猫が死を悟ると姿を消す2つの理由

猫が死を悟ると姿を消す2つの理由

猫は死ぬ間際になると姿を消すといわれています。なぜ、猫は死ぬ時に猫は姿を消してしまうのか、その理由について詳しく紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫が死ぬ際に姿を消す理由とは!?

隠れている猫

歳を重ねた飼い猫や、病気で弱っている飼い猫が、ある日突然飼い主さんの前からいなくなったという話をよく聞きます。

そして、ようやく飼い猫を見つけたと思ったら、人目のつかないような場所で亡くなっていたというケースがあるのです。このような行動をとることが多いため「猫は死期が近づくと姿を消す」といわれています。

死期の近い猫が姿を消してしまうのには、主に2つの理由が挙げられます。

理由1:外でトラブルに巻き込まれ帰ってこられなくなったから

猫を外飼いしている場合、外出させたらそれっきりずっと帰ってこなかったというケースがあります。この場合に考えられるのは「交通事故」や「他の猫との喧嘩」などのトラブルに巻き込まれ、帰ってこられないほどの大怪我を負った可能性です。

死期を悟って外出したというわけではありませんが、結果的に外出先で死んでしまったため、飼い主さんからしてみれば「死ぬことを悟って出ていってしまったのかな」と思ってしまいます。

理由2:静かな環境で死にたいから

病気や老衰によってからだが弱ってきた猫は、体調の悪さから「静かな場所で横になりたい」と思うようになります。特に、死期が近づいてくると容態が悪化しているケースが多いため、静かな場所で休んでいたいと思うのでしょう。

そのため、体が弱った状態で隠れるようにして亡くなってしまうことも考えられます。

また、外出する習慣がある猫の場合は、ゆっくりと休める場所が外にないか探しに行くこともあります。そのため、屋外のひっそりとした場所で亡くなっていたというケースもあります。

死期が近い猫がみせる行動

ウットリする茶白ネコ

猫は死期が近づいてくると、それに備えてあらゆる行動を見せるといわれています。なかでも特に、以下の2つの行動を見せる猫は多いようです。

甘えてくる

いつもは甘えてこない猫が、死ぬ前に飼い主さんにいつも以上に甘えてきたという話はよくあります。恐らく今まで面倒を見てくれた飼い主さんに対して、お別れの挨拶をするためにこのような行動をとっているのではないかといわれています。

とても切ない話ではありますが、病気や老衰で弱ってきた猫がこのような行動を見せた時は、思う存分甘えさせてあげましょう。

隠れる場所を探している

室内飼いしている猫の場合、押し入れや隙間など、暗くて静かで、比較的過ごしやすい環境を求めてウロウロしている時は、からだを休ませるための場所を探している可能性があります。

猫にとっては「死に場所を探している」というよりも「からだを回復させることができる場所を探している」といった感覚に近いのでしょう。

猫の死期が近いと感じたら

猫とお墓

どんなに長生きした猫でも、いつかは必ず別れがやってきます。とても悲しいことではありますが猫の死期が近そうだと感じたら、飼い主さんもそれに備えておきましょう。

心の準備をしておく

猫の死期が近いということを受け入れて、心の準備をすることをおすすめします。

大事な愛猫が亡くなったあとはペットロスになる可能性もあります。ペットロスを乗り越えるには時間がかかるかもしれませんが、前もって猫の死を受け入れる準備をしておけば、少しはペットロスの症状が軽減されるかもしれません。

猫の最期について考えておく

どのような最期を送らせてあげるか考えておくことも大切です。看取る場所はどこが良いか、亡くなったらお葬式をしてあげるかなど、具体的な行動についても考えておくと、スムーズに準備ができます。

まとめ

眠っている茶トラ猫

猫の死期が近いと感じたら、できるだけ猫が快適な最期を送れるように備えることをおすすめします。

また、最期なので思いっきり甘えさせてあげたり、猫の負担にならない程度にかまってあげてもよいでしょう。

猫が死ぬ際に姿を消してしまうのは、決して飼い主さんのことが嫌いになったわけではなく、弱ったからだを回復させるために隠れています。なので、そのことも理解した上で最期をそっと見守ってあげましょう。

投稿者

50代以上 女性 匿名

今年の2月に、12年一緒にいた愛猫を亡くしました。
いつもは、触られると『もうやめて』と主張するのに、亡くなる前の日は、なぜか頭をすり寄せてきました。
なんとなくフラフラしていたみたいだったので、コタツを弱くして、暖かくしながら、家族で交代で横に添い寝して、長い時間ずっと撫でてました。
翌朝、そのまま、愛猫は旅立っていきました。
寂しくて、今でもまだ辛いですが、愛猫にとっては、幸せな時間だったのですね。
きちんと、家族みんなで愛猫を見送ってあげられたのですから。
投稿者

50代以上 女性 れーしゃんのママ

突然のお別れでした。排尿ができなくなって治療のために入院した3時間後、動物病院の先生から急変の連絡を受け、駆けつけましたが、間に合いませんでした。以前にも猫を飼っていたので、入院の朝にいつもは入り込まないチェストの裏にうずくまる姿に、嫌な予感はしましたが、前日までは食欲も普通にあったので、まさかね…と。
普段は車の移動が嫌いで、移動中に喉を鳴らすことなど全くないのに、その日は私の話しかける声にとても甘えた声で鳴き、病院に着くまで喉を鳴らしていました。今思うと、あの時しっかりとお別れをしてくれていたのだなぁと涙が止まりませんでした。しばらく悲しみは消えませんが、共に過ごした幸せで楽しい思い出がたくさんあるので、ほんとうに感謝しています。
投稿者

50代以上 女性 匿名

夫が一年の入院経て、猫を迎えました。夫は特に我が子のように可愛がって、いつも猫を自分と同士だと言っておりました。22年長生きしてくれ、同い年の3月に猫が夫が7月に亡くなりました。最後は、よろよろしながら姿を消してしまいました。周りを数日探しましたがとうとう見つかりませんでした、、。心残りでした。
投稿者

50代以上 女性 メイメイ

もう3年くらい前になります。基本的には室内飼いをしていた10歳の子でした。わたしの高齢の父が散歩に出掛ける際の緩慢な動作を見計らっては脱走。遊びまわっては裏口で父の帰りを待ち一緒に家に入って来ていました。その日はちっとも帰って来ず、探し見つけた時には鼻水でぐちょぐちょ喘息様な呼吸で今にも逝ってしまいそうでクリニックに連れて行くと"薬剤性の肺炎"との事、酸素部屋に入院しましたが翌朝冷たくなってしまった子を引き取りに行きました。こんなに早く別れなければならないならうちで看取ってあげれば良かったと後悔しました。入院させる時の声無き声を忘れません。『連れて帰って…』と言ってたのかもしれません。

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