アメリカンショートヘアが鳴く理由
アメリカンショートヘアは大人しく賢い性格であるため、基本的にはあまり鳴かない猫種だと言われています。しかし実際はそれも個体差があり、近所迷惑になるほど鳴き声を上げる子もいます。そして中には、飼い主さんの手や足、また家具などを噛んでしまう子もいます。
なぜ鳴くのか、なぜ噛むのか、様々な原因が考えられますが、実はその原因は単純なものなのです。
アメリカンショートヘアは子猫の段階で甘やかし、構いすぎてしまった場合、成長しても甘えん坊のままなのです。甘えん坊なので、飼い主さんから離れたくないという欲求が強く、寂しさから大きな声で鳴いてしまいます。また、何かを要求しているときも鳴き続けることがあります。遊んでほしい、ケージから出してほしい、などです。さらには、ストレスから鳴くこともあります。
犬の様な、変わった鳴き声で鳴いているときは発情をしているケースが多いです。発情期には、メス猫は常に鳴き声を上げるため、その大きな鳴き声からご近所迷惑になるなど、問題行動とされてしまいます。去勢手術や避妊手術を受けることは、この様なトラブルを回避するためにも、大切な事なのです。
噛み癖が付いてしまう原因
噛みついている対象を、おもちゃであると思っている可能性が高いです。
猫はもともとは野生で狩りをしていた生き物なので、本能的に動くものに反応し、捕まえようとします。子猫の時から指や手を噛ませて遊ばせていると、おもちゃが無かった時、飼い主さんの動く手や足をおもちゃであると勘違いして捕まえ、噛みついてしまうのです。
また、おもちゃで遊ばせていても、人間に噛みつくことがあります。これは、おもちゃで上手に遊べなかったことを恥ずかしく感じた際の行動です。飼い主さんが驚いた声をあげるなど、反応を楽しんでいる場合もあります。したがって不用意に驚いたりせずに、冷静にダメであることを教えるしつけをしましょう。低い声で「ダメっ」とだけ言って、あとは無視を決め込むなどすると効果的でしょう。
また、歯がかゆい場合には家具を噛むことがあります。そういった場合には、かわりに噛むもの、おもちゃなどを用意してあげましょう。
対処方法と注意すべきこと
鳴き止ませようと、遊んであげるなど、猫の欲求に答えることだけは止めましょう。鳴くと、飼い主さんが対応してくれるという事を覚えてしまうと、鳴き癖は治りません。また、怒ることも止めましょう。猫は人間の言葉が分からないため、飼い主さんが反応をしてくれたのだと勘違いし、同様に鳴き癖がついてしまいます。
鳴いている間は無視を続けることが、しつけとなるのです。噛んでしまった場合、先ほども少しお話しましたが、すぐにコミュニケーションを取るのを止め、猫から離れます。最低でも20分は構わず、無視をしましょう。
鳴いたり噛んだりすると、大好きな飼い主さんに構ってもらえなくなるという事を覚えさせるのです。
アメリカンショートヘアを飼う上では、
- 飼い主さんの接し方によって、性格も変化するということを理解する
- 正しい知識で、しつけを行うことが大切
といった点が注意すべき点です。
まとめ
アメリカンショートヘアは大人しく素直で賢いため、しつけがしやすい猫です。執拗に鳴き声を上げてしまったり、噛み癖がついてしまったり、という行動には必ず問題となる原因があります。しっかりと原因を見極めて、正しい知識でしつけを行い、愛猫との生活を充実させていきましょう。