猫のおねだりポーズ
猫はひとりで逞しく生きているイメージがありますが、人と暮らしている猫はそうではありません。成猫になっても子猫らしさを残し、飼い主さんのお世話を必要としています。
そして、次第におねだり上手になります。これから紹介する仕草は、猫が飼い主さんに何かを要求するときに見られるものです。
1.目を見つめながら「ニャー」と鳴く
猫同士であれば、本来目を見つめることも、鳴いてコミュニケーションをとる習慣もありません。あるとするならば親子やきょうだい間に限定されます。
人間相手にこれらのコミュニケーション手段を用いるのは、人間との生活に適応した結果です。そして、おねだりポーズのひとつとして、目を見て「ニャー」と鳴きます。
要求の内容はその時々で異なります。時間帯や、愛猫の行動パターンから推測してみましょう。甘えん坊な猫は、甘えたい・構ってほしいという要求でよく見られる仕草になります。
2.ゴロンと転がってお腹を見せる
こちらの反応をうかがいながら、ゴロンと転がってお腹を見せる仕草を見たことはないでしょうか?これは遊びたいときに見られる仕草です。直接おもちゃを持ってくる猫もいますが、その場で少し遊んでほしいときはこれを実行します。
時間があれば少し相手をしてあげましょう。猫は、数分程度構ってあげるだけでも満足します。どうしても無理であれば「後でね」と一言伝えてあげましょう。猫も日々聞いている言葉であれば、音や雰囲気から察することができるようになります。
3.立ち上がる
猫が立ち上がるのは、気になるものに遭遇したときだけではありません。飼い主さんに用事があるときのアピールとしても用いられます。そして、中には"前足も器用に使ってちょうだいちょうだい"ができる猫もいます。
4.前足でトントンと叩く
まるで人間のようにトントンと体を叩いたり、触れたりして要求することがあります。そして、これに加えて鳴くこともあります。
"ねぇねぇ"とおねだりする声が聞こえてきそうです。素っ気ない態度をとりながらも、愛らしさを感じるのはこのような行動が母性本能をくすぐるのでしょう。
5.スリスリしたり、足にまとわりつく
足にすり寄ってきたり、まとわりつく行動は甘えや要求を表します。(他にも意味がある中のひとつとして)とくに食事時には激しくアピールしてくることがあります。
中には小腹がすいてもこのように要求することがあります。可愛いからといって、その都度食事やおやつを食べさせてしまうと肥満になってしまいます。その場合はおやつではなく、お気に入りのおもちゃで遊ぶなど別の方向へ興味を逸らすようにしましょう。
まとめ
今日のねこちゃんより:いしかわてん♀ / 茶トラ / 1.3kg
猫が人に要求するしぐさには、どこか人間らしさを感じるでしょう。猫の適応能力の高さはまさにこのような場面で実感するのです。
猫は自由気ままに生きている印象がありますが、実際には人間との暮らしに溶け込み、我々の心を惑わすのでしょう。肥満や怪我に気をつけながら、おねだりに付き合うのもまた楽しみの一つなのかもしれません。