猫がうんちをしない6つの原因と対処法

【獣医師監修】猫がうんちをしない6つの原因と対処法

猫がうんちをせず便秘の症状が出ている場合、いくつかの原因や病気が考えられます。フードの質やトイレの環境などといったものが便秘に繋がっていることもあるため、原因を特定することが重要です。そこでこの記事では、猫が便秘になった時の原因や考えられる病気や症状などを紹介します。フードやトイレに関する改善方法なども紹介するのでぜひチェックしてみてください。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫がうんちをしない6つの原因

トイレに座っている茶トラ猫

猫がうんちをせず便秘になっている場合、放置しておくと病気になってしまうこともあります。なので、猫がうんちをしない便秘の症状が続いている時はまず原因を突き止め、その原因に合った対策を練ることが重要です。なかには、フードを変えたり、トイレの環境を変えたりすることによって解決できる原因もあります。そこで今回は、猫がうんちをしない時に考えられる原因を6つ紹介します。

食事が偏っているから

人間も同じですが、猫の食事に偏りがあるとうんちをしない便秘の症状が出ることがあります。また、ドライタイプのフードを日頃与えている場合、水分摂取をしっかり行っていないと便秘になるケースもあります。猫は水分不足になりやすい生き物でもあるため、水をあまり飲まない場合はウェットタイプのフードを与えるなどの工夫が必要です。

運動不足だから

運動不足に陥っている猫も、うんちをしない便秘になりやすいです。特に室内飼いをしている猫だと、外の猫に比べて運動量が少ない傾向にあるため、室内でも運動不足にならないようにたくさん遊ぶことができるように工夫する必要があります。

ストレスが溜まっているから

猫にストレスが溜まっている場合、便秘をはじめさまざまな症状を起こす可能性があります。猫はとても神経質で繊細な部分もあるため、メンタルの部分でも日頃からケアしてあげることが重要です。

トイレが気に入らないから

猫がトイレの環境を気に入らない場合、うんちをせず便秘の原因となることがあります。トイレの容器やトイレの設置場所、猫砂の形状などが猫の好みでなかった場合、トイレで用を足そうとしなくなるため、注意が必要です。

加齢から

歳をとるとどうしても体の機能が衰えてきてしまうため、その影響で猫がうんちをしない便秘を引き起こすこともあります。10歳以上の猫は「高齢猫」といえるため、便秘などの症状が出ていないかこまめにチェックしましょう。

病気にかかっているから

上記5つの原因に当てはまらない場合、猫が何らかの病気にかかっている可能性も考えられます。詳しいことについては後述しますが、うんちをしない便秘の他にも何かしらの異変が見られる場合は病気にかかっている可能性も考慮しましょう。

猫がうんちをしない時の病気

診察中の猫

猫がうんちをせず下痢の症状を起こしているのであれば、以下のような病気にかかっている場合もあります。ただの便秘だと思っていたら、大きな病気を抱えていたなんてこともあり得るため、できるだけ早く病院で診てもらいましょう。

肛門や腸の炎症

猫の肛門のあたりや腸内に炎症ができてしまった場合、痛みを覚える場合があります。そうすると「排便をする=痛い」という風に猫が覚えてしまい、トイレになかなか行きたがらないといった便秘症状を起こすのです。また、慢性腸炎などの場合は反対に下痢を起こすこともあるため、猫の便に異変があった時は要注意です。

下半身の神経に関する病気

猫が大きな衝撃を受けたりして下半身の神経に異常が起きた場合、排便の時に力むことができず、うんちをしない便秘の原因になることがあります。特に、猫のしっぽには下半身に関する重要な神経が通っているため、しっぽを踏んだ、他の猫と大喧嘩した、事故に遭ったといった理由によりしっぽに衝撃を受けた時はすぐに病院へ連れて行きましょう。

誤飲

骨などの食べカスやおもちゃなど、フード以外のものを誤飲した場合、猫がうんちをせず便秘になることがあります。誤飲したものが腸内を圧迫することもあるため食欲がない、吐くといった症状が出ることもあるのです。また、グルーミングにより自分の毛をたくさん飲み込んでしまった場合も便秘になりやすいです。

猫がうんちをしない時の対処法

トイレの中にいる茶白猫

猫がうんちをしない場合、まずは以下のような対策を取りましょう。ただし、病気になっている場合、生活環境を変えただけでは改善しない場合もあるため3日以上便秘状態が続いているのであれば病院で診てもらってください。

フードを変える

猫がよく便秘の症状を起こす場合、食生活を変えてみることも検討しましょう。なかには便秘解消用のフードもあるため、そのような商品も役に立ちます。

トイレを変える

猫のトイレの場所を変えてみたり、別の場所にもトイレを設置してみることによって改善することもあります。また、猫砂を変えたことによって排せつ回数が元に戻った猫もいます。できるだけ人目につかない静かな場所や、暗くて落ち着けそうな場所に設置してあげるのがポイントです。

適度な運動を取り入れる

猫が適度な運動をしてからだを動かせば腸にも刺激がいくようになります。その刺激によって便秘の症状が解消されることもあるため、室内で運動する工夫を考えましょう。猫じゃらしなどのおもちゃで遊んであげる時間を作ったり、キャットタワーやキャットウォークなどを設置してあげるのも運動に繋がります。

まとめ

猫用トイレの中にいる子猫

猫がうんちをせず便秘になる原因や、トイレに行かなくなる原因はさまざまです。フードやトイレに問題がある場合もありますし、病気になっている場合もあります。原因がいまいちつかめない時や、便秘の症状が何日も続くような時は、素人だけでは対処するのが難しいため、プロである獣医師さんの診察を受けましょう。