猫が拗ねる時のしぐさ
「自由気まま」「クール」「単独行動が好き」というイメージを、猫と仲良くなるまでは持っている人が多いと思います。しかし、猫と生活をしてみて気付くのは「猫は寂しがりや」と答える飼い主さんも多いのです。そして、猫はその寂しさから拗ねてしまうこともあります。猫が拗ねてしまった時に見せるしぐさを5つご紹介します。
隠れる
素直に甘えられずに押入れの中や、誰もいない部屋に隠れてしまいます。暗い部屋の隅っこからじーっとこちらを見ていてびっくりしたという飼い主さんもいるのでは?
無反応
いつもなら名前を呼べば返事をしたり、こちらに振り返ったりするのに、拗ねてしまった時は無反応になることがあります。さらに、尻尾を「パタパタ」と振り不機嫌をアピールすることもあるんです。
怒る、攻撃する
猫が拗ねると、「シャーッ」と鳴いて威嚇をしたり、猫パンチをすることがあります。飼い主さんなど不満の原因に対して攻撃をすることもあれば、関係にないところに八つ当たりをしてしまうこともあるのです。猫の八つ当たりは「転嫁性攻撃行動」と呼ばれ、その場で終わることもあれば、長期間八つ当たりが続いてしまうこともあります。
いたずら
飼い主さんの行動をうかがいながら棚や机の上の物を落としてみたり、トイレの猫砂を盛大に散らかしたりすることがあります。飼い主さんに対して自分に注目してほしいと伝えているようです。
トイレ以外の場所で排せつ
拗ねるという態度がひどくなると、トイレ以外の場所で排せつしてしまうことがあります。寂しさなどがストレスとなってしまい、このような行動になってしまうようです。構ってほしいという気持ちからしてしまうこともあります。
猫が拗ねた時の対処法
猫が拗ねる行動には原因があり、素直に甘えることができなくなっています。本当は甘えたいという思いを持っていることがほとんどなので、飼い主さんにとって困ってしまう行動をとっても怒らないで対処することが大切です。
猫が拗ねているしぐさを見せたら、人間の赤ちゃんや子どもに接するのと同じようにしてあげましょう。猫と人間の脳の構造はとても似ていて、猫は犬と比べて感情や記憶の領域が発達しているのだそうです。声をかけて話をしたり、スキンシップをとることが対処法として挙げられます。「かわいいね」「おりこうだね」など飼い主さんの気持ちを話したり、飼い主さんから甘えたりすると猫も心を開いて甘えやすくなりますね。
おもちゃで遊べそうなら、思い切り遊んであげるのも猫のストレス対策になります。短時間(10分~15分)でも良いので遊ぶ時間を設けることでもだいぶ違うと言われています。
転嫁性攻撃行動など攻撃をしてくる場合は、原因の追求と排除が必要です。攻撃性が治まらない時は動物病院に相談して対処法を考えます。
トイレ以外での排せつが直らない場合は、病気が原因となっていることも考えらるため検査を受けましょう。
猫が拗ねるのはどんな時?
どんな時に猫が拗ねるのか代表的な例をご紹介します。
遊んでもらえない、遊び足りない
飼い主さんが猫の相手をできない時に、そっと別の部屋に行ってしまったり、棚の物を落とすなどのいたずらをしたりします。
叱られた
やってはいけないことをして叱られた時も、人間の子どものように拗ねてしまうことがあります。暗く狭い場所に入って落ち込んでしまうこともあるようです。
飼い主さんの帰宅が遅い
猫はいつも同じ生活をすることが安心と感じます。飼い主さんがいつもの時間に帰宅しない、もしくは旅行などで外泊した時に拗ねてしまうことがあるのです。飼い主さんが帰宅すると猫はもちろんうれしいのですが、「どこに行ってたの!!」といった雰囲気で隠れてしまうことがあります。また、特に心を開いている家族がいないときも、隠れる、ごはんを食べない、といった行動を見せることがあり、帰宅してもしばらく拗ねている猫もいるようです。
ただ、猫も人間との生活の中で言葉を理解することがあり、「今日は遅くなるよ」など伝えておくとお利口に留守番してくれるようになる猫もいます。しかしその言葉が逆効果となってしまう猫もいるようです。猫の性格に合わせた対策を考えることが必要になります。
ペット、家族が増えた
新しく猫を迎えたり、赤ちゃんが産まれたりとすると、今までの様にお世話ができなくなることもありますよね。遊びたい、甘えたいという欲求が叶えられず、飼い主や新入りのペットに威嚇や攻撃、八つ当たりをしてしまうことがあるのです。中には家出してしまう猫もいるので、短時間でもコミュニケーションをとるようにすることが大切です。
まとめ
猫が拗ねる時の5つのしぐさをご紹介しました。猫の性格によっては他のしぐさや行動を見せることもあります。拗ねてしまう原因も「薬を飲まされた」「食べたい物を食べさせてもらえなかった」など様々です。困ってしまう行動もありますが、猫が拗ねるのは「うれしい、甘えたい」という気持ちの裏返しの場合もあります。猫の愛情表現だと思うとよりかわいく思えるのではないでしょうか。猫の気持ちになって対応してあげると、より仲良くなれそうですね。
40代 女性 ころ
納戸に隠れます。機嫌が悪い時には、帰ってきても隠れたままだったり、物の間から顔を出すだけだったりと、拗ねるとなかなか機嫌を治してくれません。おやつをあげたりして、機嫌をなおしたりまだまだ可愛いです。10歳を過ぎても、その性格はかわりません。猫ちゃんは、気まぐれだとか言いますが、魅力的な部分もたくさんあって猫ちゃんに夢中です。