猫が爪とぎをしない6つの理由

猫が爪とぎをしない6つの理由

あなたの飼っている猫は爪とぎをしていますか?猫によってはあまり爪とぎをしないことがあります。ではその理由はどのようなことが考えられるのでしょうか。今回は「猫が爪とぎをしない6つの理由」についてご紹介させていただきます。

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記事の監修

北里大学獣医学科卒業。埼玉県内の動物病院で勤務医をしながら教育・研究にも携わっており、大学では『伴侶動物の鉄代謝』をテーマに研究しています。『猫は小さな犬ではない』という格言のもと、何よりも猫ちゃんの健康と福祉の向上を一番に考え、日々の診療に励んでおります。

猫が爪とぎをしない6つの理由

手を広げる猫

猫が爪とぎをしないことありませんか?
本来であれば狩猟本能があるのである程度は習性として爪とぎをします。しかし、あまり爪とぎをしない猫も存在します。ではその理由にはどのようなことが考えられるのでしょうか。
ここでは、猫が爪とぎをしない6つの理由についてご紹介させていただきます。

1.ストレスがないから爪とぎをしない

猫はストレスを非常に抱えやすい動物です。しかし、

  • 猫の住む環境が良い
  • 猫の縄張りを荒らす者がいない
  • 猫のパーソナルスペースがある
  • 猫の運動をしやすい環境がある
  • 猫のトイレがいつも綺麗

これらのように、猫にとって不満のない生活を送ることができていると「ストレスフリー」となり、あまり爪とぎをしないことがあります。

2.爪とぎが古いから爪とぎをしない

猫の爪とぎはきちんと設置していますか?爪とぎを、キャットタワーや、過ごしている部屋に設置をしていたとしても、長年同じものを使っていてボロボロになってしまっていると、猫は爪とぎをしないようになってしまうことがあります。

しかしこのようなときには、「爪とぎがしたいのに爪をとぐ環境がない」という訳ですから、飼い主が知らない場所(ベッドの裏やふすまの中など)でガリガリと家具を壊してしまっていることもあります。

3.爪が短いから爪とぎをしない

猫の爪を日頃から切ってあげている場合、「爪は短い」ですよね。爪が短いので猫も爪をとぐ必要がないと理解しており、それにより猫は爪とぎをしないのです。

猫が爪とぎをしないと、「猫なんだからさせた方がいいのかな?」と思ってしまうものですが、飼い主がいつも爪切りをしていて、猫が爪とぎをしない場合には特に気にする必要はないでしょう。

4.爪が長すぎるから爪とぎをしない

猫は爪が長すぎると爪とぎをしないことがあります。爪が十分長いので鋭くする必要がないと思っていたり、爪が伸び過ぎているせいで、痛くて爪とぎをしなかったりする場合もあります。

5.おっとりとした性格だから爪とぎをしない

猫は品種によって様々な猫がいますよね。

  • 警戒心が強い
  • 怒りっぽい
  • 怖がり
  • 臆病
  • 人見知りをする
  • 好奇心旺盛

など、どちらかと言えば以上のような猫は、爪とぎをする傾向にあります。
一方で、「おっとりとした性格」で人見知りもない、などという猫であれば、あまり積極的に爪とぎをしないこともあるようです。

6.まだ子猫だから爪とぎをしない

伸びをする子猫

まだ子猫だから爪とぎをしない、ということも理由のひとつとして考えられます。
猫は生後12か月を過ぎなければ爪とぎをしません。この場合は年齢が大きくなってくれば自然と爪とぎをするようになるでしょう。

猫が爪とぎをする理由

猫が爪とぎをする理由は、

  • ストレスを発散するため
  • 獲物を捕まえるため

これらのために猫は爪とぎを日頃からすると言われています。猫の爪は獲物を捕まえるための武器なので、本能的に爪とぎをする習性があります。そしてふだん、爪を使わないときは中に上手にしまっています。

この働きがあることから、獲物に近づくときにも音を立てずに忍び寄ることができます。

猫が爪とぎをしないときの注意点

長い爪を出す猫の手

猫が爪とぎをしないときの注意点はどのようなことがあるのでしょうか。猫が爪とぎをしないとき、「教えた方がいいのかな?」「大丈夫かな?」と心配になってしまうこともありますよね。

基本的に、猫の性格上である場合や、ふだんからお手入れをしているから猫が爪とぎをしないときには、気にする必要はないでしょう。しかし、猫が爪とぎをしないときに注意をしなければいけないこともあります。

そこでここでは、猫が爪とぎをしないときの注意点についてご紹介させていただきます。

猫の巻き爪に注意

猫が爪とぎをしないときに気を付けなければいけないことは、「爪が長すぎることによって爪とぎをしないとき」です。爪が長すぎると、猫は爪が痛くて爪とぎをしない場合もあります。

猫の爪は長いままにしておくと「巻き爪」になってしまったり、飼い主が引っ掻かれて、怪我をしてしまったりする可能性もあるので注意が必要です。

爪切りするときは血管を切らないように注意する

猫が爪とぎをしないときには飼い主が爪切りをしてあげるようにしましょう。そして爪切りをするときには、怪我をさせてしまわないように気を付けてくださいね。

猫の爪は白色とピンク色の2色にうっすらと分かれてますが、ピンク色の部分には血管や神経が通っていますので、白色の先端をカットしてあげてください。ピンク色の部分をカットしてしまうと、猫が痛がったり出血してしまったり、深爪になってしまいますので、気を付けてあげてくださいね。

まとめ

椅子で爪をとぐ猫
  • ストレスがないから
  • 爪とぎが古いから
  • 爪が短いから
  • 爪が長いから
  • おっとりとしているから
  • まだ子猫だから

これらのような理由によって、猫は爪とぎをしないことがあります。
子猫の場合や、爪が短い場合などは無理に爪とぎを教える必要はありません。しかし、猫の爪が長すぎて爪とぎをしない場合には、飼い主がきちんと爪切りをしてあげてくださいね。

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