猫が人の顔をおさえる3つの理由

猫が人の顔をおさえるのはどんな気持ちの時？

• 猫が人の顔をおさえるのは目を合わせたくないから
• 口の臭いが気になるから顔をおさえる
• 口でキスをする愛情表現が理解できないので顔をおさえる

こちらの動画でもあるように、キスを拒否するため飼い主の顔をおさえる猫達をよく見かけますが、猫達はなぜ飼い主のキスを一生懸命手で顔をおさえるのでしょうか？

猫が顔をおさえるのは視線が合うから

猫が顔をおさえるのは人と目を合わせたくないという気持ちからする仕草でもあります。仲のいい人や恋人同士で目を合わせて見つめあうのは人間にとっては親愛の証ですが、猫にとって視線が合うのは喧嘩をしかけている意味になります。

つまり猫が顔をおさえるのは、猫が目をジッと見つめられ「飼い主様から喧嘩を売られている！」と感じてしまうのです。そんな思いからキスをするときにジッと見つめられるのを「そんなに見つめないで！喧嘩を売らないで！」という意味で顔をおさえる行為をしてくるのです。

この場合の猫が顔をおさえる仕草は、キスを拒否するというよりは視線が近づいてくるのを拒否するために顔をおさえると考えた方がいいでしょう。

猫が顔をおさえるのは口臭が気になるから

飼い主様の口臭がきついから猫が顔をおさえるという意味ではありません。猫にとって嫌いなニオイのする食べ物などのニオイがするから近づいてくる飼い主の顔をおさえるということも考えられます。

例えば猫にとって柑橘類のニオイは刺激臭として捉えられ嫌がる猫も多いです。また歯磨き粉などに使われるミントの香りを嫌う猫もいます。つまり、人間が口臭ケアで使うものは猫にとっては嫌だと感じるニオイの可能性もあるということです。

猫に顔を近づける時は猫が嫌がるニオイのものを取らないようにすれば顔をおさえるショックな態度を取られなくて済みますよ。

猫が顔をおさえるのは愛情表現の方法が違うため

あまりの愛猫の可愛さに思わずキスをしたら顔をおさえるしぐさを取られてショックを受けた。なんて方もいらっしゃるでしょうが、そもそも猫にとってキスは愛情表現としては成り立たないということをご存知ですか？

猫にとって顔を近づけるのは鼻キスをする時だけです。鼻キスとは仲のいい猫同士がお互いのニオイを確かめあうため鼻と鼻をくっつける行為です。

つまり人間は口と口でキスをしますが、猫は鼻を近づけてクンクンとニオイを嗅ぐのが愛情表現となりますので、人間が口でキスをしてくるのは意味がわからず顔をおさえることで拒否をしてくるのです。

顔を近づけると愛猫が必死に顔をおさえる！という方は口でキスをして嫌な思いをさせたことがるのかもしれませんね。

猫が顔をおさえる時にはどう対処すればいい？

猫が顔をおさえる時は「ニオイを嗅がせる」

猫に顔を近づけると手で押さえる、必死に顔をおさえるというしぐさにショックを受けている方、まずは愛猫にキスをするのではなくニオイを嗅がせてあげるようにしましょう。

猫にとってあいさつは相手のニオイを嗅ぐことです。まずはしっかりと自分のニオイを指先などから嗅がせてあげましょう。そうして愛猫との距離を近づけたら、今度は愛猫がいつでも逃げられる状態の時にゆっくりと鼻を近づけてみましょう。

顔をおさえる仕草をされないよう「猫の目を見ない」

この時のコツは愛猫の目をジッと見つめずにゆっくりとまばたきをすることです。猫にとってゆっくりとまばたきをするのは友好の証なのです。まずはゆっくりとまばたきをして、相手にこちらが友好的だというのを伝えましょう。

そうすれば、顔をおさえるしぐさで拒否をされることはないはずです。

顔をおさえるしぐさで拒否されないよう「時間をかけてゆっくり」

愛猫に顔をおさえるしぐさで拒否をされないようにするコツは、焦らずゆっくりです。顔をおさえる愛猫とはじっくりと距離を近づけるようにしましょうね。ただ個人的には顔をおさえる猫のしぐさも可愛くて愛しいとおもいますのでこれはこれでいいのかなと思わなくもないです。

飼い主の顔をおさえる猫動画

飼い主のキスをこのように顔をおさえるどころか、必死に体を逸らしている姿、とっても迷惑そうにしていますが、微笑ましいと感じてしまいます。

キスして欲しい猫

ちなみに、こちらの猫さんは逆にキスをしてと顔をおさえることでせがんでいます。とっても可愛いです。よっぽど飼い主様のことが好きなんですね。愛情表現は猫によって様々です。皆様は愛猫にキスをすると顔をおさえるしぐさで嫌がられますか？それとも受け入れてくれますか？

まとめ

猫にとって顔を近づけるのは信頼の証ですが、個体によっては信頼している飼い主でも顔をおさえる拒否のしぐさをすることもあります。

顔をおさえる猫が全て飼い主に対しての拒否を意味しているわけではありませんので、そこは忘れないでくださいね。猫にとってキスをするのは愛情表現ではありませんので、猫にあった愛情表現をして顔をおさえる拒否のしぐさをされないようにしたいですね。