飼いやすいのはどっち?猫のオスメスで違う5つの事

飼いやすいのはどっち?猫のオスメスで違う5つの事

猫もオスとメスでは性格が多少違ってきます。オスとメスだったらいったいどっちのほうが飼いやすいのだろう?また、オスとメスでどのような違いがあるのだろう?そんな疑問を持っている猫好きのために今回はオス猫とメス猫の特徴の違いと飼いやすさについてご紹介しましょう。性別によって性格の傾向が違うのは人間だけではないのです。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

オス猫、メス猫飼いやすいのはどっち?

寄り添ってくつろぐ飼いやすいオスとメスの猫

最初にお伝えしたいのが、オス猫かメス猫どちらの方が飼いやすいのか、という疑問の答えは、「その人との相性や、生活スタイルによって異なる」という結論です。

ある人にとってはメス猫の方が良いかもしれませんが、違う人にとってはオス猫じゃないと猫と暮らしている意味はない!と感じるかもしれません。

また、メス猫とオス猫とは言っても、その猫の性格によって飼いやすいと感じるかには違いが出てきます。猫の種類によっても気質は違ってきますし、毛色や特徴などによっても大きく変わります。

そのため、メス猫とオス猫どちらが飼いやすいかというのは、個人差があるということを踏まえた上で、性別ごとに飼いやすいポイントをご覧ください。

オス猫の飼いやすい所

オス猫の特徴としては、行動的で好奇心旺盛なタイプが多く、裏表がない喜怒哀楽の分かりやすい性格をしているという点が挙げられます。

そのため、猫と人間の間で距離が縮めやすく、一緒に生活をしていても気持ちが分かりやすいという点が飼いやすいポイントとなります。

またオス猫は甘えん坊な子が多いため、ゴロゴロと甘えてほしいと思うなら、オス猫の方が向いているかもしれませんね。

メス猫の飼いやすい所

メス猫は一般的な猫のイメージそのままで、自由で気まぐれ。好きなときに飼い主様に甘えて、気分が乗らなければフイっとどこかに行ってしまう。独立心が強い傾向にあります。

そんなミステリアスで気分屋なところが、気を使わなくて良いと感じる場合は、飼いやすい猫といえます。あまりべたべたするのは好きじゃない、お互いに程よい距離感で付き合いたいという場合は、メス猫を迎えることを検討しても良いでしょう。

ただし、行動が読めずミステリアスでワガママなお姫様タイプが多いので、扱いには注意が必要な場合も。

オス猫、メス猫で違う所5つ

上を見上げる飼いやすいオスとメスの子猫

それでは続いて、オス猫とメス猫の特徴についてみていきましょう。果たして、あなたにとって飼いやすいと感じるのはオス猫でしょうか、メス猫でしょうか。

1.体格

一般的にオス猫の方がメス猫よりも体格は大きくなります。そのため、同じ元気のよい活発な性格だったとしても、体格が大きいオス猫の方が力もありますし、体重も重いので、マンションだと階下に音が響かないか心配になってしまうかもしれませんね。

また、体格が大きいということは、それだけ力も強くなりますので、メス猫では開けられない重い扉でも軽々と開けてしまう!なんてことがあるかもしれません。

2.顔つき

オス猫とメス猫では、顔つきも少々違いがでてきます。そもそも体格差がありますので、オス猫はメス猫よりも顔が大きくなりがちです。

逆を言えばメス猫は顔が少々小さめな場合が多いので、オス猫では顔が入らない狭い隙間でも、するりと入れてしまうこともあります。

そういった面では、メス猫の方が思いもよらない隙間に入ってしまう可能性があるということで、飼いやすいとは言えないかもしれません。

ただ、メス猫はオス猫に比べて優しい顔つきになる傾向にあります。逆にオス猫は凛々しい顔やふてぶてしい顔になりますので、どちらが好みかによっても違いが出るとも言えますね。

3.性格

オス猫の性格はズバリ、甘えん坊で飼い主様のことが大好きで、中にはストーカーのようにしつこく付きまとってくる子もいるのが特徴です。

一方メス猫の性格は、ツンデレです。飼い主様のことが好きでいつもナデナデしてもらいたいと思っていても、わざと冷たい態度をとってみる子や、プライドが高くワガママで、自分の気分次第で優しくも冷たくもする子が多いのが特徴です。

デレデレしてくる甘えん坊のオス猫、ツンデレでわがままだけどそれがたまらなく可愛いメス猫か、どちらが飼いやすいと感じるかは個人の好みによって違います。ただ、どちらもかわいいというのは間違いないです。

4.避妊・去勢費用

オス猫とメス猫では避妊・去勢費用にも少々違いが出てきます。オス猫の場合、去勢費用は、動物病院によって異なりますが、平均で1~1万5千円程度のところが多いようです。

一方メス猫は避妊手術を行う場合M、子宮の摘出手術となり、お腹を開ける手術になります。よって費用は少々高めの2万~3万円程度になるところが多いようです。

そういった金銭面に対しても、飼う前にしっかりと調べておくことをおすすめします。

5.飼い主との相性

メス猫とオス猫はどちらにもいいところはありますし、どちらにも飼いにくい要素があります。そのため誰でも飼いやすい性別はどっちと聞かれると、少々答えるのが難しくなってしまいます。

しかし、オス猫とメス猫のそれぞれの性格を考えると、「いつも猫と一緒にいたくて、猫とたくさん遊びたい!」と思っている方にはオス猫、「べたべたした関係じゃなくお互いに自立して、ふだんの生活の中にそっと寄り添い合う存在が欲しい」と思う方にはメス猫がおすすめだといえます。

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オス猫とメス猫 飼う上での注意点

それぞれメス猫、オス猫には飼いやすいポイントとなる部分がありますが、同時に飼う上での注意点もあります。

オス猫には去勢手術を行う

まず、オス猫の注意点は去勢手術を行わないと部屋中をマーキングされてしまう恐れがあることです。これは猫の本能ですから仕方がないのですが、マーキングをされるとニオイが大変きつく掃除をしてもなかなか取れません。そのため、去勢手術は適切な年齢になったら早めに行うようにしましょう。

メス猫には避妊手術を行う

一方メス猫も避妊手術を早めに行わないと発情期に大変な思いをするかもしれません。というのも、メス猫は発情期になるとオス猫を呼ぶために大きな声で鳴きます。この鳴き声はとてもよく通るので、マンションなどの集合住宅になると、かなりの近所迷惑になります。

猫は一度交尾をするとほぼ確実に妊娠をしますので、避妊手術を終えていない愛猫が家出して帰ってきたと思ったら妊娠していた!なんてこともあります。そのためオス猫もメス猫も、子供を望まないのであれば、早めに避妊去勢手術を行うようにしましょう。

オス猫とメス猫を同時に飼うのは良いのか?

寄り添って座る飼いやすいオスとメスの猫

結論からいいますと、これも相性によりますし、もし2匹猫を飼うなら子猫のうちから共に過ごさせてあげた方が、仲良くはなりやすいです。また血縁関係があるほうが仲良くなりやすいと言われています。

オス猫とメス猫の違いを見ていると、どちらも飼いやすいポイントはありますが、飼いにくいというポイントもあわせもっています。だったらオス猫とメス猫を一緒に飼うのはどうだろうか?そんな疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。

オスとメスを同時に飼う方が、同性を飼うよりは良いという意見もありますが、正直その猫同士の相性や性格によって大きく異なりますので、一概に言えないというのが現状です。

ただ猫ちゃんの性格、飼い主様の生活スタイル、飼い主様の経済面などを考えた結果であるならばオスとメスを同時に飼うのはおすすめだといえます。

ただし、オスとメスを同時に飼う場合は、去勢・避妊手術をしっかりと行わないとすぐに妊娠をしますので、子供を望まないのであれば、時期を見て早めに対処をするように心がけましょう。

まとめ

ウエディングの格好をした飼いやすいオスとメスの猫

メス猫とオス猫、どちらの猫が飼いやすいのかというのは、飼い主の性格やその猫との相性によって変わりますので、一概には言えないのが現状です。

またメス猫とオス猫で性格の傾向はあるとはいっても、メス猫でも暴れん坊で甘えん坊な子はいますし、オス猫でもクールでツンツンしている子もいます。

そのため、メス猫とオス猫のどちらが飼いやすいのかというのはあくまでも参考にして、最終的にはどんな猫だとしても、一度飼うと決めたら最後まで愛してあげることが重要です。

どんな性格の子でも、一度家族として迎えたら一番かわいくて、一番飼いやすい猫になるはずです。ぜひ、猫を飼うと決めたなら、どんな子が来ても最後まで愛情を注いであげてくださいね。

投稿者

30代 女性 しおり

今までは、オス猫を飼うことが多かったのですが、いまはメス猫も飼っています!
オス猫は甘えたでいつまでも引っ付いて離れないときが多いのですが、メス猫はツンデレであまり引っ付いてきませんがなにげに近くで寝ています。甘えてくるときには、どちらも来ますが、膝の上によく乗ってくるのは、オス猫です。しかし、結局は猫ちゃんの性格による場合もありますので、あまり神経質に考えなくてもすむかもしれませんね。うちの猫ちゃんも、気が向かなければこちらに来ないですし、ハッキリしています。そういうことも、猫ちゃんを飼う醍醐味かもしれませんね。

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