メス猫の特徴は?発情期やかかりやすい病気などを紹介

メス猫の特徴は?発情期やかかりやすい病気などを紹介

メスの猫にはどのような性格や特徴があるのでしょうか。 オスとメスでは、発情期の特徴も違えば、かかりやすい病気も違います。 オス猫かメス猫かどちらを飼おうか悩んでいる方にとっては、それぞれの性格や特徴は判断材料となります。 そこで今回は、メス猫の特徴を紹介し、発情期やかかりやすい病気についてもお伝えしていきます。

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記事の監修

北里大学獣医学科卒業。埼玉県内の動物病院で勤務医をしながら教育・研究にも携わっており、大学では『伴侶動物の鉄代謝』をテーマに研究しています。『猫は小さな犬ではない』という格言のもと、何よりも猫ちゃんの健康と福祉の向上を一番に考え、日々の診療に励んでおります。

メス猫の特徴

毛布の上でくつろぐ猫

メス猫の性格

個々の性格の違いはありますが、メス猫はしっかりとした性格でクールな一面を持つ傾向があります。また気分屋でもあり、わがままでマイペースな面もあります。一方、オス猫の場合はやんちゃで遊び好きな性格で、好奇心旺盛で行動的な面があります。

また、甘えん坊でもあり飼い主に沢山甘えてきます。 オス猫は喜怒哀楽もはっきりとしていて分かりやすいですが、メス猫は何を考えているか分からないミステリアスな魅力があります。

メス猫の体つき

オス猫とメス猫の見分け方の1つに体格があります。オス猫は体つきが大きくがっしりとしているのに対して、メス猫は体つきが小さめで、ややほっそりとしなやかな体つきをしています。

オス猫の方が筋肉質なため、体重もオス猫の方が重くなり、同類の猫のオスとメスでは1kgほど体重に差があるとも言われています。

また、オス猫に比べ、メス猫は声帯が華奢で細く高い鳴き声になり、オス猫よりも鳴き声がかわいいと言われています。その他にも様々な特徴があり、オス猫の顔はエラが張った顔立ちでヒゲも長めで尻尾も長くて太い傾向にあります。

一方メス猫は、顔が小さくて目が大きくぱっちりと見えます。 ヒゲの長さや尻尾の長さはオス猫よりも短いことが多いです。

メス猫の発情期

ごろごろ転がる猫

メス猫の発情期の時期と期間

メス猫の発情期の時期は、2月〜4月と6月〜8月ごろの年に2回です。 メス猫の発情期は日照時間に関わりがあり、太陽の出ている時間が長い時期にさかり(発情)がきます。そのため、日照時間が長くなっていく2〜4月と6月〜8月ごろに発情期を迎え繁殖期間となります。

ただ、太陽の光以外に人工の光でも発情に影響を与えるので、室内飼いの猫の場合は発情期間が乱れる傾向にあります。室内飼いの猫は季節に関係なく、一年間に3〜4回ほど発情が起こることもあります。

ちなみに、発情期を迎える前には発情前期が1日間程度あります。 発情前期ではマーキングなどの行動はありませんが活発に動いて飼い主さんにすり寄ったり、おしっこの回数が増えるなどの行動をするようになります。

また、発情前期ではまだオスとの交尾を受け入れません。 メス猫がオスとの交尾を受け入れるのは発情期になってからです。発情期は4〜10日間ほど続き、独特な鳴き声を発したり、家具や飼い主さんにすり寄ってニオイ付けなどをするようになります。

メス猫の避妊手術

メス猫が発情期を迎えると、大きな声で鳴いたり外に出て行こうとしたりなど、いつもより活発になりますが、その対策として避妊手術があります。

避妊手術をすることで猫は発情をしなくなり、大きな声で鳴いたりするのを防ぐことができます。避妊手術は、メス猫の発情期の対処法の1つなので理解しておきましょう。

また、避妊手術をしていない場合、猫はスプレーと言われる尿を噴射することがあります。マーキングのために噴射するのですが、匂いもきつく強烈なのが特徴です。 猫のマーキングスプレーを防ぐためにも、避妊手術は有効です。

他にも、避妊手術をすることで子宮や卵巣の病気の予防になります。 避妊手術をしていない猫は、子宮内膜症や子宮蓄膿症、卵胞嚢腫などの子宮や卵巣に関わる病気の発症率が高いので、その予防ができるのも避妊手術のメリットです。

ちなみに、メス猫の避妊手術を受ける時期は様々議論されており、国によって定説が異なることもあります。アメリカ(Veterinary Task Force on Feline Sterilization)では生後5ヶ月頃までに行うことが推奨されていますが、日本では生後半年あたりに行うことが多いようです。

猫に避妊手術を受けさせたい場合は、生後5ヶ月前に一度獣医師さんに相談してみるのがおすすめです。避妊手術は1〜2日程度の入院が必要となりますが、手術自体は短時間に終わり、抜糸までの期間は大体7〜14日間ほどです。

メス猫特有の病気やかかりやすい病気

のんびりする猫

メス猫に特有のかかりやすい病気があります。
いくつかあるので、1つずつ詳しく紹介していきます。

子宮蓄膿症

子宮に細菌が重度感染し、膿が溜まる病気です。子宮蓄膿症は開放性と閉塞性の2種類に分けられますが開放性の場合、膿が外陰部から排泄されてお尻や陰部、後ろ足などに悪臭のある汚れが見られます。

一方、閉塞性では膿の排泄が見られないので病気に気づくのが遅くなります。 また細菌が出す毒素によってショックを起こすこともあり危険な状態です。

共通する症状としては食欲の低下や元気がなくなる、発熱、嘔吐、下痢、多飲多尿などがあり、点滴や抗生剤の投与、外科手術などの治療が必要です。

乳腺腫瘍

乳腺に1つまたは複数個の硬いしこりができる病気です。早期発見であれば、腫瘍の大きさは数ミリ程度です。しかし、病態が進行するにつれ大きくなり表面が自潰して悪臭、出血などの症状が起こることがあります。

乳腺腫瘍の治療も外科手術での摘出が必要になりますが、猫の乳腺腫瘍は悪性であることが多く手術で摘出したとしても既に転移していることもあります。

膀胱炎

膀胱炎は血尿や頻尿、トイレ以外での排泄など様々な症状が見られ、場合によっては尿路閉塞を起こし命に関わることもあります。ストレスが原因の特発性膀胱炎や食べ物や体質が影響する結晶・結石性の膀胱炎、膀胱内に細菌が入ることによる細菌性膀胱炎など原因は様々です。

初期の治療として抗生剤の投与やフードの変更、点滴による排尿量の増加などがありますが、もし膀胱に結石ができたり、それが原因で尿路閉塞を繰り返すことがあれば手術をすることもあります。

猫を飼うならオスとメスどっち?

見つめ合う猫達

オス猫かメス猫か、どちらの方が飼いやすいのでしょうか。実は、どちらの方が飼いやすいというのはなく、飼う人との相性と生活スタイルによって変わります。ここでは、オス猫とメス猫のそれぞれの一般的な特徴と飼いやすさについて紹介していくので参考にしてみてください。

オス猫を飼う場合

オス猫には甘えん坊な性格が多いため、たっぷりと甘えてきてほしいと思うのであれば、オス猫がいいかもしれません。また、オス猫は好奇心旺盛なのでおもちゃにもよく反応し、お子さんともよく遊んでくれるかも?

メス猫を飼う場合

メス猫は自由で気まぐれな性格なコが多く、自分の好きな時に飼い主に甘え、気分が乗らないときは近づいてきません。そのため、気を使わなくて済み、オス猫と違って沢山甘えてこられるのが苦手な方は、メス猫の方がいいかもしれません。

まとめ

こちらを見つめるかわいいメス猫

一般的にメス猫はオス猫と性格が違い、オス猫は好奇心旺盛ですが、メス猫はおとなしくてマイペースな傾向があります。また、性格だけでなく見た目にも違いがあります。

飼い主さんの生活スタイルや性格の相性に合わせて、迎える猫の性別を考えてみてもいいかもしれませんね。 猫は発情期になると大きな鳴き声を発したり活発になるので、避妊手術をすることで、飼い主さんにとってのメリットになるだけなく、特有の病気の予防ができるので猫にとってもメリットがあります。

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