猫をラテン語で言うと「feles/felis (フェーレース/フェーリス)」
まず、私たちが飼っている雑種猫や純血猫ちゃんたち、そこら辺を歩く野良猫ちゃんたちは全て、正式には、「イエネコ」という亜種名でよばれています。
それをラテン語で言うと、一般的には「feles」あるいは「felis」と言います。
読み方は「フェーレース」「フェーリス」と発音します。
猫のラテン語と学術的な呼び名
一方、猫ちゃんの学名的正式名称は、ラテン語で「Felis silvestris catus(フェリス・シルヴェストリス・カトゥス)」といいます。
「Felis」というのはネコ科という属のことで、そのあとに続く「sylvestris」は森の、最後の「catus(cattus)」はイエネコ。つまり野生で生きるヤマネコ種ということ。
合わせると、「ネコ科のヤマネコの中のイエネコ」という意味なんですね。
ちなみに、最後の「catus」が付かなければヤマネコとなります。
ラテン語cattus(カトゥス)と猫の語源
この「cattus」、実はラテン語で言う猫「feles」の後に生まれた言葉になります。
このcattusの発祥は古代エジプトで、人と猫が暮らすようになった際にcattusと呼ばれるようになりました。
エジプトから広まった「cattus」という呼び名は、その後ヨーロッパまで広がり、英語の「Cat」やフランス語の「Chat」などの語源になったと言われています。
ヨーロッパで言う猫の発音が似ているのは、このラテン語「cattus」が元になっているからなのですね。
- 英語:Cat
- フランス語:Chat
- ドイツ語:Katze
- スウェーデン:Katt
ラテン語の可愛い猫の名前
日本語だと被りやすいし、英語でもありきたり?と名付けに頭を悩ませている飼い主さん、ラテン語なんてどうでしょう?ラテン語で人気の名前を、意味も交えてまとめてみました。
女の子の猫につけたいラテン語の名前
ラテン語 「日本語」
- ピウス「優しい」
- プリテリタス「未来」
- スペルビア「誇り」
- パンタシア「幻想」
- シンプレックス「素直」
- プールス「純粋」
- レーギーナ「王妃」
- ソロル「姉妹」
- ニュムパ「妖精」
- テネル「柔らかい」
- アンゲルス「天使」
- デア「女神」
- ディパラ「聖母」
猫の名前をラテン語でつけるとき、女の子であれば優しい印象、気品のあるイメージのラテン語を当ててあげたいですよね。女の子らしく女神や聖母、姉妹などのお名前を挙げました。
男の子の猫につけたいラテン語の名前
- アニマ「魂」
- クレーメンス「寛大」
- アルドル「情熱」
- フォルティス「勇敢」
- モナルカ「君主」
- エクエス「騎士」
- ノービリス「貴族」
- サルワートル「救世主」
- フラーテル「兄弟」
- ウィクルト「勝者」
- ドゥクス「リーダー」
- スプレームス「究極」
- フォルティス「強い」
猫の名前をラテン語でつけるとき、男の子であれば、情熱や勇敢など、勇ましく、例えるならば勇者のようなイメージの名前が目立ちますね。
ラテン語で神聖な意味を持つ猫のお名前
- プロベータ「預言者」
- フォルトゥーナ「運命、宿命」
- アムレートゥム「お守り」
- スピーロトゥス「精霊」
- カエルム「天国」
- エポス「叙事詩」
- パルス「灯台」
- ウィア「道」
- ポルタ「扉」
- ウェールス「真実」
ノルウェージャン・フォレスト・キャットは、神話に登場する女神フレイヤの乗るソリを引いていたという伝説があるためか、天使や精霊、または道や扉といった聖なるもの、導くものといった意味の名前が多くつけられているようです。
その他猫につけたいラテン語の名前
- ヨクラートル「道化師」
- カントル「歌手」
- ドクトゥス「達人」
- コメス「仲間」
- ドムス「家」
- ダートゥム「贈物」
- ボナ「富」
- スパティウム「広場」
- ベッスル「素晴らしい」
- アエテルヌス「不変」
- ノービリス「高貴」
- アムニス「水流」
その他、ラテン語で道化師を表す「ヨクラートル」や、家を表す「ドムス」などをご紹介しました。ラテン語で水流の意味を表すアムニスは、長毛の猫にもぴったりですね。
猫の名前は、ラテン語を元に呼びやすいようアレンジするのもいいですね。
是非猫の名前に悩んだときの参考にしていただければ幸いです。
まとめ
あまり耳馴染みのないラテン語について紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
学名も、こうして法則やラテン語の言葉の意味を理解すると、そういうことだったんだ!と納得できて面白いですよね。
これからラテン語に触れる機会があれば、是非意味を調べてみたり、猫ちゃんの名付けに役立てたりしてみてくださいね。