猫の膀胱炎に効く薬 その種類と値段、投与期間について

猫の膀胱炎に効く薬 その種類と値段、投与期間について

猫の膀胱炎に効く薬には、どのようなものがあるかご存知ですか?猫は泌尿器の病気が多い動物です。特に膀胱炎は年齢に関わらずよく見られる病気です。トイレに頻繁に通う、尿が赤いなどの症状で動物病院に連れて行った経験がある方も多いのではないでしょうか。この記事では、膀胱炎と診断された際に処方される薬についてまとめました。

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監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

猫の膀胱炎に効く薬とは

トイレ中の猫

猫の膀胱炎は「細菌性膀胱炎」「特発性膀胱炎」に分けられます。
「細菌性膀胱炎」の場合は細菌に対してのお薬が処方されます。「特発性膀胱炎」の場合は細菌感染はありませんが、猫が何かしらのストレスを受けている場合に多く見られるため、ストレスに対しての対処が必要です。どちらの膀胱炎でも排尿痛や出血がある場合、それに対して鎮痛剤や止血剤が処方されることもあります。
動物病院では診察・検査の結果を踏まえ、症状に合った薬を処方してくれます。

猫の膀胱炎に効く薬の種類

薬を飲んでいる猫

細菌性膀胱炎の際に処方される抗生剤(抗生物質)には、内服薬又は注射薬が使用されます。内服薬の場合は、次の診察までのお薬を自宅で投与する必要があります。注射薬の場合は、一度の注射で2週間効果が継続するタイプもあるので、投薬が大変な場合は動物病院で相談してみましょう。

膀胱炎でよく使用される抗生剤には大きく3つあります。

ニューキノロン系

商品名は「バイトリル®」や「ビクタス®」「タリビット®」といったもので、1日1回の投薬で効果があります。膀胱炎で増える菌に一番効果が出やすいのがこのタイプの薬です。

セフェム系

商品名は「セファクリア®」や「ラリキシン®」といったものがあります。投薬は1日2回のものが多いでしょう。上述の2週間効くお注射もこのグループに入ります。

ペニシリン系

商品名は「アモキクリア®」や「パセトシン®」といったものがあります。

膀胱炎の猫に抗生剤を処方する場合、まずは一般的に効果がある抗生剤を処方します。その後の診察であまり効いていないと判断された場合には、細菌培養検査や薬剤感受性検査を行い、効果がある抗生剤を特定します。検査には1週間程度時間がかかるので、初めからこれらの検査を行うことは殆どありません。

特発性膀胱炎の場合、ストレスを減らすように心掛けるのはもちろん、ストレスを抑えるサプリメントやフェロモン(スプレータイプ)をお勧めされる場合もあります。
鎮痛剤や止血剤は、痛みや出血といった症状が落ち着いてくるまでの分を処方される事が多いでしょう。鎮痛剤に関しては、痛みを早くとるために初日は効き目の早い注射薬を使用する場合もあります。

猫の膀胱炎に効く薬の値段

薬に手を伸ばしている猫

動物病院はご存知の通り自由診療です。このためお薬の値段は、動物病院によってまちまちですが、1回の通院でおおよそ3,000~5000円程度のようです。膀胱炎が完治するまでのお薬代はこの後ご説明する投薬期間によって変わってきます。また、痛みや出血がある場合は鎮痛剤や止血剤を併せての金額になるため1回の通院で5,000円以上かかる場合もあります。

2週間効果がある抗生剤の注射を使用した場合は、体重によって変わりますが、1回あたりの金額が3,000円~5,000円程度になりますが、抗生剤のみになりますのでと、別途止血剤や鎮痛薬が処方される場合は割高になります。

猫の膀胱炎に効く薬の投与期間

病院にいる猫

猫の膀胱炎は、早ければ投薬を始めてから2~3週間ほどで完治します。完治しているかどうかの判断は、動物病院で検査をしてもらいましょう。頻尿・血尿といった症状がなくなっても、勝手に薬を止めてはいけません。症状が見られなくなってもまだ細菌が残っている場合があります。この場合、途中で薬を止めてしまうと抗生剤が効きづらくなり、膀胱炎はどんどん治りづらくなってしまいます。また、膀胱結石がある場合や高齢で抵抗力が弱っているといった場合、治療が数か月といった長期にわたってしまう事もあります。
膀胱炎の完治を判断するには、動物病院で尿検査を行うなどの診断は欠かせません。

猫の膀胱炎に効く薬の注意点

膝に乗っている猫

膀胱炎の治療には、多くの場合抗生剤が使用されます。ですが、稀に抗生剤で副作用を起こすことがあります。抗生剤で起きる副作用の多くは下痢や嘔吐といった消化器症状です。抗生剤を飲み始めてこれらの消化器症状が出た場合、まずは動物病院へ連絡しましょう。膀胱炎に効く抗生剤は様々ありますので、お薬の変更をしてもらえます。胃の粘膜を保護するお薬や整腸剤で対処する場合もあります。

その他の副作用には以下のようなものがあります。

  • アナフィラキシーショック
  • 皮膚の発疹

こういった副作用は抗生剤に関わらず、どんな薬でも起きる可能性があります。おかしな様子が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう。

ただし、これらの副作用は稀なケースです。副作用を気にすることで膀胱炎の治療が出来なくなっては本末転倒です。心配な場合は獣医師とよく相談の上、治療を選択しましょう。

まとめ

喉を撫でられている猫

猫の膀胱炎は非常によく見られる病気です。多くの場合、抗生剤を処方されて自宅で投薬をすることになります。愛猫にどんな薬を与えているのか、また今後良くなっていくのか、心配な事も多いでしょう。心配を解消する一番の方法は、愛猫を診ている獣医師に直接聞いてみることです。なぜこの薬なのか、愛猫は今どんな状態なのか、直接見ている獣医師が一番確かな説明を返してくれるはずです。

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