シャム猫の里親になりたいと思ったら
まず、シャム猫の里親になる為には、新しい家族を待っているシャム猫を見つける必要がありますよね。家族を探しているシャム猫に出会う方法は、主に以下の4つです。
動物保護施設でシャム猫がいるか問い合わせる
動物愛護センターや保健所には、里親として家族を待つ猫達がたくさん暮らしています。愛護センターや保健所に問い合わせし、シャム猫が居るかどうかを確認してみるのも一つですね。
ただし、ペットショップやブリーダーからの購入と違い里親募集をしているシャム猫は、血統書がない場合が殆どなので「シャムっぽい子なら居る」という曖昧な返答になってしまうかもしれません。
定期的に開催されている譲渡会に参加し、ご自身の目でシャム猫を探すのもいいですね。
動物愛護団体でシャム猫を探す
現在では、たくさんの動物愛護団体が動物の命を守る為に活動されています。全国規模の団体もあれば、地域密着型の団体もありますので、自宅付近で譲渡会等を開催している団体を探してみましょう。
中には見学可能な猫シェルターを併設している場合もありますし、多くの愛護団体は公式ホームページやブログに「現在里親募集している猫達」の写真を掲載していますので、気になる子が居れば問い合わせしてみましょう。
保護猫カフェでシャム猫の里親を探す
直接猫に会う事ができるのが、里親募集をしている保護猫カフェです。営業時間内であればいつでも行く事ができますし、猫に会ってから里親になるかどうかを決められるので相性の確認もできますね。また、既に先住猫が居る場合は、保護猫カフェで他の猫達と問題なく共同生活ができている子を選ぶとより安心ですね。トライアル期間を設けている保護猫カフェもありますので、先住猫との相性が心配という場合は、正直にスタッフさんに相談してみましょう!保護猫カフェに関しても、ブログ等で里親募集中の猫ちゃん達を紹介しているお店が多いので、お近くの保護猫カフェをチェックしてみるといいですね。
里親サイト
現在、シャム猫に限らず猫の里親になる方法として最も多く利用されているのが、この里親サイトの利用です。里親サイトにもいくつか種類がありますが、「ペットのおうち」「ジモティー」ネコジルシ」等が有名ですね。最近ではメルカリアッテでも、猫の里親専門ページが開設されているようです。ただ、この里親サイトの里親募集に関しては様々な問題があり、個人間で命のやり取りをするという点で、トラブルが生じるケースが多くあります。また、気軽に見学や面会ができない場合が殆どですので、写真でお迎えするシャム猫を決める事になります。写真を見て「この子だ!」と運命的な何かを感じる事ができた場合に利用しましょう。
シャム猫の里親になる良い点と注意点
シャム猫の里親になる場合の良い点と注意する点をペットショップやブリーダーから購入する場合と比較しながらご紹介します。
里親になる良い点
- 生体価格が不要
- 殺処分から救う事ができる
里親になるという選択肢で、金銭的なメリットとしてよく挙げられるのが、生体価格が不要という事です。ただし、ワクチン接種や健康診断、不妊手術費用について里親がいくらかを負担する場合もあります。場合にもよりますが、全くの無料で猫を貰えるという訳ではないと考えておきましょう。また、里親制度を利用するという事は、殺処分の可能性がある命を救う事ができるのです。特に愛護センターや保健所等の施設では、殺処分が迫っている子達がたくさん居ます。「猫の命を救う事ができる」これが何にも代えがたい里親制度のメリットです。
里親になる注意点
- お迎えまでに時間を要する
- 譲渡条件をクリアする必要がある
- 血統書がない
ペットショップで猫を購入する場合は、その場でお金を払えばすぐに猫を連れ帰る事ができますよね。しかし、上記で紹介したような方法でシャム猫の里親になる場合、相手方とのやり取りに加えて、提示される譲渡条件をクリアしているかどうかの審査があります。
- 身分証の提示
- 家族構成や生活環境のヒアリング
- ペット飼育可能な住居か
- 引き渡し時は自宅訪問有り
最低でも、上記の4つは必ず必要になるでしょう。この里親制度に関する譲渡条件が厳しすぎるという声も多いのですが、里親詐欺や動物虐待を防ぐ為には致し方のない事かもしれません。
このような審査等も含め、お迎えまでに1週間程度は掛かると考えておきましょう。これらをデメリットと思うかどうかは人それぞれです。ただ、本来はお金を払えば簡単に命を迎えられる状況こそが、不自然だと思うべきなのかもしれませんね。
血統書についても、血統に拘りたいという人は、里親募集には向いていないと言えます。
シャム猫の里親になる際のチェックポイント
シャム猫の里親になる際、どんなところに注意すればいいのでしょうか。シャム猫の特徴とあわせて確認していきましょう!
シャム猫の性格
シャム猫は、その高貴な姿の通りお姫様、王子様気質なところがあります。そんなワガママな性格もご愛敬。とにかく愛情深く、友好的な性格の猫が多いようです。
ただ、神経質な一面も持ち合わせている事から、多頭飼いには不向きとされています。しかし、実際にはシャムを他の猫種と多頭飼いしている人も多く、猫カフェなんかでもよく見かけますよね。
先住猫が居る場合は、保護先で他の猫達と上手く共同生活ができているシャム猫をお迎えするようにしましょう。また、シャム猫はとにかく遊び好きな子が多いので、あまり長時間のお留守番は向いていないかもしれません。
たくさん遊んであげられるよう、心がけたいですね!
シャム猫の生活環境
シャム猫は、その上品な見た目とは裏腹にとっても活発で、その運動量は全猫種の中でもトップクラスと言われる程。高い場所を好むので、大き目のキャットタワーを用意してあげましょう。また、猫の中では珍しい程に、駆け回るのも大好きなので広々とした遊び場が必要です。器用で悪戯好きな子も多いので、部屋の中はしっかり整理整頓しておきましょう!
シャム猫は、比較的鳴き声が大きい為、集合住宅での飼育は不向きとされています。これも個体差があるので一概には言えませんが、万が一鳴き声が大きかった場合に飼育できなくなるような事がないよう、対策法もしっかり考えておきたいですね。
シャム猫の身体的特徴
シャム猫と言えば、V字型の顔に、細くしなやかな手足としっぽが特徴的ですよね。そして何よりシャムの必須条件とも言えるのがサファイアブルーの美しい瞳です。被毛に関しても一番メジャーなシールポイントの他に、ブルー、ライラック、リンクス、チョコレート、トーチ、レッド等が認められています。
シャム猫を里親制度でお迎えするとなると、血統書がない場合が殆どです。シャム猫だと思ってお迎えしたけど、違うかもしれない。そうなった時に、変わらず愛し続ける自信がないという人は、里親制度でのシャムのお迎えは向いていません。と言うのも、シャムは繁殖能力が非常に高い為に、交配種として扱われる事も多く、日本国内でもシャム猫の遺伝子を持ち、ポイントの毛色が発生している雑種猫が多く存在しています。その為、見た目はシャム猫に近くても、実は両親共に雑種である…なんて事も稀にあるようです。その為、血統に強いこだわりがある訳ではなく、もし純血のシャム猫でなくても構わないという方に、里親制度の利用がオススメです。
まとめ
シャム猫はとても人気の高い猫種であると同時に、常に里親募集が出ている猫種でもあります。実際に里親募集サイト「ペットのおうち」では過去57,395匹のシャム猫が里親さんに引き取られており、現在(2017年11月)も98,358 匹のシャム猫が家族を待っています。確かに里親制度を利用する為には、ペットショップで購入するよりも、たくさんの手間と時間が掛かるかもしれません。でも必ず、運命の出会いがあるはずです。血統にこだわりがないという人は、是非シャム猫の里親になるという事を今一度じっくり検討してみて下さい。
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