猫をベランダで遊ばせてあげるために必要な条件
内外飼い・完全外飼い猫は外に自由に出入り出来るので、ここでは猫が完全室内飼いである場合に絞りたいと思います。
- 脱走が出来そうな隙間を作らない
- ベランダに出している間は目をはなさい
- 近所の迷惑にならないよう注意する
マンションやアパートでは鳴き声や共用部分を汚す、壊すなど周りの住民に迷惑がかからないように細心の注意を払うようにしましょう。ベランダを猫の遊び場にと考えている方は、以上の条件を必ず守って下さい。
猫をベランダから脱走・転落させないための対策
猫にハーネスかリードをつける
猫の体に巻くハーネスにリードをつけるのではなく、猫の首輪にリードをつけてしまうと、万が一猫がベランダから落下してしまった際、首が絞まる危険性と、何かの拍子に首から外れてしまう恐れがあるため止めて下さい。
ベランダの周りにネットを張る
ベランダに張るネットは、鳥の対策用ネットなど、網の目が細かく丈夫なものを選びます。
ネットは縦横上すべてに張ります。余裕があれば、もしもの時のために落下地点にも張っておくと安心です。
ネットを張ったら、破れやほつれ、痛みがないか定期的にチェックするのを忘れないようにしましょう。
ベランダに広いケージを用意し、その中で猫を遊ばせる
折り畳み出来るタイプのソフトケージが邪魔にならなくておすすめです。
天井にもネットがついてるものを選びましょう。
サークルだと、災害時にも使えるのでとても便利です。
広さに制限が出来るので、”伸び伸びと遊ばせる”ことは難しいかもしれませんが、外の雰囲気を味わう程度でしたらこれで充分だと思います。
ベランダにゲージを置きっぱなしにできるなら、2段ケージや3段ケージを使用しても良いです。
これなら高いところから辺りを見回すことが出来ます。
ベランダのまわりをフェンスで囲う方法
フェンスの作り方
園芸用のラティスや、100均のワイヤーネット、メッシュネットなどを使って、ベランダの縦横上すべてを囲います。
ワイヤーネットなら結束バンドやジョイントを使い繋げる。
不安定な時は、ベランダ用のつっかえ棒や角材などで支えてあげると安定するかと思います。
100均のワイヤーネットは柔らかくしなるものもあるので、そういったものは重ねると強度が増します。上手く使い分けて下さい。
ラティスならば、蝶番や固定金具を使い繋げる。
自立させるためのポールやパーツもありますので、それらを使えば素人でもしっかりしたフェンスを作ることが出来ます。ラティスを使用する際は、木と木の幅が狭めの編みの細かいタイプのものを選ぶようにしてください。頭の小さな猫はすり抜けてしまいます。
猫をベランダに出さないという選択肢について
猫はベランダに出さないほうがいい
ここまで具体的に猫をベランダで遊ばせるための方法を紹介してきましたが、個人的に猫をベランダに出すことはあまり賛成とは言えません。なぜなら、囲いも”絶対”ではないからです。
猫をベランダに出すデメリット
猫をベランダに出すと日光浴や気分転換などメリットはありますが、以下のようなデメリットもあります。
脱走
猫がベランダで太陽光を浴びられる、ストレス解消などメリットもあるものの、少しの隙間があればそこから猫が脱走してしまう可能性はありますし、脱走してしまったら事故や迷子、野良の子から病気をもらってくることもあります。
転落による怪我
猫がベランダから転落する危険性についても、猫は2~3階程度の高さなら落ちても基本的には大丈夫ですが、足を滑らしたなど猫の意思に反した事故でベランダから落ちた場合や、逆にあまり高さのない近距離からの落下は、上手く身体をひねり切れず体制を整える前に地面となるため、結果、着地に失敗し怪我を負う危険があるのです。
死亡するリスク
ベランダが3階以上の高さですと、猫がきちんと足をつけて着地出来たとしても、落下の衝撃が強く、死亡するなどの大ダメージを受けてしまいます。猫は高いところが得意と言っても限度があるということですね。
猫をベランダに出すことは、常に危険と隣り合わせです。
「ベランダに出す」メリットとデメリットをよく考え、判断して欲しいと思います。