猫の個性に合わせた上手な遊び方
愛猫ともっと一緒に遊びたいのに、ノリが悪い。多忙になるとイタズラが始まってしまう。このように、愛猫の性格や遊ぶタイミングで悩む飼い主さんも少なくないでしょう。
猫の性格を形成する要素は多岐に渡りますが、年齢や環境に応じて変化することがあります。ここでは飼い始めたばかりでまだ性格を掴みかねている方に向けて、猫の性格を3つに分類し、その特徴に応じたあそび方や接し方についてご紹介いたします。
1.人見知りタイプ
特徴
猫の人見知りには2つのタイプがあります。まずは家族以外の人が苦手な猫です。このタイプは、来客があると隠れてしまう特徴があります。
次に、人全般が苦手(慣れていない)というタイプです。これは保護猫に多い特徴です。人に虐げられたり、母猫から人は怖い存在だと教育を受けてきた猫は簡単に心を開くことができません。
猫のペースに合わせよう
人見知りな猫の場合は猫の気持ちを尊重し、猫のペースに合わせることが大切です。
他人が苦手であれば、来客時は安心して隠れられるように(トイレと水分補給ができるように配慮)しましょう。無理強いさえしなければ、訪問回数が増えるうちに打ち解けられる可能性は十分にあります。
何かしらの事情で人が怖い、もしくは慣れていない場合はこちらがじっと待つ姿勢が鍵を握ります。まるで空気のように振る舞うことで、少しずつ共存することができるようになります。
どちらのケースも猫のほうから接近してくれたら、人差し指を近づけてにおいを覚えてもらいましょう。そして、スリスリしてくれたら優しく撫でてあげましょう。焦らずに距離を縮めていくことが大切です。
2.離れて観察タイプ
特徴
人見知りな猫よりも人への興味が強く、常に目線を送ってくるものの距離がある猫は警戒心が勝っています。
安全だと感じる高い場所から人を観察することが多いでしょう。気が向くと降りてきて接近してくることもあります。
警戒心を解いてあげて
まずは警戒心を解くことが第一歩です。まだまだ人への苦手意識を持っているので、人と関わる喜びを感じて貰えるようにしていきます。
さて、警戒を和らげる手段ですが、手から直接フードを食べさせることが近道です。"ご飯を食べさせてくれる優しい人"と覚えてもらいましょう。
遊ぶおもちゃは、ある程度距離を保てる「カシャブン」やひとり遊びのできるネズミのおもちゃなどがおすすめです。優しく褒めてあげると、徐々に慣れてくれるでしょう。
ここでも猫の気持ちを尊重することが大切です。高い場所で寛いでいるときは構わずに距離をとりましょう。
3.まるで犬!?超甘えっ子タイプ
特徴
にわかに信じ難いことですが、誰とでもすぐに打ち解けられるフレンドリーな猫がいます。人がとにかく大好きで、常に一緒にいてほしいと願います。同居動物とも仲が良く、人と同様に素直に甘えます。
積極的に関わる
甘えっ子タイプの猫は、積極的に関わることで安心感を得られます。声をかけ、遊びもこちらから誘うようにします。同居動物と遊んでいるときは見守るようにします。しっかりと関心を持ってあげることで、寂しさが原因のイタズラも予防することができます。
最低限の留守番はできるように
人が好きすぎるあまり留守番が苦手になりやすい傾向があります。同居動物がいる場合はいくらか留守番に強くなるでしょう。
最低限の留守番ができるように、ひとりで夢中になれる遊びを身につけさせましょう。遊ぶときは積極的に関わる反面、敢えてひとりにすることも大切です。
まとめ
今日のねこちゃんより:かんぱち♂ / 雑種
今回は代表的な性格特徴と、より良い関係づくりについて紹介させていただきました。まだ愛猫と上手に遊べていないと感じている飼い主さんは、愛猫の性格を知ることから始めてみてください。どのような性格の猫も、適した距離感で愛情を伝えていくことで気持ちが伝わります。