猫が歯ぎしりをする原因
「口腔内の病気」
ご飯を食べているときに「しゃりしゃり」と、音が聞こえてきたことはないですか?この音が歯を鳴らしているならば、考えられるのが口腔内の病気です。猫が、歯ぎしりのほかに、頭を傾けてごはんを食べる、よだれが出てくる、口臭が酷くなる、食欲がなくなるという症状をみせる場合は歯肉炎、口内炎や歯周病、重度の歯石の付着や口腔内腫瘍といった口腔内の病気の可能性が極めて高いです。
もし口腔内の病気ならば、歯がぐらつくためご飯を食べるときに痛みをともないご飯が食べられなくなることもあります。もし猫が口腔内の病気だったならば、すぐに病院へ連れていきましょう。
「歯に物が挟まっているから」
食事後に猫が歯ぎしりをするのは、歯と歯の間に食べ物をが挟まって気持ち悪いと感じているからかもしれません。歯と歯の間がすいてしまい物が挟まっているため、猫は歯ぎしりをすることで食べ物を取り除こうとしているのかもしれません。
単純にものが挟まっていることもありますが、口腔内の病気が隠れている場合もあります。食後に猫が歯ぎしりをしていたら、口腔内に異常がないかチェックしましょう。
「ストレスの可能性」
猫が歯ぎしりをすることで考えられる他の原因にはストレスmo 考えられます。寝ているときのほかにも、フトした瞬間に歯ぎしりをしていたり、歯ぎしり以外のストレス行動が見られることもあります。あまりにも目立つ猫の歯ぎしりが見られる場合はストレスが溜まっている可能性も考慮しましょう。
「舌に絡まった毛を取るため」
これも口の違和感からくるものですが、猫はグルーミングをしているときに引っかかった毛を絡め取るために舌を歯にあてていることga あります。特に長毛の猫は歯に毛が絡まりやすいのでよく歯を舌で押したり、歯ぎしりをして歯に挟まった毛を取って不快感を取り除く様子がみられる場合もあります。
「腎臓病などがあり歯肉炎などをおこしている可能性」
慢性腎臓病の猫にも歯ぎしりの症状がみられることがあります。腎臓が悪くなると体の中の毒素をなかなか外にだせず、その結果口臭がきつくなったり、歯肉炎など口腔内に影響を及ぼす場合があります。そうすると、口腔内への違和感から歯ぎしりをしてしまう場合が考えられます。もちろん、腎臓病の症状は他にも重要なものがありますので、それらのサインも併せてないか注意して観察しましょう。
基本的には大人の猫が歯ぎしりを行うのは、口腔内に違和感を感じている場合が多いと思います。また、場合によっては吐き気をもよおしているため猫が歯ぎしりをしている、飲み込みにくいため猫が歯ぎしりをしているなどさまざまな可能性も考えられます。どのような理由だとしても、猫が歯ぎしりをしているならば食べづらいと感じていると思われますので、病院にて診察をするようにしましょう。
生後3~6ヶ月の子猫が歯ぎしりをするのは「歯の生え変わり」
歯の生え変わる時期は乳歯と永久歯が同時に生えているため歯の噛み合わせが非常に悪くなります。そのため子猫はどうしても歯ぎしりが多くなる場合があります。子猫がしきりに歯ぎしりをしているならば、歯の生え変わりがないか確認してみましょう。
猫が歯ぎしりをする時の対処法
猫が歯ぎしりをしているとき、どのように対処をすればいいのか。まずは猫の歯ぎしりがどのような理由でされているのが原因を探るようにしましょう。病気が原因なのか、ストレスが原因なのか、それがただの癖なのか。それによって対応が大きく変わってきます。
猫が歯ぎしりをする理由には病気の可能性が潜んでいることもあります。猫が歯ぎしりをしたときは、まず動物病院にて診てもらい、必要であれば治療を行うようにしましょう。
猫の歯肉口内炎など歯周病に伴う治療
歯肉口内炎など歯周病の治療は、歯に付着した歯石を取り除き炎症を抑える治療が行われます。場合によっては抜歯をおこないます。歯石によっておこる口腔内トラブルは、口腔内の病気以外の病気の原因となることもあります。歯石を取るには麻酔をかけての治療となるため、簡単に治療できるものではありませんがあまりにもひどい場合は麻酔をかけての治療も検討するようにしましょう。
まとめ
猫の歯ぎしりは様々な病気が隠れている可能性があります。猫が歯ぎしりをするほど歯が弱っているということは、ご飯を満足に食べられなくなっていますので、栄養を十分に摂取できず、病気がさらに悪化することもあります。
愛猫の健康を守るためにも、愛猫が歯ぎしりをしていたらその原因についてしっかりと確認をするようにしましょう。