襖を猫に引っかかれない対策
猫は硬い物などを爪でバリバリと引っかく習性があります。そのため、猫を飼っている家では「愛猫が家具や障子などで爪を研いだ」なんてことも起こりやすいのです。なかでも襖は猫にとって恰好のターゲット。襖を貼り替えた瞬間、愛猫がやってきて襖をボロボロにしてしまったという経験を持つ飼い主さんもいるのではないでしょうか。
そこで今回は猫に襖を引っかかれないための対策を紹介します。具体的に襖にどのような対策をとれば、猫は襖を破かなくなるのか。襖を守るその対策や理由について、筆者の意見も混ぜながら解説していきましょう。
1.爪とぎ防止シートを貼る
手っ取り早くできる襖を守る対策としては、猫の爪とぎ防止シートを襖に貼ることです。爪とぎ防止シートは様々な種類の商品が出ていますが、襖に貼って対策するのであれば、壁や家具を保護するための対策シートを活用すると良いでしょう。
保護対策の爪とぎ防止シートはビニールでできており、猫が爪とぎをしにくい素材になっています。そのため、対策として爪とぎ防止シートを貼った瞬間、襖での爪とぎをやめる猫もいるのです。
2.猫よけスプレーを撒く
この対策は猫によって個人差がありますが、猫よけスプレーを襖に撒いておくのも対策のひとつです。保護対策として使用する猫よけスプレーには、猫の嫌いな柑橘系のにおいや、ミント系のにおいなどが含まれています。
猫は人間の何倍もにおいに対して敏感な生き物なので、保護対策の猫よけスプレーが撒かれている襖には近寄らない可能性があります。ただし、この対策は柑橘系やミント系のにおいを全く気にしない猫もいるため、この対策で効果がないようなら別の襖を守る対策を考えなくてはいけません。
3.爪をこまめに切る
襖に対策をするのも大切ですが、そもそもの原因となっている猫の爪を切ってあげることも襖を守るための大事な対策のひとつです。猫は伸びてきた爪を整えるために、襖を使って爪とぎを行うこともあります。
そのため、襖を守る対策として爪を切って整えてあげれば、爪とぎの回数を軽減できる可能性があるのです。ただし、猫が爪を研ぐ理由はそれだけでなく、気分転換やマーキングのために行うこともあるため、「爪を切る=爪を研ぐ習慣がなくなる」というわけではないので、この対策で猫が襖で爪をとがなくなる事はない、ということを念頭に置いておきましょう。
4.襖よりも引っかきやすい爪とぎを用意する
簡単な対策として愛猫が襖で爪を研ごうとした瞬間に、すぐに別の爪とぎを用意してあげて、そこで爪を研がせるというのもひとつの対策です。猫用爪とぎは、「猫にとって研ぎ心地の良い感触」を研究して作ってあります。
そのため、猫が爪を研ぎたいときに差し出せば、気に入る可能性があるのです。「襖よりも猫用爪とぎの方が研ぎやすい」ということを覚えてもらうために、襖の近くに爪とぎを設置して対策しておくのも良いでしょう。
襖の猫対策商品
襖の猫対策についていろいろと紹介しましたが、具体的にどのようなグッズを使って対策すれば良いか分からないという方もいるのではないでしょうか。ということで、実際に販売されているおすすめの襖で引っかかれないための対策グッズを紹介します。
【グリーンウィーク】壁紙保護シート
こちらは猫の引っかき防止にも対応している壁紙保護シートです。襖の猫対策で保護シートを貼る場合は、このような対策アイテムを活用すると良いでしょう。半透明のタイプを選べば、襖の模様を隠す心配もないため、襖に対する見栄えを気にしている人でも安心して使用できます。
ヒッカキノン100
こちらの商品は、猫の引っかき防止用として開発された猫よけ対策のスプレーです。柑橘や木酢、山葵といった猫が嫌うにおいをたっぷりと含んだスプレーなので、においに敏感な猫には対策効果があるのではないでしょうか。
ちなみに、襖だけでなく家具や床などにも使用できるスプレーなので、襖だけではなく、猫に引っかいてほしくない物に一通りかけておくのも対策として良いでしょう。ただし、あまりにもたくさんの場所に振りまいてしまうと、猫にとって大きなストレスになる可能性もあるため、使いすぎには注意が必要です。
【ネコプロ】 猫パッチン
こちらは、襖の修繕用として使えるシールです。可愛らしい猫のデザインをしているシールなので、猫アイテムが好きな人にとってはたまらないデザインといえるでしょう。
こちらの商品は、三毛猫柄とアメリカンショートヘア柄の2種類があります。猫に襖を傷つけられても、このシールがあれば楽しく対策できるかも!?
まとめ
猫が襖を引っかくのにはきちんとした理由があります。その理由を理解した上で、猫の習性などを活かした対策をとれば、襖の猫対策も上手くいく可能性があるのです。「愛猫のせいで襖がボロボロになってしまった…」という飼い主さんは、ぜひ一度襖に対する対策を練ってみてはいかがでしょうか。