サイアミーズの特徴や性格、飼い方の注意点

サイアミーズの特徴や性格、飼い方の注意点

サイアミーズはタイを代表する美しい猫です。その証拠にサイアミーズはタイの至宝と言われ、昔から高貴な者にしか飼育が許されていませんでした。しかしそのクールな見た目とは裏腹に、愛情深く甘えんぼうな一面もあります。今回はサイアミーズについて見ていきましょう。

サイアミーズについて

サイアミーズの横顔

サイアミーズは日本でも人気の猫種で、飼育している猫種のトップ10に必ずランクインするほど馴染みがある猫種です。改めてサイアミーズとはどんな猫か見てみましょう。

サイアミーズはシャムの海外の呼び名

伏せているサイアミーズ

【サイアミーズ】という名前は聞いたことはない人でも、【シャム】なら知っているのではないでしょうか?シャムという言葉はかつてのタイの呼び名で、国の名前を当てていますが、これは日本だけで、海外では【サイアミーズ(Siamese)】と呼ばれています。それではサイアミーズについて見ていきましょう。

サイアミーズの特徴

こちらを見ているサイアミーズ

サイアミーズは、楔がたの大きな耳に、顔と手足や尻尾に現れる、色の濃いポイントが特徴です。このポイントは体温に関係していると言われ、産まれたばかりの子猫は全体的に白い被毛に覆われ、体温の低い耳や尻尾の先から徐々にポイントが出始め、老猫になると全体的に色が濃くなるのです。

サイアミーズの身体は小柄で体型はとてもスリムで、まるでモデルのようです。その体型から分かるように、とても活発な猫で飼い主さんと遊ぶのが大好きです。体重は2.2kg~4kgなので、猫の中でも軽い方に分類されます。

サイアミーズの目は美しいブルーサファイアで、見る角度を変えると赤く光る不思議な目をしています。青い目の猫は、光の入り具合により頭の混乱を招く為「内斜視」になることで、余計な光を遮断しようとする猫が多いそうです。内斜視とは、いわゆる「寄り目の猫」のことですが、室内飼いである分には特に問題がないので安心してください。

サイアミーズの性格

サイアミーズの性格は簡単にいうと、活発で元気ないたずら好きの甘えんぼうです。前述したように、そのスリムな体型から分かるようにとても活発で、飼い主と猫じゃらしで遊んだり、追いかけっこをしたりするのが大好きな猫です。また、警戒心が強いのですが一度慣れると大変な甘えんぼうになります。特に飼い主と仲良くしてくれる人が大好きで、みずから遊んでとせがみに行きます。

その延長線上といいますか、サイアミーズは大変いたずら好きで、リモコンを隠す、眼鏡を隠す、悪いことと分かりながら、壁や家具を引っ掻くなどといった、イタズラをする子が多いそうです。また非常にワガママで、「自分が欲しいときにご飯がなかった。」「遊んで欲しいときに飼い主がいなかった。」などといった理由で、イジけてしまい不機嫌になります。

サイアミーズはいつでも飼い主様の一番でいたいと感じている猫ですが、愛情深く甘えんぼうなのでサイアミーズを愛する愛猫家は全世界にとても多いです。

サイアミーズを飼うときの注意点

窓辺にいるサイアミーズ

サイアミーズがかかりやすい病気

  • 尿結石
  • 糖尿病
  • 慢性肝不全
  • 角膜黒色壊死症

他の猫でもかかりやすい病気には、やはりサイアミーズにも注意が必要です。特にサイアミーズは活発に動くことを好み、飼い主さんと共に過ごすことに喜びを感じます。ワガママな性格ではありますが、ストレスがかからないように毎日コミュニケーションをしっかり取って遊んであげることが望ましいです。

また特に注意が必要なのが角膜黒色壊死症で、最悪の場合失明をする可能性があります。愛猫に少々でも異変があれば、ただちに獣医師に相談しましょう。

サイアミーズのお手入れ

サイアミーズは抜け毛が少なく、猫アレルギーの人でも飼いやすい猫としてあげられる程です。その為ブラッシングも週に1~2回ほどで大丈夫です。

サイアミーズで一番気を付けたいのは体重管理。サイアミーズは運動量も多くスリムな体型ですが、やはり食べ過ぎると肥満になります。肥満以外にも食べ過ぎることにより、引き起こされる病気は多いです。適度な食事制限と、充分な運動できるスペースを確保することが大切です。

サイアミーズの歴史

籠の中からこちらを見上げるサイアミーズ

タイ王国が原産のサイアミーズは、タイの至宝と呼ばれるだけあって、その昔尊い存在として扱われ王族や貴族や寺院といった、高貴な者にしか飼育が許されていませんでした。タイの高貴な者にしか飼育が許されていなかったサイアミーズが全世界に知られるようになったのは、1878年にタイのバンコクに赴任していたアメリカ領事館から、アメリカ大統領ヘイズに贈られたのがきっかけだと言われています。

その後1884年にバンコクに赴任していたイギリス人の役人がサイアミーズを入手し、イギリス本国のキャットショーに出展されることで全世界に広がることになります。愛猫家達はサイアミーズの美しくしなやかなスリムなボディと特徴的な顔や尻尾と手足のポイント、透き通るようなブルーアイを持つサイアミーズにたちまち夢中になり、一気に繁殖されました。

その後世界大戦の影響や、ペルシャなどの猫種の人気が高まり一時は絶滅の危機に瀕しましたが、熱意ある愛猫家の努力により、再び個体数を増やし現在に至っています。

まとめ

カーペットに寝転んでいるシャム

サイアミーズは、そのクールな見た目とは裏腹に、とても甘えんぼうで愛情深い猫です。高貴な猫というだけあり、見た目もさることながら、ワガママな女王様のような性格と愛情深く従順な一面も持つサイアミーズの魅力に、引かれてしまう愛猫家が多いのも頷けます。皆様もタイの至宝、サイアミーズと共に過ごしてみてはいかがでしょうか?

投稿者

30代 女性 のっぽ

私の家にもシャム猫がいます。海外ではシャム猫はそのまま「シャム」なのかと思っていましたが「サイアミーズ」という立派な名前もあったのですね。もう1匹飼う事があれば名前の参考になるなぁと思いました!まだ飼い始めたばかりなのですが、うちのシャム猫は記事にもある通りすごい活発でいつもテーブルの上に置いてあるものを床に落としてはしゃいだりして(笑)いつも彼女に笑わせてもらっています。記事にある通り病気には気をつけていつまでも元気でいてくれるようにしたいと思います!
投稿者

40代 女性 Taco

8歳のシャム猫を飼っています。シャム猫がサイアミーズという名前だったのは知りませんでした。どうして日本だけサイアミーズの事をシャム猫というんでしょう?タイと日本は親密な関係があったのでしょうか?なんにしろシャム猫は元気いっぱいな性格と青い目が特徴的ですよね!あの青い目をずっと見ていると吸い込まれそうになってしまいます!うちの子は8歳なので割と性格は落ち着いてきましたが若い頃はやはり元気いっぱいで大変な時もありました。

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