猫がふみふみをする理由
1. 赤ちゃん返りで甘えている
「ふみふみ」する仕草、これは赤ちゃん返りだと言われています。子猫時代、まだ母猫からミルクをもらうとき母猫のミルクが出やすくなるように子猫は母猫のおっぱいをふみふみしながらミルクを飲みます。
「ふみふみ」される事で、乳腺が刺激され母乳がたくさん出のです。その時の事を思いだし猫は「ふみふみ」をすると言われています。つまり飼い主様に母猫の面影を映し甘えているのです。
2. リラックスして眠るため
寝る前に「お風呂に入る」「本を読む」「音楽を聴く」など人間でも睡眠に入る前に必ず行う事ってありますよね?
猫も一緒で「ふみふみ」することにより、安心して睡眠をするためのいわば睡眠導入儀式のような役割を果たしている場合があります。
自分のお気に入りの毛布などに猫がふみふみすることによりリラックスして眠ることができるそうです。
3. 精神的なストレス
レアケースとして精神的なストレスが原因で猫がふみふみする行動をする可能性があります。精神不安定な状態をなんとか安定させようとする行動だと言われています。
しかし、不安な気持ちで猫がふみふみするのはレアケースで万が一この問題がおきてもストレス原因を排除するだけで、すぐに治まる場合がほとんどです。
あまりにも長い時間猫がふみふみしている、または頻繁にしている時は、何かストレスを感じている可能性もあります。もし思い当たる節があればストレスの原因を取り除いてあげましょう。
それでも解決しない時には、猫のふみふみが長すぎる旨を獣医さんに相談してみるといいでしょう。その際には普段の猫はどれぐらいふみふみするのか、長すぎると感じた時はその時間を伝える、ふみふみしている時の動画を撮っておくといいでしょう。
4. お気に入りに対しての主張
お気に入りのぬいぐるみや毛布、他の猫などのペットに「ふみふみ」する行動が見られますが、これは自分のものだと主張しているということが考えられます。
猫がふみふみすることはいろんな意味があるんですね。
猫がふみふみをしない理由
猫ちゃんの中には「ふみふみ」をあまりしない猫もいます。しかし、それは決しておかしなことではないのでご安心下さい。
猫がふみふみしないのは1.親離れができているから
3ヶ月以上母猫と過ごしうまく親離れ出来た場合は、「ふみふみ」行動をする猫ちゃんはあまり見られません。
母猫を思いだし「ふみふみ」をする猫の大半が生後3ヶ月未満、つまり親離れ前に母猫と引き離された猫に見られます。
と、いうのも猫は通常3ヶ月までは母猫や兄妹猫と過ごし協調性を養いながら母猫の愛を一心に受けて育ちます。
しかし、ペットショップの子猫や捨て猫は3ヶ月未満で母猫と離れて育つことがあります。そうすると、うまく親離れ出来ず子猫気分が抜けないまま成猫となり母猫を思いだし親離れ出来ていない猫は「ふみふみ」するのです。
猫がふみふみしないのは2. オス猫だから
猫がふみふみするのは性別によっても違いがあります。自分が強いと思っているオス猫は基本「ふみふみ」行動をあまりしないと言われています。威厳を重んじる猫は「ふみふみ」などしないということですね。
かと言ってオス猫は絶対にふみふみをしないわけではなく、我が家のオス猫は毎晩私に「ふみふみ」しにきますし、普段は威厳を重んじているオス猫がお気に入りの毛布に「ふみふみ」している姿を目撃されたりしています。
猫の「ふみふみ」はやめさせるべきか
- 繁殖を考えているオス猫はふみふみをしない方が良い
- 繁殖も考えていない場合の猫はふみふみしてても問題ない
答えは「繁殖を考えているオス猫の場合はやめさせるべき」で「イエネコで繁殖も考えていないなら問題ない」です。
繁殖させたいオス猫はふみふみを止めさせる
ただ「繁殖を考えているオス猫」の場合は話が別です。「ふみふみ」行動が見られるオス猫は、性的に成熟していないことが多く子作りがうまくいかない場合があると言われています。
もし愛猫を繁殖させることをお考えの方は、「ふみふみ」行動を辞めさせるか否か考える必要があります。
猫のふみふみは精神の安定や飼い主への愛情表現
成猫は「ふみふみ」することで精神の安定や飼い主への愛情表現となっているため無理に猫のふみふみを辞めさせる必要はありません。思う存分「ふみふみ」させてあげて下さい。
猫がふみふみしながらする事
猫はふみふみしながら何かを吸う
猫はふみふみしている時に何かを吸っている事が良くありますね。良く見られるのは猫がふみふみしている毛布やブランケット布団などを口にくわえてゴロゴロとふみふみしています。これもやはり、猫がふみふみする理由でご紹介した母猫の母乳を吸っている事を思い出しでつい、ふみふみしながらチュパチュパしてしまうのでしょう。
猫がふみふみしながら飼い主をマッサージする
猫がふみふみするのは、毛布や布団だけではありません。飼い主の太ももや腕など柔らかい箇所を見つけると、そこで猫はふみふみしてしまいます。飼い主さんにふみふみするのは最高の猫からの愛情表現ですので思いっきりさせてあげましょう。猫がふみふみする時は爪を出している事がほとんどですので、爪を切っておくようにしましょう。また、ふみふみがヒートアップすると噛む事もありますのでご注意ください。
猫はふみふみしながら気まずそうにする
猫がふみふみしているのを観察していると、なんだか気まずそうな顔をしている事ありますよね。まだ飼い始めて日が浅かったり、知らない猫に見られたりすると、猫は気まずそうにふみふみを止めたりします。また飼い始めて日が浅かったり、人慣れしていない猫がふみふみしている時はそっとしておくのがいいでしょう。
後ろ足で猫がふみふみする理由
猫のふみふみと発情期
猫のふみふみは一般的に前足でする事がほとんどです。しかし、後ろ足をふみふみしている時は発情期のサインである可能性もあります。この時腰を振っている事もあります。発情期の猫はお尻を高く持ち上げて自分のフェロモンを放っています。この時に後ろ足をふみふみとする事があります。
しかし全ての猫の発情期で後ろ足をふみふみする訳ではありません。単なる癖な可能性もありますので、去勢もしているのにおかしいな、と感じた場合は獣医さんに相談してみると良いでしょう。
まとめ
- 猫がふみふみするのは赤ちゃん返りしている
- 猫がふみふみするのはリラックスして眠るため
- 猫がふみふみするのはストレスや不安
- 猫がふみふみするのは自分のものだと主張するため
- 親離れができている猫はふみふみしない
- オス猫はふみふみしない
- 繁殖させるオス猫はふみふみしないほうがいい
- 成猫がふみふみしても問題無い
- 後ろ足で猫がふみふみしている時は発情期のサインの可能性もある
- 猫にふみふみされる際には爪切りをしておくといい
今回は猫がふみふみする理由についてご紹介しました。猫がふみふみしている所を見るととても癒されますよね。
猫の丸く可愛いあのお手てで「ふみふみ」されたら誰でも幸せな気持ちになります。愛猫からの愛情の証に答えてあげて飼い主様もたくさん撫でてあげてくださいね。