子猫のしつけ方のポイントや注意点
子猫をしつける時にはポイントや注意点があります。
いくつかあるので1つずつ紹介していきます。
猫の性質を理解した上でしつけをする
猫のしつけをする前に知っておいてほしいことは、猫の性質についてです。猫は本来、単独で生活していた生き物なため、犬と違って服従性がありません。自立心が強く、自分本位に動くマイペースな生き物なのです。また、猫の脳の重さは犬より軽いため、犬の方が学習能力が高いです。そのような理由から、猫は犬よりもしつけが難しいと言われています。猫にしつけをするには根気と忍耐が必要ということを知っておきましょう。
また、性格にもよりますが、飼い主さんが過度に猫にスキンシップを取ろうとするのはおすすめしません。猫の気分によっては放っておいて欲しい時があるからです。自由気ままな猫の性格なので、飼い主さんがしつけをしていく上で、指示通り動いてくれず苦労することは沢山出てきます。 このような猫本来の性質を理解した上で、しつけをしていきましょう。
アメとムチを使い分ける
猫のしつけにはメリハリが必要となります。 メリハリがないと、猫は何に対して怒られていて、何に対して褒められているのかが理解できないからです。 そのため、猫が良い事をした時はご褒美をあげて、悪いことをすれば「嫌なことがある」と思わせることが大切です猫が良いことをしたら、ご褒美におやつをあげたり、撫でてあげたりしてあげましょう。
悪いことをした時は、猫に少量の水をかける方法がおすすめです。猫に水をかけることで、猫は「これをしたら悪いことが起こる」と学習します。何度か繰り返して覚えさせましょう。アメとムチを使い分けることで、猫は何が良くて何がダメなのかを理解するようになります。
暴力はNG
猫のしつけに暴力はNGです。 叩いたり殴ったりすれば、猫を怖がらせてしまうこととなり、飼い主さんとの信頼関係が壊れる可能性があるからです。 暴力により「飼い主さんに痛い思いをされた」と思うようになれば、攻撃的になったり、反抗的になることもあります。 猫のしつけに大切なのは信頼関係です。暴力などで猫に嫌われてしまうと、飼い主さんの言うことを聞かなくなる可能性があるので注意しましょう。
子猫の正しい叱り方
猫のしつけをする上で、叱ることは沢山あります。
やってはいけない叱り方と上手な叱り方をそれぞれ紹介していきます。
NGな叱り方
前述しましたが、猫を叱るときに暴力をするのは絶対にNGです。 ただ、それ以外にも大きな声で怒ったり、怒鳴ったりするのもおすすめできません。暴力と同様、怒鳴ると飼い主さんを怖がるようになる可能性があるからです。猫は耳が良いので大きい音が苦手です。また服従性がない生き物なので、上から目線で叱っても効果はなく、逆効果になってしまいます。反抗的になり、いたずらが増えることもあるので注意してください。
また、叱る時は猫の名前を呼ばないことがポイントです。名前を呼んで叱ることを繰り返すと、猫は名前を呼ばれること自体を「叱られている」と覚えてしまうのです。
上手な叱り方
猫が嫌がることをするのが叱り方のポイントです。そのため、前述したように、猫に水を吹きかけたりするのがおすすめです。猫がいたずらなどをしたら霧吹きなどで水を吹きかけて「いたずらすると嫌な事をされる」と理解させていきます。理解すると、水がかかるのを嫌がり、次からはそのいたずらをしなくなるでしょう。
他にも、音で驚かせる方法もあります。たとえば、猫がカーペットやカーテンなどで爪を研ごうとしている時に、手をパン!と叩いたり、「あ!」と大きな声を出したり、いつもはしないような大きな音を出すことで猫が驚きます。猫にとって大きな音は苦手なので、何度か繰り返すことで、その行為をしなくなるようになります。猫を叱るには「猫の嫌なこと」をすることで、いたずらなどの悪いことをしなくなり、しつけに効果があります。
ちなみに、「ダメ!」や「コラ!」などと声で叱る場合のポイントは、同じトーンで叱ることです。優しい声で「ダメ!」と言う場合と、低く怖い雰囲気で「ダメ!」と言う場合では、猫は同じ言葉と理解できないからです叱る時のトーンを決めておく方が、猫は叱られている時のトーンを覚え、何が悪いことなのかを理解できるようになります。
また、叱る時は感情的にならずに低いトーンで叱るのがおすすめです。普段の声と違う低い声の方が、猫は叱られていると認識しやすいからです。感情的になれば猫が怖がってしまう可能性があるので、冷静に叱るようにしましょう。
子猫の噛み癖、トイレ、テーブルに乗る時のしつけ方
子猫を飼うと、指を噛まれたり、トイレ以外の場所で排泄をしたり、テーブルや棚の上に乗るなど様々な問題行動を起こします。飼い主さんのストレスになるので、しつけをして対処をしましょう。それぞれのしつけ方を詳しく紹介していきます。
噛み癖のしつけ方
子猫の噛み癖のしつけ方は、子猫に噛んではいけないことを学ばせることが大切です。噛むのはダメだと学ぶことで、噛み癖が徐々に直っていくからです。学ばせる方法としては、子猫に噛まれた時、「痛い!」「ダメ!」と大きな声を出して子猫を驚かせましょう。
あまり感情的に言うと猫は怖がってしまうので、あくまで驚かせるだけです。その時に飼い主さんが痛そうな顔をすれば、子猫が「いけないことをした」と思い、噛むのはダメなことだと学んでいきます。猫は忘れっぽい生き物なので、一回叱るだけではすぐに忘れてしまいます。そのため、何度も根気よく行うようにしましょう。
また、噛み癖を直すために、猫の苦手なスプレーを飼い主さんの手に振りかけておく方法もあります。猫は柑橘系の匂いが苦手で、無害の天然成分を使っているスプレーが販売されているので、それを使うことで猫が指を噛まなくなることがあります。
また噛む癖をつけさせたくない場合は、一人遊びを教えるのもおすすめです。猫は遊びに不満があり、構ってほしいがために噛んでしまうこともあるからです。噛み癖がつく前に、おもちゃなどを与えて猫が一人でも遊べるようにしましょう。今はペットショップに沢山のおもちゃが販売されているので、一人遊びができるようにおもちゃを使って、猫が一人でも遊べるように工夫をしましょう。
トイレのしつけ方
子猫のトイレのしつけは、生後3週間ほど経過してから始めましょう。 生後3週間前だと、まだ子猫は自分で排泄ができないからです。生後3週間までは、飼い主さんが子猫のお尻をガーゼなどで刺激し、排泄を促してあげる必要があります。生後3週間ほど経ち、自分で排泄ができるようになったら、しつけを始めていってください。
しつけの仕方は、子猫がトイレに行きたくなった時に、飼い主さんがトイレの場所に連れていってあげることです。猫は同じ場所でトイレをする習性があるため、何度か繰り返していくと、子猫は自然とトイレの場所を覚えるようになるのです。子猫がトイレに行きたくなった時のサインは、床のニオイを何度も嗅いだり、落ち着きもなくなりグルグルと回る行動をします。トイレサインであるこの行動を確認できたら、すぐにトイレに連れて行きましょう。
ちなみに、猫がトイレをするのは「起きてすぐ」と「食後」の時間が多いです。その時間になると、飼い主さんが猫の様子を観察するようにして、トイレ前の行動が見られたら、すぐにトイレに連れていってください。猫は静かな場所の方がリラックスして排泄できるため、トイレは静かで人目につかない場所がおすすめです。
また、猫がトイレを上手くできなかったり、別の場所でトイレをしてしまっても、叱らずに優しく見守りましょう。大きな声で怒っても、子猫は怯えてしまうだけだからです。「トイレをしたら怒られた」と勘違いをしてしまい、トイレ自体を我慢するようになる可能性もあります。
もし、現行犯でトイレを別の場所でしている場合は、怒るのではなく、大きな音で驚かせて排泄を中断させてください。トイレを中断したら、猫を抱き上げてトイレに連れていくようにしましょう。根気よく何度もしつけをして、猫にトイレの場所を覚えさせてください。成功した時は沢山褒めてあげたり、おやつなどでご褒美を与えてあげましょう。
テーブルに乗る時のしつけ方
猫がテーブルに乗るのは、猫の狩りの本能が関係しています。 猫はかつては自分で獲物をとっていて、高い場所から敵や獲物を見張る習性がありました。それが現在でも残っており、テーブルや棚などの高い場所に上がるのです。猫がテーブルに乗らないようにするには、その場で注意することが大切です。後から怒ったりしても、猫は何に対して怒られているのか理解できません。テーブルの上に上がったタイミングに注意するようにしましょう。
注意する際のポイントは、大声を出さずに抑揚を抑えた声で「ダメ」と声をかけることです。前述したように、普段と違うトーンで声を発することで、猫が「いつもと違う」と感じ、動きを止めてくれます。 その時にテーブルから下ろしてあげましょう。
大きな声でなく、霧吹きを吹きかけても効果的です。猫がテーブルに乗ったときに水をシュッと吹きかければ、猫は驚いてテーブルから下りることがあるからです。何度か繰り返すうちに、「テーブルに上がったら嫌なことをさせられる」と猫が学び、テーブルに上がらなくなるので、根気よくしつけをしてください。
しつけ用のスプレーの効果と使い方
猫のしつけをする際にはNGな叱り方と上手な叱り方がありますが、効果のあるしつけ方にスプレーを使う方法も挙げられます。ペット用のイタズラ防止スプレーがペットショップやホームセンターなどで市販されているので試してみてください。ここではしつけ用スプレーの効果や使い方を紹介していきます。
しつけ用のスプレーの効果
しつけ用スプレーとは猫が苦手な柑橘系の匂いのするスプレーのことです。柑橘系はみかんやレモン、グレープフルーツなどの果物があります。猫はそれらの匂いが苦手なので、しつけの際に使えば、効果が期待できるのです。苦手な匂いがすれば、わざわざその場所に近づこうとしませんよね。
猫が壁などで爪とぎをしていたら、その壁にスプレーを噴射しておくことで、猫は壁に近寄らなくなることが多いです。
また、トイレ以外の場所に猫がおしっこなどをするときは、そこにスプレーを噴射しておけば、猫はそこでトイレをしなくなるでしょう
。
猫のしつけは怒ったり怒鳴るより、猫が苦手と感じることをする方が有効なので、苦手な匂いのするスプレーも効果的なしつけの1つです。大きな音で驚かしたり低い声で叱ったり、猫のしつけには様々な方法がありますが、しつけの方法の1つとしてスプレーを使うのも覚えておきましょう。猫は声で叱っても言うことを聞いてくれないことがあるので、スプレーが役に立つことがあります。
しつけ用のスプレーの使い方
スプレーは猫のしつけに効果が期待できますが、使い方にポイントがあります。スプレーを使う時は、猫に飼い主さんが使ったことをバレないことが重要です。猫の目の前で猫の苦手なスプレーを使えば、飼い主さんのことを「嫌なことをする人」だと思うようになるからです。
そうなると、飼い主さんと猫との信頼関係が崩れ、しつけに悪影響です。もしスプレーを使う時があれば、飼い主さんが使っていることを猫に気づかれないように気をつけてください。
ちなみに、猫は柑橘系以外にもお酢、ミントなどの匂いも苦手です。猫にとってミントは酸っぱい系の匂いと似ていて、お酢は刺激臭が強いため猫は苦手と感じます。
しつけ用スプレーは水にそのような猫の苦手な匂いを混ぜるだけで簡単に作れます。霧吹きの中に水とお酢やミントを混ぜてシェイクするだけで簡単に作れるため、一度試してみるのも良いでしょう。100円均一などでも園芸用の水切りは販売されているので低予算で作れます。水だけでも猫は嫌がりますが、苦手な匂いを混ぜて使う方が有効です。作り置きをすると効果が薄れてしまいますので、鮮度を保つためにこまめに作りましょう。
まとめ
犬にしつけが必要なのと同じで、猫にもしつけは必要です。猫のしつけ方の知識があれば、猫が問題行動を起こした時に飼い主さんがすぐに対処ができます。今回紹介したしつけ方を参考にして、実践してみてください。暴力や怒鳴ったりなどはせず、大きな音で驚かせたり、スプレーを使用するなど正しいしつけ方を行っていきましょう。
30代 女性 ひなた
最初は、猫ちゃんにキツメの一言を発してそれからは、根気強く接してあげましょう。
子猫ちゃんのトイレのしつけ方は、モゾモゾしていたらトイレに連れていき、トイレをするように促してあげます。もし、成功したらよく誉めてあげましょう。そして、失敗しても名前を呼んで叱ってはいけません。名前を読んで叱ってしまうと名前に嫌なイメージがつき猫ちゃんが自分の名前を嫌うようになってしまいますので注意しましょう。
時には厳しく、そのあとには必ず優しく接してあげましょう!