猫をしつけで叩くことの危険性と正しいしつけ方

猫をしつけで叩くことの危険性と正しいしつけ方

愛猫がイタズラをしたけど叱ってもやめない。カッとなって叩いてしまったことはありませんか?猫を「叩く」という行為でしつけるのは、愛猫にとっても飼い主さんにとっても危険です。猫をしつけで叩くことなく、愛猫と良い関係を作る方法をご紹介します。

猫を叩くしつけは関係を壊す行為

いたずら

猫のイタズラ(わるさ・迷惑行為)に対して「しつけ」をする際に「叩く」行為でしつけをするのは絶対にやめましょう!愛猫との関係を壊す原因になってしまいます。しつけをする際にはは、「ダメな事はいつでもダメ!!」と一貫した姿勢を通すことが大切です。

また、 飼い主さんのご機嫌で「 昨日は良くて今日はダメ!」などと一貫性のないしつけでは愛猫は混乱し、ストレスを溜めてしまいます。同じように、「小さいうちはわからないから」とか「可愛いから」と目をつむり、「大きくなってからはダメ!」と いきなりやめさせようとするのも飼い主さんの身勝手というものです。

子猫の時から「ダメなものはダメ!」と教えてしつけていけば、大きくなっても飼い主さんも愛猫も快適な共生生活を送ることができます。猫をしつけで叩くなどの体罰をすることなく、正しいしつけで教えていきましょう。

猫を叩かずにしつけるポイント

しつけ

しつける時はひとこと「言葉」で

愛猫がイタズラ(わるさ)をした時、一般的には「ダメッ!」とか「コラッ!」とかいつもと違う少し大きめの低い声でドキッ!とさせてやめさせます。

猫のしつけには「根気」が必要です。 繰り返し繰り返し何度でも根気よく続けることにより 不思議と「ピタッ」と効果を実感できる日がきます。「根くらべ!」と覚悟を決めて付き合う 覚悟が必要です。

感情的になって猫を叩く、怒鳴るのではなく、「言葉」で猫をしつけます。叩いたり怒鳴ったりするのは一時的には効果があるようにみえますが、猫には叱られて反省するという発想がないので「攻撃的に」「威圧的に」怒鳴られたと感じ、飼い主さんとの信頼関係が崩れてしまうおそれがあります。

叱る時は名前を呼ばない

つい「〇〇!ダメ!!」と愛猫の名前を呼びながら叱ってしまいがちですが、コレはよくないそうです。「名前を呼ばれる=叱られる」と関連づけてしまうと、次に名前を呼んでも「また叱られるかも・・・」と近寄って来なくなることがあるそうです。

叱るタイミングが大切

そして、必ずイタズラをした「瞬間」に 大きな声で叱ります。時間が経ってから叱ったのでは、愛猫にしてみれば「なんで怒られるの?」となるので、必ずイタズラをしたその瞬間に叱るようにします。「現行犯」で叱るからこそ、何で叱られているのかが理解しやすくなります。

猫のしつけは叩くのではなく「褒める」ことが大事

猫を褒める

イタズラをした時に叱るだけでなく、「名前を呼んだら来てくれた」とか「ダメ!と言ったら聞いてくれた」とか、ちょっとしたことでも言うことを聞いてくれた時には褒めてあげましょう!!「〇〇はいいコだね!」など言葉をかけながら、頭や首のあたり、体などを優しく撫でてあげます。

褒める時は叱る時とは逆に、必ず名前を呼んであげます。 「名前=褒められる!気持ちいい!ご褒美がもらえる!?」 となるので、どこに居ても名前を呼ぶとすぐそばに来てくれるようになります。

ウチでは「〇〇は△△でおりこうだねぇ~!」と言いつつ、優しく撫でまわした後にご褒美をあげています。 いつものフードより少し高めのおやつ用のフードを3粒。たった3粒でも、小さい時からそうしてきたので納得?してくれているみたいです(笑)たまに、自分からお手やおかわりをして「もっと欲しい!」と おねだりすることもありますが、、、

名前を呼んですぐ来た時 、芸をした時 、いいコでお留守番をした時 、オシッコやウンチをした時など日々褒めまくりましょう!!

まとめ

猫の顔アップ

猫をしつける際に叩くことは絶対にやってはいけません。叩くのではなく、「言葉」で、タイミングを間違えないように、一貫した姿勢で根気よく続けていれば必ず猫はこちらの思いに応えてくれます。またしつけも重要ですが、同様に褒めてあげることも非常に大切なので、良いことをしたらたくさん褒めてあげましょう!

投稿者

50代以上 男性 イチロウ

猫の躾、と言えば、我が家では、飼い主の役目では無くて、最愛の長男猫「とら」のすること、と決まっていましたので、飼い主は、余り出番がありませんでした。

「とら」自身には、躾の必要が無くて、飼い主の言うことが理解出来ましたので、家の中で共に暮らす折にしてはいけない事をその都度言うのみで済みました。 

「とら」以外の猫を、次男猫、三男猫、と迎える度に、その躾役を愛猫「とら」が飼い主に代わりしてくれた訳で、飼い主は、楽でした。

例えば、今でも鮮明に覚えている出来事があります。 それは、私が、洗濯物を取り入れ、シャツにアイロンをかけている折に、仔猫が邪魔をするので、「とら、叱って!」と頼んだ折でした。 

「とら」は、仔猫を後から前脚で抑え、アイロン中の飼い主に仔猫が近寄るのを阻止したのでした。 そして優しく、まるで母親が何事かを言い含めるように仔猫に自分の顔を近づけて宥めるのでした。

また、廊下で走る次男猫を前脚で頭を抱えるようにして投げ飛ばしたこともありました。 前脚の片方を首の下に入れ、他の脚を首の上にして投げ飛ばした訳です。 投げられた次男猫は、一回転して起き上がるとしばし呆然としていました。 次男猫が廊下を走るのが止んだことは言うまでもありません。

残念ながら、「とら」が老いてから我が家に迎えた末っ子は、躾が出来ていませんので、とても我儘です。 今まで、レンジ台に上がる猫は皆無でしたが、その危険性を知らないからでしょうか、幾ら叱っても無効で、飼い主が叱るのを楽しんでいる気配があります。

今まで、躾の苦労が無かった飼い主の試行錯誤が続いています。

写真は、次男猫に附き沿う「とら」の様子です。

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40代 女性 あーたーにゃー

猫にしつけをするという概念が私には余りありません。なぜなら、うちの猫は元野良猫ですが、我が家に来て以来、一度もトイレの失敗もなければ、爪研ぎ以外で爪を研いだこともないからです。
一度食卓のテーブルの上に乗った時に、野太い声で「ダメー!!!」と叫んだら、余程恐ろしかったのか、慌てて飛び降りました。それ以来、テーブルにも乗りません。なので叩くなんてとんでもない、と思ってしまいます。
しかし、つい手をあげたくなるくらいやんちゃな猫もいるのでしょうね……。
こう考えると、うちの猫はとても育てやすいんだな、と思いました。マイファースト猫なので、とてもラッキーでした。
でも猫のしつけのポイントを読んでいると、犬と変わらないんだな、としみじみ思いました。「叱るときは名前を呼ばない」は犬のしつけの時にもよく言われることです。褒めて伸ばすのも犬と同じですね。
これからも叱る機会がないくらいおりこうさんでいて欲しいです。
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30代 女性 さくら

以前我が家で飼っていた猫は生まれつき気性の激しい、それはそれはこわ~いニャンコでした。
こちらからは何もしていないのに襲われることは日常茶飯事、遠くの場所にいてもわざわざそばまで走ってきて足を引っ掻かれたことも数えきれないほどあります。
そんな時はいけないとはわかっていても、もう反射的に「コラッ!」とニャンコの頭の上に手を振り上げ叩くマネごとをしてしまうことがありました。(さすがに実際には叩きませんが)
そうするとやっぱりニャンコも余計に興奮してさらに攻撃的になってしまうんですよね。まさに「飼い主にとっても危険」な状態です!
でも手を振り上げた時のニャンコの顔が、耳を後ろに下げて目を細めて、完全に怯えた表情になっていました。やはりどんなに気の強い猫でも、自分の何倍もある人間から叩かれそうになることはものすごい恐怖なのでしょうね。
怖いから余計に反撃する。飼い主はイライラしてさらに叱る。これでは負のスパイラルに陥るだけで、ニャンコにとっても人間にとっても、何ひとつ良いことがありません。
ニャンコが亡くなって20年ほど経って思うことは、いくら引っ掻かれてもこちらがもっと別の対応をしてあげていれば、ニャンコも少しは穏やかに暮らせたのかもしれないということです。
また、動物の問題行動には必ず原因があるはずです。本来の性格というものも確実にあると思うのですが、その他にも攻撃的になる理由があったのだとしたら、それをなんとか見つけて排除してあげなければいけなかったと反省しています。
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女性 tonakai

今、初めての猫を飼育しています。一般的に猫はしつけできないと言われているので、猫を飼育し始めたときから特別にしつけや芸を覚えさせようと考えていませんでした。人間の様子を観察しつつ、自分の好きなように行動している猫なので、特別困ったことはありませんでした。子猫の頃はペットシーツをかじってしまうことがありましたが、叱るよりも猫に語り掛けるように「かじったらだめ」だと話したら理解してくれたようです。入ってはいけない場所に入ったら「いけません」と言うと引き返します。しつけは子猫の頃から行うのが良いですが、叩くことよりも、話してあげたほうが効果があると思います。言葉は分からなくてもちゃんと聞いていて、雰囲気でやって良いことやダメなことを覚えていると思います。「おりこうさんだね」というと、目を細めて満足そうな顔をしています。
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女性 チセ

私の家の猫は、大きい声でしかっても全然イタズラを辞めようとしませんでした。一瞬やめてこっちを見てからまたイタズラを続けるので言うことを聞かず本当に困っていました。まぁ、そもそも私が甘やかしたのが悪いので自業自得なのですが。ですがあまりにもイタズラが激しくなってきたので、本やネットで調べた方法を片っ端から試していきその結果

【猫がイタズラをしたら霧吹きで素早く水をかける】

という方法が一番効果的で、水なので猫の健康面も安心なので良かったです。ただし、スイミングキャットで知られるターキッシュバンには効果がないでしょうね。だってターキッシュバンは水か大好きですから(笑)皆様も良ければ試して見てください。
投稿者

女性 mura

愛猫が子猫ちゃんのとき、家のコードを噛む癖が治らず本当に困ったことがあります。もちろん叩いたりしませんでしたが、コードを噛みきって感電したらどうしようと思うと思わず手が出そうになりました。100均やホームセンターなどでコードを保護するカバーを使ったり、極力コードを家具の裏に這わせて隠したりしましたがやはりどうしても完全に防ぎきることができずにいたのですが、ある日ホームセンターで見つけた、【ビターアップルダバー】という商品を使ってなんとか治まりました。

こちらの商品は、猫が嫌がる苦い味のスプレーで(猫に無害なのでご安心ください)、コードや噛まれたくないものに吹き掛けておくとイタズラで猫が噛んだ瞬間、苦い味で噛むのを辞めるというものです。スプレーをする手間はかかりますが、お困りの方はお勧めなので一度試して見てください。
投稿者

女性 ゆき

犬にしろ猫にしろ、しつけはとても大変です。猫の場合、しつけは無理だと言う方もいますが、そんなことはありません。要は教え方だと思っています。

カッとなり叩いてしまう気持ちももちろんわかります。何度も何度も粗相された時なんかは特に。でも、叩いてしまうことで猫は飼い主を怯えるようになってしまいます。元々警戒心が強いと言われている猫と信頼関係を築くのはとても難しいものです。

せっかく信頼され始めているときに、怒りにまかせ叩いてしまったことから、猫が飼い主を信用できなくなってしまえば、元も子もありませんよね。

我が家の猫たちは、名前を呼ぶとお返事が出来ますし、「おいで」と言えばきちんと来ます。「ごはん?」と聞くと「ニャー」と可愛い声で鳴きながら催促してきます。

しつけで叩くことをしなくても、ある程度のことは根気よく教え続けるとしっかり覚えてくれますよ。
投稿者

30代 女性 nanairo

我が家の猫は、比較的叱る事がないというか
学習能力が高いのか根くらべで躾けた記憶があまりありません。
子猫時代に、襖に興味を持った事もありましたが、他にいい爪とぎ場を見つけたらしく1度ダメ!と言ったきり襖には目も向けなくなりました。
他にもいくつか困るなぁと思った事がありますが、大抵1回か2回ダメ!と言えば学んでくれます。

しかし、1度だけ本気で怒ってしまった事がありました。
デスクトップPCの上に乗り、倒したんです。
前のめりに倒れたPCは、画面のガラスが割れ四方に飛び散りました。
その時私は風邪で高熱にうなされていて、倒されたのも午前4時。何回かPCの上に乗っていたので、コラ!と注意はしていたのですが、きっと構って欲しさでの行動だったのでしょう。
ガラスで怪我をするかもしれないのもあり、この時ばかりは猫を抱き上げて、怪我したらどうするの!!と少々大きな声で言ってしまいました。

幸い、怪我もなくPCも画面こそ割れましたがガラスを外した状態で使えています。
そして何より良かったのが、抱っこが嫌いになる事も私を嫌いになる事もなかった事です。
普段、怒らない私が怒ったからかそれ以降PCには乗らなくなりました。
ちょっとイタズラな気持ちになった時は、キーボードの上に乗ってみたりはしますが。

私としては、根くらべに勝てる自信が無いので
先回りして回避する策を考えるようにしています。
穏やかにしつけ、極力注意を減らす生活を目標に頑張っていきます!
嫌われるかもしれないなんて、リスクが大きすぎますから!
投稿者

40代 女性 かずえ

我が家は初めて猫ちゃんを飼い始めた時から、祖母のしつけかた、叱り方を真似してうまくいっています。ダメなことをしたときには、だめ!だめよ!とガツンと言って一発でやめさせます。ぐちゃぐちゃいっても、猫ちゃんの躾にはなりませんので、一発だけ叱って言うことをきかせましょう。あとは、飼い主さんも尾を引かずに優しく接してあげましょう。いいことをしたら、褒めてあげることも、忘れてはいけませんね。
投稿者

20代 女性 あめたま

褒めてやる気を出させるというしつけは人間にも動物にも共通する点だと考えられます。

やはり、人間でもそうですが叩かれるしつけは恐怖への服従が心を傷つけてしまうと共に自尊心を損ない、加えて自信を喪失してしまいます。一時的に効果は期待出来るかもしれませんが、長い目で見た場合にストレスが溜まり、かえって猫の精神的な成長を阻害してしまいます。

精神的に猫を傷つけてしまうと信頼関係の構築に障害が伴ってしまい、結果的に猫が飼い主の言うことを聞かなくなる可能性が高まります。

スパルタ教育をするのではなく、褒めてやる気を出させてあげる事がしつけの大前提となります。そして、良いところを伸ばしてあげる事が何よりも大切です。
投稿者

40代 女性 まつこ

猫ちゃんの叱り方は難しいですよね。
私は猫ちゃんが子猫の時には、悪いことをしたら、ダメよ!とひと言きつくいって驚いた子猫ちゃんを確認したらあとは、優しく撫でてあげていました。
すると、2度と同じ間違いはしなくなりましたし、イタズラもしなくなりました。絶対に叩いてはいけませんし感情のまま無茶苦茶叱っても効果がありません。ひと言きつく叱ってから、優しくしてあげると猫ちゃんは、悪いことをしたのだと理解してくれます。
ゴミを漁るなどをしないように、蓋付のゴミ箱にするなど、いたずらされる前に対処するのもいいかと思います。
投稿者

30代 女性 ふくふく

この記事には、教育心理学に基づくとても有効な知見が多く含まれていると思います。
「『昨日はよくて今日はダメ』など一貫性がないのはNG」
「名前を口にするのは『名前を呼ばれる=叱られる』になるのでNG」
「イタズラをしたその瞬間に叱る」
「言うことを聞いてくれたら褒める」
などですね。

しかし「絶対に叩いてはいけない」というのは言い過ぎです。
猫同士の関係を見てご覧なさい。
彼らは言葉が不自由ですから、ひっかきやら噛みつきやら、「痛み」を上手く使い分けて、遊ぼうぜ、もっとやって、気に食わない、それは嫌、などと雄弁に意思疎通を行っています。
人間の言葉は果たして、彼らにとって、その完璧な代替となり得るのでしょうか?
コミュニケーションツールとしての痛みを度外視することは、むしろ、猫を家族でもなんでもない、全く別の生命体として扱っているようなものでしょう。

もちろん、猫の中には大人しさ、あるいは臆病さや賢さから、一切手を上げることもなくその一生涯を付き合える子もいます。
しかし、我々のなかにもそういう人間がいるように、言い聞かせるなどの大人しい対応ではほとんど何も行動を変えない子もいるのです。

大きな注意点として、ぶつことは大きな効果がある反面、関係性の悪化などマイナスの効果も大きくなるため、濫用はできませんし、殊更に「一貫性」と「即時性」に基づいて使う必要があります。
「なんで叩かれたのかわからない」しつけは、ただ恐怖を与えるだけの暴力と成り果てるのです。
もし猫の「悪い癖」が続くと、それこそ耐え続ける飼い主と猫の関係が悪化してしまうような場合に、用法用量を守って(またそれ以前に猫と友好関係を築いてから)使うならば、「叩く」という行為は猫との有効なコミュニケーションとなるでしょう。

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