アビシニアンの飼い方~環境編
高い場所や見晴のよい場所を作る
アビシニアンは子猫のときからとっても好奇心旺盛で、遊ぶのが大好き。しなやかな筋肉をもち、スラリとしたボディはうらやましいくらいです。運動能力が高く、俊敏さに加え、とても優雅に動きます。
そんなアビシニアンは高い所やあたりを見渡せる場所を好むため、できればお部屋の中でも窓辺の近くや、人が集まるお部屋にキャットタワー、キャビネットを置くなどして、高低差が楽しめる環境を整えてあげましょう。
また、特に子猫のうちはなんでも興味を示すため、猫にとって危険になりそうな、落下物や、猫にとって毒性のある植物などの置き場所には十分注意してあげることも必要ですね。
季節に対応した環境作りを整える
アビシニアンの子猫は冬にやや弱い子が多いです。飼い方としては、冬は、寒くないようにブランケットや、冬用の温かい素材でできたキャットベッドなど用意するなど、しっかり防寒してあげてください。
また、子猫に限らず、成猫になっても四季を通じて快適にすごせるよう、季節に対応した環境を整えてあげることが大切です。猫が大好きな日光浴ができるよう日差しを確保する、暑い夏は室温を適切に調節する、風通しのよい涼しい場所をつくるなど、毎日元気に快適に過ごせるように工夫してあげましょう。
アビシニアンの飼い方~食事編
肥満に気を付けて適量を
アビシニアンは、運動量も多く、その分、食欲も旺盛です。食べすぎると肥満になりますので量を適切に調整してあげることが大切。フードの量や種類で迷ったら、獣医さんに飼い方をふくめ、よく相談するとよいでしょう。
また、人が食べるものは猫の体質にあわない成分が入っていることが多いので、かわいい鳴き声でほしがってもそこは、飼い主さんが、がまんです!猫用のおやつを少量あげる、おもちゃで気をそむけるなどで対応しましょう。
また、アビシニアンに限らずですが、猫も同じものにあきてしまって突然食べなくなることもありますし、歳をとるにつれ、食べるものもかわってきます。そんなときは、少しずつ違うものをいつものフードにまぜながら試してください。いきなり種類をかえるとストレスになり、食べなくなることもあるので、ちょっとずつ変えていくのがおすすめです。
アビシニアンの飼い方~運動編
コミュニケーションが大切
アビシニアンの見た目から、プライドが高く高貴なイメージ、野性的なイメージをお持ちになる方も多いかもしれません。実はフレンドリーで飼い主さんが大好きなので、一緒に遊ぶととってもよろこびます。一匹でもよく遊びますが、ちょっとでも時間を作って、自分も猫になったつもりで一緒に運動してあげましょう。
運動能力が発揮できる場所作りを心掛けて
そのしなやかな筋肉質をもつゆえ、運動量が多いアビシニアンには存分に遊べるように工夫が必要です。前述した高低差のある高いところや、お気に入りのおもちゃ、安全に動ける場所の確保。
好奇心が旺盛なので、興奮して家から脱走してしまわないように、室内飼いの猫ちゃんはとくにドアや窓の開けっ放しには十分注意してください。アビシニアンの俊敏で優雅な動きは、愛嬌たっぷりでなんともかわいらしいもの。
あまり人間側が神経質になりすぎないよう、飼い方に工夫をこらし、壊されて困るものなどはあらかじめ置き場所を変えるなどしておけば安心です。
アビシニアンの飼い方~お手入れ編
毎日のブラッシングと月1のシャンプーで美しい毛色がかがやく!
アビシニアンは短毛なので、ブラッシングは1日1回で十分です。猫はセルフグルーミングをするため、シャンプーはあまり必要ありませんが、抜け毛を流す効果もあるため、月1度を目安に猫ちゃん用のシャンプーを使って洗ってあげるとよいでしょう。
もともと持っている美しい玉虫色のアビシニアンの「ティッキング」と呼ばれる、1本の毛に数色入っている色の濃淡が、さらに輝きを増します。
爪のお手入れを怠りなく
活発に動くアビシニアンなので、カーテンによじのぼっちゃうなんてことも子猫のうちはしばしば。爪が伸びすぎてひっかかって危険になることもあります。初めて爪を切るときは、獣医さんにみてもらいながらトライして。慣れたらお家でもお手入れしてあげましょう。
まとめ
アビシニアンの飼い方についてお伝えしてきました。社交的で人や環境になじみやすいアビシニアンは、愛情豊かで賢く、とっても飼いやすいといわれる猫ちゃんです。そのくりくりっとした大きな、輝くジュエリーのような瞳と、美しい毛並は見ていて本当にうっとりしてしまいます。
アクティブな猫ちゃんなので、存分に動ける環境を整え、ケガなどしないようにしてあげましょう。高貴な雰囲気とは反対に、とっても甘えん坊な一面もありますので、コミュニケーションの時間を大切にしてあげたいものですね。以上、飼い方のポイントをぜひ参考になさってくださいね。