猫はストレスで死亡する?
ストレスが死の原因に関係することがある
猫の直接の死因がストレスというよりも、ストレスが原因で病気になったり、持病が悪化したりして、それが死因となることがあります。
ストレスは猫の健康に影響を与える
ストレスが健康に悪影響となることは、私たち人間が良く知っていると思います。猫もストレスによって、自律神経が乱れたり、免疫力が低下したりします。
さらに、精神的な不安を招き、異常な行動を起こすなど、ストレスは猫の健康に影響するのです。怖いのは突然死で、原因を調べても分からない場合、心臓発作やストレスが死因となることもあるようです。
猫がストレスを感じたときのサイン
過剰に毛づくろいをする
猫がストレスを感じたときのサインで多いのが、過剰に毛づくろいをすることです。
毛づくろいには、気持ちを落ち着かせる作用があります。しかし、同じ場所を何度も毛づくろいをして毛が抜けている場合は、要注意です。
全然毛づくろいをしなくなる
反対に、毛づくろいをしなくなってしまった場合、痛みのストレスがかかっている可能性があります。毛づくろいという行動が死につながることはまれですが、早期に異常に気付くことで、死につながらないよう処置できる可能性があります。
排せつの問題を起こす
排泄の問題も、猫がストレスを感じたときのサインで多いものです。下痢や便秘、トイレ以外の場所で排せつをしてしまうといったことが挙げられます。
排泄の問題がストレスから来ている場合もあれば、病気から来ていることもあります。病気の場合、早期に発見対処しないと死亡につながることもあります。さらに、突然死の前兆に失禁することがあります。
よく鳴くようになる
ふだん鳴かない猫がよく鳴くようになった、いつもと違う声や、しつこく鳴くなどがストレスのサインです。
食欲が落ちたり増したりする
ストレスを感じると人間も食欲がなくなりますが、猫も食欲がなくなることがあります。反対に食欲が増してしまい、肥満や糖尿病などに関わることもあります。
また、猫のストレスのサインには、体をやたらになめる、タオルや毛布などを噛んだりしゃぶったりするという行動も見られることもあり、飲み込んだ被毛が多くなると毛球症を引き起こしたり、タオルなどの繊維が消化管内に詰まってしまい死亡してしまうこともあります。
遊ばなくなる
猫はおもちゃで遊んだり、キャットタワーに登ったりしてストレスを発散しています。しかしストレスを感じると好きなおもちゃで遊ばなくなったり、飼い主さんが近づいたら隠れてしまったりすることがあります。
初期のストレスは分かりにくい
以上の他にも、猫のストレスのサインはいろいろなものがありますが、初期のストレスのサインは分かりにくいのが特徴です。
「いつもと違うような気がするけど、偶然かな」と思っていたことが、後からストレスのサインだったと分かることもあるでしょう。
猫のストレスの原因
飼い主の接し方
急に近づいたり、しつこく触ったり、接し方によって猫はストレスを感じることがあります。猫に構いすぎ、反対に構ってあげないことが原因です。
環境の変化
猫がストレスを感じるのは、環境の変化です。掃除機の音やカメラもストレスとなりますが、逃げられる環境があれば負担は少なくなります。
柔軟剤などのニオイ、大きな音や声など、毎日の生活の中に原因があることもあります。引っ越しや親しい家族との別れなど、生活環境ががらっと変わることもストレスとなり、環境の変化に慣れるまで時間がかかるでしょう。
さらに、新たに猫を迎え入れた場合、相性が良くないと、とても大きなストレスとなります。部屋を分けるなど対策を取らないと、病気の悪化など死亡につながるほど強いストレスとなるでしょう。
まとめ
猫と生活をしてみると、環境の変化にストレスを感じているのが、よくわかるのではないでしょうか。しかし、猫が体調を崩して初めてストレスを感じていたと気づくことも多いと思います。
ストレスは病気の発症や、持病の悪化など、死因にもつながることがあるため、猫にはどのようなストレスのサインがあるのかを知ることや、飼い猫の性格からどのような行動がストレスのサインなのかを確認しておきましょう。