猫が見せる8つのストレスサイン
猫のストレスサインは様々ありますが、代表的な8つのサインをお伝えします。
①過剰に鳴く
通常の猫の鳴き声は短く、そこまで頻繁に鳴かないのが一般的です。ですが、ストレスを感じている時は異常に長かったり、定期的にずっと鳴いていたりします。特に愛猫があまり鳴かないタイプの子だった場合は、何か異常が起きていると考える方が良いでしょう。早めに動物病院へ!
②過剰に寝る
猫は正常でも良く寝る動物ですが、愛猫がいつもより、寝ている時間が長い時には、注意しましょう。猫はストレスを感じると、行動が減少する事が多いです。他にも、遊ばなくなった、高い所に登らなくなったなど、いつもと違う様子の場合は獣医師に相談しましょう。
③過剰にグルーミングをする
何かに取り憑かれたようにグルーミングしているのは、主たるストレスサインです。舐め過ぎてハゲてしまう事もあります。他にも、スクラッチ(後ろ脚で掻く)を過剰にしていたら、同じくストレスサインです。放っておくと健康を害する可能性がありますので、手に負えなくなる前に獣医師にみせるようにしましょう。
④食欲不振
突然ご飯を拒否したり、食べる量が減る事があります。ご飯を食べなくなると必要な栄養が摂取出来なくなり、健康に良くないのは言うまでもないですね。ただ単にいつものご飯に飽きてしまったというのも考えられますが、ストレスを抱えて食欲が出ないのかもしれません。
1日以上食べていなければ受診しましょう。猫は3日以上食べないと脂肪肝(肝リピドーシス)という病気になり、死亡してしまう可能性もあります。早めの対処が必要です。
⑤他のペットや人間への攻撃性が増す
今まで仲良くしていた他のペットや動物、飼い主にでさえ威嚇し、ともすれば攻撃してくる事があります。何か強いストレスを感じている事が考えられます。また、病気にかかっている場合もこの症状を示す事があります。突如として凶暴猫に変身してしまった場合は、早めに獣医師に相談しましょう。
⑥粗相が増える
今まではきちんとトイレでしていたのに、最近粗相が多い・・・という時は、猫がストレスを感じ、何かを伝えたいと思っているのでしょう。我が家の子は、「トイレをもっとキレイにして!(怒)」と、粗相を繰り返していた事がありました。幸い、トイレや猫砂をリニューアルしたら止めてくれましたが、このように何かの抗議をしている可能性があります。また、泌尿器系の病気にかかっていると、粗相が増える事もありますので、注意しましょう。
⑦下痢や便秘、嘔吐
人でも、ストレスがお腹に来る人は多いですね。また、比較的猫は嘔吐する生き物なのですが、極端に回数が多かったり、日常的に嘔吐しない子が嘔吐するようになったりした場合は、注意が必要です。これらの症状が見られたら、受診するようにしましょう。重大な病気が隠れている可能性もあります。
⑧隠れて出てこない
隠れたりよそよそしかったりするのは猫の得意技ではありますが、今まで飼い主の前に姿を見せていた猫が、急に隠れて出てこなくなった時は、ちょっとおかしいと思った方が良いでしょう。体調が悪い、もしくは何か不満を感じていて、接したくないのかもしれません。ご飯などで出て来た時を狙って捕獲し、動物病院へ連れていきましょう。
こんな時の為の『必殺おやつ』を用意しておいても良いですね。これだったら必ず食べる、というおやつです。それをエサにして愛猫を引っ張り出し、病院に連れて行くのです。どこか悪い所はないか、または何にストレスを感じているのか、早めに調べた方がベターです。
猫のストレスを解消する方法
猫がストレスを感じる原因は様々ですが、主なものでは住環境や飼い主の接し方、同居ペットとの相性などが挙げられます。また、引っ越しや模様替えなども、猫にとっては大きなストレスとなります。
環境エンリッチメントを心がけて
完全室内飼いの場合、充分に動き回れる環境ではない事が原因かもしれません。「環境エンリッチメント」という言葉があります。猫が住む環境を豊かに、整えてあげる事を指します。
猫が快適に過ごすには、上下運動が出来たり、隠れ家があったり、お気に入りのおもちゃを揃えてあげる事も必要です。おもちゃで1日5分程度遊んであげると、ストレス解消はもちろん、運動不足の解消にもなります。
その他にも、外の景色が良く見える窓を設置する、猫が不快と感じるニオイをさせない、大きな音を立てないなど、猫にとって快適さを感じる住環境を考えてあげる事が大切です。
接し方に注意!!
猫の性格にもよりますが、触られるのが好きな子嫌いな子、抱っこが好きな子嫌いな子など、様々です。愛猫の性格を見極めて、不快と感じない接し方をしてあげましょう。ベタベタと触れられる事にストレスを感じる子もいれば、逆に抱っこなどをされない事に、ストレスを感じる子もいます。
愛猫と接していれば何となく許容範囲が分かってくると思います。飼ったばかりの場合は、なるべく早く、愛猫の好みを分かってあげると良いですね。
同居ペット問題・・・
性格上の問題ももちろんですが、猫には縄張り意識があります。特にオスはこだわりが強いので、顔を合わせるとケンカになる、という事も考えられます。
ワンルームであまりスペースがない、という場合は、上と下でうまく縄張りを分けられるようにした事で、解決した例もあります。部屋の上部に猫が歩けたり、休めたりする足場を設置してあげると良いでしょう。
どうしても仲良くなれない場合は、部屋を隔離するか、手放すしかないかもしれません。もし手放す場合は必ず、次の飼い主を見つけてあげてくださいね。保健所に・・・なんて事はもっての他ですよ!
周辺環境の変化に注意!
引っ越しをするのは仕方のない場合もありますが、新居に着いたらなるべく愛猫が安心出来るよう、一部屋に今まで使っていたトイレと、寝床を用意して、ドアを閉めておいてあげましょう。落ち着いてきたら他の部屋にも移動出来るようにして、新しい家の中を探検させてあげます。慣れるまでは多少緊張するでしょうが、飼い主さんが温かく見守る事で、リラックスしてくれるようになるでしょう。
模様替えはなるべくしない方が良いのですが、どうしても行う場合は少しずつにしましょう。大掛かりな模様替えを行うと、それだけで猫はパニックに陥る事があります。愛猫を驚かさないよう、慎重に行ってくださいね!
人の出入りが頻繁な場合も、ストレスを感じる事があります。なるべく来客は避けるか、猫のいる部屋と来客のいる部屋を分けるようにしましょう。
猫のストレスに関するまとめ
- ①よく鳴く
- ②よく寝る
- ③毛づくろいを頻繁にする
- ④ご飯を食べない
- ⑤攻撃的になる
- ⑥トイレを失敗する
- ⑦下痢・嘔吐
- ⑧ずっと隠れている
猫が日常的にストレスを感じており、それが積もり積もっていけば、人間と同じで病気になる事だって考えられます。下手をしたら、ガンになる事だってあるのです!もし愛猫がストレスを感じているようなら軽く見ず、原因を突き止めてあげましょう。
愛猫のストレスは決して遠い世界の話ではなく、身近なものです。なるべく早く気がついてあげる事が大切ですね。猫のストレスサインは分かりにくい場合もありますが、何か様子がおかしい、と感じたら、獣医師に相談すると安心です。愛猫がストレスを感じない環境を整えてあげるのも、飼い主の大切な勤めです!私も2ニャンの飼い主として、キモに命じておかなければ・・・。
20代 女性 うみか
うちの猫ちゃんは、ストレスがたまったときには壁を掻きます。決まった場所を掻きますので、その場所には爪研ぎを設置しています!
爪研ぎをしたあとの粉はすごいのでお掃除をします。あとは、掃除機を追いかけることもストレス解消になるようなので、許しています、とても楽しそうですよ。キャットタワーを登リ降りするのも運動になりイライラも減るようです。できるだけ、ストレスの少ない生活をさせてあげたいですね。