猫が飼い主の足を踏むのはわざと?
愛猫が、近づいてきて飼い主の足を踏む。偶然でしょうか。
猫はわざと飼い主の足を踏んでいる!
猫は障害物を上手に避けて歩くことができます。それは、猫の歩き方によるものですが、前足が踏んだ跡を後ろ足が踏むようになっているからです。前足が障害物を避けていれば、足元が見えない後ろ足でも障害物に当たることはありません。ですから、後ろ足が偶然飼い主の足を踏んでしまったなどということは、考えにくいですね。足を踏んだまま、しばらく動かずにいるということもあります。
気にかけてみると、猫は何度となく足を踏みに来ていませんか。どうやら、わざとのようです。そんな行動をするのはうちの猫だけかも、と思いがちですが、実は多くの飼い主が足を踏まれるという経験をしているのです。そこには、何やら理由がありそうですね。
猫が飼い主の足を踏む理由
1.おねだりしている
飼い主に対して言いたいことがある時、そばに来るだけではなく、足を踏んでさりげなくおねだりすることがあります。「お腹がすいた、食事をちょうだい」という要求や、「遊んで」と構ってほしい時のおねだり、「トイレが汚れているよ」と、知らせたい時などです。猫が足を踏んできたら、お腹がすいていないか、構ってほしいのか、など気にかけてみて下さい。
2.甘えている
猫が飼い主に対して甘えている行動であるといえます。足を踏まれたから嫌われている、なんてことは決してありません。大好きな相手だからこそ、足を踏むのです。猫の愛情表現や愛情確認でもあります。
また、体が触れていることで、猫自身が安心感を覚えている場合もあります。そばにいるだけではもの足りず、大好きな飼い主とくっついていたいのですね。たくさん声をかけて、なでてあげて下さいね。
3.足が寒い
もうひとつの理由として考えられるのが、寒いからです。冬場など、フローリングの床が冷えていると、猫は飼い主の足に自分の足を乗せることがあります。肉球が冷えてしまったので、飼い主の足で温まろうとしているのですね。
猫は足以外でも踏む?
飼い主が立っていれば、猫は飼い主の足の甲あたりを踏んでくるでしょう。では、飼い主が座っていたり、横になっていたらどうでしょう。そのような時も、猫はわざわざ膝の上やお腹の上を踏んで通っていくということがあります。足や膝ならまだしも、成猫にお腹に乗られるのはちょっと困りますね。我が家では、寝ていたら猫に顔を踏まれた、なんてこともありました。
猫の足踏みも愛情表現?
猫は、足を踏むだけでなく飼い主が座っていたり横になっている時に、体に前足をかけて、あるいは全身で上ってきて、マッサージをするように足踏みをすることがあります。
子猫では、母猫のお乳を飲む時にこのような足踏みをします。母猫の乳腺を刺激して、お乳の出をよくするための行動です。大人になった猫が、飼い主に対してこのような足踏みをするのは、子猫の頃の名残で、甘えているからといえましょう。
人に対してではなく、クッションなどにも同じように足踏みをすることがありますが、これも子猫の頃の名残で、そうすることで安心するからと言われています。
まとめ
猫が飼い主の足を踏むのは、飼い主が嫌いだからでもなく、偶然でもなく、理由がありました。足を踏むことで飼い主にアピールしているのですね。寒いから、温まろうと寄り添ってくる場合もありますが、それも信頼できる相手だからこそ。飼い主のことが大好きだからなのです。踏んでも大丈夫な、安心できる相手だからこそ、足を踏むという行動になるのですね。それは、猫なりの愛情表現であり、愛情確認です。
愛猫が足を踏んできたら、その気持ちを受け止めてあげたいものですね。