2019年最新!猫の名前ランキング発表【飼い主1,000名アンケート】

2019年最新!猫の名前ランキング発表【飼い主1,000名アンケート】

猫ちゃんを迎える時にまず頭を悩ませるのは「名前」。今回は飼い主さん1000名・1657匹を対象としてアンケートにご協力頂き、名づけ事情を調査しました。その中で見えた傾向や特徴を分析した結果とは?中にはインスピレーションが後押ししているケースも多々見受けられ、猫ちゃんからのテレパシー的メッセージもあるのではないかという興味深い結果も!今後命名する機会がある方もそうではない方も、ふむふむ!なるほど!と楽しんで頂けましたら幸いです。それではたっぷりとご紹介させて頂きます。

アンケート概要

ひなたぼっこ中の猫

2019年6月19日~7月7日に実施した『愛猫の名前』についてのアンケートにご協力いただきありがとうございました!飼い主さん1000名様に、1657匹(男の子868匹、女の子789匹)の愛猫についてご回答いただきました。

近年「名前事情」も多様化し個性的なお名前も増加している中、どのような調査結果になったでしょうか。早速発表させて頂きます!

猫の名前ランキング発表◆読み仮名・男女混合

おめめくりくりスコちゃん
順位 名前 頭数
1位 モモ 24
1位 フク 24
3位 ソラ 23
4位 レオ 21
5位 リン 18
5位 コテツ 18
7位 キナコ 17
8位 クロ 16
9位 ムギ 15
9位 コタロウ 15
11位 ナナ 14
12位 チャチャ 13
13位 ハナ 12
13位 メイ 12
13位 チビ 12
16位 ヒメ 11
17位 サクラ 10
17位 クルミ 10
17位 アズキ 10
17位 ジジ 10
17位 ユズ 10
17位 マル 10
17位 マロン 10
17位 トラ 10

男女共に「モモ」「レオ」など2文字の呼びやすい名前が堂々上位に!TOP20以内でも、男の子では67%、女の子は79%が2文字の名前で占めています。

それにしても「モモ」は昔も今も根強い人気ですね!その他は時代と共に流行には移り変わりがあるということを改めて感じられる結果になりました。

男女に共通でランクインしている名前は
「フク(男の子15位、女の子9位)」「ソラ(男の子5位、女の子9位)」「ムギ(男の子7位、女の子17位)」「キナコ(男の子10位、女の子6位)」「チャチャ(男の子12位、女の子13位)」の5つでした。

次に、猫の性別ごとの調査結果を見てみましょう。

猫の名前ランキング発表◆読み仮名・男の子

順位 名前 頭数
1位 レオ 21
2位 コテツ 18
3位 フク 15
4位 コタロウ 14
5位 ソラ 13
6位 クロ 11
7位 ムギ 9
7位 チビ 9
9位 トラ 8
10位 キナコ 7
10位 ビビ 7
12位 ハチ 6
12位 チャチャ 6
12位 トム 6
12位 リク 6
16位 マロン 5
16位 ハル 5
16位 クゥ 5
16位 チャチャマル 5
16位 レオン 5
16位 レン 5

男の子では、「コテツ」「コタロウ」「レオン」といった、強さを連想させる名前が多くランクインしました。漢字表記すると「虎徹」「小鉄」「虎太朗」が多く、身体的特徴(毛色や模様)由来の名前となっていました。「クロ」「トラ」「チャチャ」もおそらく、黒猫さん、チャトラさんあたりでしょうか。

また、男の子の名前でも「ムギ」「キナコ」「マロン」などといった食べ物の名前に増加傾向があるのも近年の特徴であると言えます。

猫の名前ランキング発表◆読み仮名・女の子

順位 名前 頭数
1位 モモ 22
2位 リン 16
3位 ナナ 13
4位 ハナ 12
5位 メイ 11
6位 キナコ 10
6位 ヒメ 10
6位 サクラ 10
9位 フク 9
9位 ソラ 9
9位 クルミ 9
12位 アズキ 8
13位 チャチャ 7
13位 ジジ 7
13位 ユズ 7
13位 スズ 7
17位 ムギ 6
17位 マル 6
17位 マメ 6
17位 モカ 6
17位 ウニ 6
17位 キキ 6
17位 ベル 6
17位 ミィ 6

一方、女の子では、「モモ」「クルミ」「アズキ」「モカ」など、可愛らしい食べ物由来の名前が目立つほか、「サクラ」や「メイ」など、人間の赤ちゃんでも人気の名前がランクインしました。

数年前まで女の子の名前の首位争いは「モモ」「ハナ」でしたが、今回の調査結果では、「リン」「ナナ」に押され「ハナ」は4位という結果に。個性的な名前が増えてきているものの、特定の名前に人気が集中する特徴はまだまだ続いていることが伺えます。

猫の名前ランキング発表◆実表記・男女混合

仰向けで寝ている白猫

実際の名前表記(漢字・カタカナ・平仮名含む)での男女混合ランキングです。

順位 実表記名 頭数
1位 レオ 19
2位 きなこ 16
3位 そら 15
4位 もも 13
5位 ふく 12
6位 11
7位 マロン 10
8位 こてつ 9
8位 クロ 9
8位 ジジ 9
8位 メイ 9
8位 はな 9
13位 モカ 8
13位 うに 8
13位 茶々 8
13位 あずき 8
13位 ゆず 8
13位 ナナ 8

実際の名前表記となると、「モモ」ではなく「もも」、チャチャではなく「茶々」と、敢えて平仮名や漢字の名前表記にしているところに飼い主さんのこだわりが感じられます。

「キナコ」は2位に急浮上!昔は上位ランクインの中にあまりみかけられませんでしたので、最近の流行りの名前の一つなのでしょうか。

「コテツ」は身体的特徴の「虎」という字が入った「虎徹」もいますが、総合的には平仮名で「こてつ」が多数という結果に!

猫の「長い名前」ベスト3

アホにゃんmk3 カビにゃん

2文字で呼びやすさを重視した名前に人気がある一方、中にはとても長く個性的な名前の猫ちゃんもいます。実際に呼ばれる時はなんらかの短縮形で呼ばれている可能性もありますが、立派な正式名称はどれも個性派揃いです。

1位:ゴンザレス・ゴメス・プーニャン・ハナ

そういえば「ベートーベン」と呼ばれているあの偉大な作曲家も正式名称は「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン」でしたが、それに負けずとも劣らない存在感と長さですね。

呼び名はプーニャンで、正式名が「ゴンザレス・ゴメス・プーニャン・ハナ」だそうです。家族以外の人が顔の模様から(勝手に)呼んだ名前を全部組み合わせたのが由来とのことです。

2位:パーフェクトシルキー

お次もなにやら高貴な響きです。パーフェクトシルキー?完璧にシルクをまとったようなツヤ感の猫さんなのか?と妄想が膨らみましたが、なんとお名前の由来は「家にあった窓サッシの部品の銘柄」とのこと。窓サッシを見てピコーン!電球マークが浮かんだのでしょうか。

名前探しの目で家中を見回せば、案外アイディアの宝庫なのかもしれませんね。

3位:アホにゃんMk-3

まだまだ上には上がいらっしゃいます。何やら個性的なお名前が!ツイッターのアカウント名風ですが、「アホにゃんMk-3」は型番、愛称はカビにゃんとのこと。斬新です!

ちなみに上のお写真が「アホにゃんMk-3」さんご本人!お名前からは想像のつかない、キリっとした表情に美しい毛皮をお持ちの猫さんですね。

猫の名前の由来は?

由来のグラフ画像

『身体的な特徴』が20%以上を占めてTOPに

気になる名前の由来ですが、『身体的な特徴』が全体の20%という結果に。『キャラクター』12%、『食べ物』8%、『有名人・偉人』7%、『季節や記念日』4%、「花・植物」3%を押さえてTOPに躍り出ました。

『身体的な特徴』が多く採用されているということは、いろいろと名前を考えて用意していても、最終的には猫さんとご対面した時の第一印象からひらめいた名前が優先されていることが考えられますね。

『身体的な特徴』に続いて『キャラクター』が12%を占めていますので、今も昔も猫さんから感じた印象や性格等を名前に反映している方が多いことが読み取れました。

「その他」の回答で多く見られたのは?

ぬいぐるみを抱えて寝ている雑種猫

「福が来るように」で『福』や、「幸せになるように」で『幸』『幸子』など、文字の意味にあやかっているパターンが多く見られました。特に里親になった飼い主さんによる命名は、猫の辛い生い立ちや過去から今度は我が家で幸せになれるようにと、特別な思いが込められているのでしょう。

またその他で目立っていたのが、『羽生』や『ゆず』という響きが入った名前です。
『柚子』ちゃんの由来は「羽生結弦君がオリンピックで金メダルをとった次の日に我が家に来たので、それに因んで」、『羽生(はにゅう)』ちゃんの由来は「羽生結弦選手の強さにあやかって」とのことです。

いつの時代も歴史的背景や有名人や偉人にあやかって命名するという特徴がみられますが、近年ではそれが「オリンピック」「羽生選手」であると言えます。

日本語以外のバリエーションが豊か!

箱から顔と手だけ出しているノルウェージェン

『福』『きなこ』など純和風な名前がある中で、日本語だけにとどまらず何か国語も駆使して検討する強者も。ワードの響きだけではなく意味までよく調べていらっしゃいます。由来もとても深い理由があったりと、飼い主さんの並々ならぬ思いの強さやこだわりが伺える結果になりました。

ラキ ハワイ語
アロハ ハワイ語
Prinz(プリンツ) ドイツ語
リーベ ドイツ語
ノイ ドイツ語(「新しい家族」という意味)
mimi フランス語
じじ フランス語(「可愛い女の子」と言う意味)
シエル フランス語(「空」という意味)
ニーノ イタリア語(「可愛い子」という意味)
ふぉるて イタリア語(音楽用語)
ロッソ イタリア語(「赤色」という意味。里親募集の時、猫レンジャイの赤だったので赤の外国語を調べた。)
エルル ヘブライ語(家に迷い込んだ月が、聖書で言う「エルル」の月だったため)
すず ギリシャ語(「可愛い」という意味)
ステラ ラテン語(「星」という意味)
アロイ タイ語(「おいしい」の意味)
ショラン ポルトガル語(「泣く」という意味)
イリス ギリシャ語(「虹の神さま」という意味。迎えた時に空に虹が出ていたため。)
チョウサイ 中国語(「お金を招く」という意味)
わーり 与那国語(「いらっしゃい」という意味。父猫の名前が「わらび餅」なので、関連を持たせて「わ」で始まる名前にした。見た目フワフワ×与那国語の「いらっしゃい」で、フレンドリーな子になって欲しいの願いを込めた。)

保護された猫ちゃんの幸せを願ったお名前も

ぬいぐるみを抱きしめるふくちゃんという猫

保護猫を迎え里親になった飼い主さんの命名方法は大きく三派に。この三派、いずれも飼い主さんの深い愛情が感じられて泣ける結果となりました。

願いを込めて命名する派

大変な生い立ちがある保護猫を迎えた飼い主さんには、願いを込めた名付けをする傾向があるように見受けられました。「今度こそ幸せになってほしい」「元気で生きてほしい」と願いを込めて命名し、祈るような気持ちで毎日お世話をしてきた飼い主さんの姿が思い浮かびます。

幸子 劣悪な状況下で保護したため。
美優(みう)台風の日に油まみれにされたところを保護。美しく優しい子に育ってほしいという意味を込めて。
ふく 生後3~4日で保護し、この子に福が有りますようにという意味を込めて。
美男 里親募集の際、いつまでも居残りで、1番かっこいいし、可愛いよ、という意味を込めて。
治(はる)死にかけていた保護猫で、病気が治って助かって欲しかったのでその願いを込めて。

このような飼い主さんの元にやってきた保護猫さん達は本当に幸せですね。

保護した時のシチュエーションから命名する派

譲渡会や保護主さんを経由したケースではなくご自身で保護された方は、保護した時の猫の様子やシチュエーションから命名しています。そのお名前を呼ぶ際、運命の出会いを果たした「あの日」に思いを馳せて、今の幸せを噛み締めることができる名前ですね。

ぐぅ 保護した時に腹ペコだったから。お腹の鳴る音が由来。
こさめ小雨の降る中保護した子だったから。
ショウ保護した時、鼻の頭に汚れで「小」と書いてあったため。

最大限の配慮で改名しない派

一方、譲渡会や保護主さんを経由して里親になった方では、保護主さんに呼ばれていた名前から改名しない派も。これは決して手抜きではなく、保護主さんから呼ばれていたお名前のままの方が「混乱しないから」という心優しい理由からです。

また一部だけ変換したり、一文字だけ残しておくなど、飼い主さんの思いやりや最大限の配慮が感じられました。

小麦 小麦色が混じっているのと、里親さんがつけた名前がつむぎなので、発音が大きく変わらない様に。
たまさぶろ~さん 保護された時の名前がたーちゃんだったため。

今後の猫の名付けで、こだわりたいポイントは?

こだわりたいポイントのグラフの画像

「呼びやすさ」が65%以上に

愛猫の名前はおはようからおやすみまで一日に何度も呼びますので、家族全員が「呼びやすい」名前であることは大切ですね。「呼びやすい=聞きやすい」ので、猫も認識しやすい、迷子や有事の時にも声が掛けやすいというのは良いと考えられます。

また、猫の名前は動物病院でも呼ばれることになりますので、待合室で呼ばれる時や緊張した愛猫に獣医さんから声掛けして頂く時等、家族以外の人からも呼んでもらいやすい名前は人気がありました。

今後もインスピレーションを大切にする飼い主は多い

並んでいる猫2匹

回答の中には「モネ:猫ちゃんを見て浮かんだイメージ」「まぐろ:猫の持つ雰囲気」、という名前もみられるように、猫を見た時にインスピレーションを受けて名前が浮かぶということが多々あることも特徴的です。

他にも「インスピレーション」を受けたと回答している名前の中には『茶々』『わさび』『ほよ丸』『紫音(シオン)』などがあり、インスピレーションからも、その子の雰囲気や雰囲気に合う名前をチョイスしているというシックスセンス的命名も。

猫との初対面の時に雑念なく入ってきたインスピレーションや感覚は、もしかしたら猫ちゃんからのテレパシーなのかもしれません。猫ちゃんはスピリチュアルな生き物だと言われていたり、不思議な逸話も多く聞かれます。

出会うべくして出会った運命の赤い糸、その名前が浮かんだのにも何か意味があって、きっと猫ちゃんも望んで気に入っていることでしょう。

さいごに

仰向けで熟睡する猫

名前は飼い主さんから猫ちゃんへの最初のプレゼント。名前の数だけ飼い主さんの思いや愛情があり、それらがたっぷり詰まっていることがわかりました。

定番の名前から珍しい名前まで様々

個性が感じられる名前や多国語の単語からチョイスしたものがあったり、より柔軟な発想で命名される中にも、男女共に『モモ』『レオ』など2文字の呼びやすいロングセラーの名前が不動の上位にランクインしていますね。

これは時代の移り変わりの中でも、まだまだ定番ともいえる特定の名前に人気が集中しているということを伺い知ることができました。

その一方で『うに』『きなこ』『あんこ』『あずき』のような食べ物の名前が上位16位以内に見られるのは、数年前に比べブームとなっている名前に変化が見られていると言えます。

また、名前の由来の調査結果からは、特に保護猫に対しては幸せや健康を願った飼い主さんの強い願いが込められている名前が多いことから、さまざまな境遇の保護猫の里親になった時に「幸せにしてあげよう」「私が助けてあげよう」という並々ならぬ決心や「どうか元気に育ってほしい」という祈りに似た願いが伝わってきました。

全体的に「雰囲気や印象」を軸に名付けている

全般的に言えることは、名前を思い浮かべる時は、インスピレーションや印象、雰囲気を大切にしているという傾向が見受けられるということで、名前は一方通行ではなく、多かれ少なかれ猫ちゃんからの何らかのメッセージや意思のようなものがあり、それをキャッチして命名された例が少なくないのも興味深い結果でした。

今後、2匹目3匹目や新しい猫ちゃんを迎える際に名づけを悩むような時は、猫ちゃんに聞いてみようという気持ちで向かい合ってみてはどうでしょうか。猫ちゃんからのメッセージをキャッチできたら相応しい名前がひらめくかもしれませんね!

調査概要

  • 調査名:『愛猫の名前』についてのアンケート
  • 調査対象:猫を飼っている人1000名
  • 調査方法:選択式・記述式のWEBアンケート
  • 有効回答数:飼い主1000名・猫1657匹(オス868匹、メス789匹)
  • 調査期間:2019年6月20日~7月7日
  • 調査内容:「1.愛猫の性別」「2.愛猫の名前」「3.名前の由来」「4.名付けをする際こだわるポイント」

『ねこちゃんホンポ』では、サイトを訪問される猫好きのみなさんを対象に、随時アンケートを行っております。また、「猫」に関わる幅広いテーマの記事を展開しており、初心者の飼い主さまからベテランのキャットオーナーさま、そしてまだ猫を飼っていない方にも、役立つような情報を発信しています。
どうぞ今後ともご協力頂けますよう宜しくお願い致します。

※この調査に関するお問い合わせは下記アドレスまでお願いします。
info@nekochan.jp