1.寄り添っていてくれる
飼い主のことをしっかり見ています
猫は意外にも、飼い主のことはよく観察しています。それは猫にとって「いつも通りの飼い主さん」が安心だからです。飼い主さんに異変が見られると、猫はとても不安になってしまいます。猫にとって「いつもと違う」はとっても不安なのです。
飼い主さんの異変を観察している?
落ち込んだ飼い主さんが涙を流しているとき、猫がそばに寄り添って飼い主さんをじっと伺ってくることがあります。一見すると「泣いている飼い主さんを心配してくれているのかな?」と思いますが、実は「目からキラキラしているものが出てる…不思議だなぁ…」と観察している可能性があります。
猫は涙を流して泣くことはありませんので、飼い主さんの目から涙が出ていることが不思議に感じます。しかし、少なくとも飼い主さんの様子が「いつもと違う」とは理解できますので、その異変に敏感に反応しているのです。
2.スリスリしてくれる
どうしたの?元気出して?
飼い主さんが元気がないとき、猫がスリスリしてきたり顔を近付けてきたりすることがあります。猫は「いつもと違う」ということに敏感なので、飼い主さんに何か異変があったのだということは理解しています。
落ち込んでいるときに猫がスリスリしてきてくれるととても癒されますが、飼い主を励まそう!という目的を持っているわけではなさそうです。しかし、元気がないことは動物界での最大の異変なので、スリスリすることで猫なりに労わってくれているものと思われます。
スリスリは「安心したい」という気持ちの表れでもある
猫が飼い主さんに対して身体をこすり付けてくるのは、飼い主さんに自分の匂いを付けることで安心するためです。猫は物や場所に対してだけではなく、親しい相手にもマーキングをすることによってコミュニケーションを取ろうとします。落ち込んでいる飼い主さんの様子に不安を覚え、自分が安心するためにもスリスリしている可能性があります。
3.顔をじっと見つめてくる
猫は観察することが得意
猫にとって「目を合わせることは敵意の表れ」とも言いますが、意外にも猫は人間の顔をじっと見てくることが多くあります。構ってほしいときに遠くからじっと見つめてみたり、遊びたいなと思って目を合わせながら近付いてきたりすることも多々あります。猫が人間の表情を理解しているのかは不明ですが、相手のリアクションを観察するためにじっと見つめてくることもあるようです。
飼い主さんのリアクションをうかがっている
落ち込んでいたり泣いていたりといった、いつもと違う様子の飼い主さんに異変を感じて猫がじっと顔を見つめてくることがあります。「どうしたんだろう?」という疑問や不安から飼い主さんをよく観察しつつ、見つめることで飼い主さんのリアクションをうかがっていることが考えられます。
まとめ
今日のねこちゃんより:なつ / ♂ / 3歳 / 雑種(ミックス) / 6kg
猫の気遣いはとても静かな行動に表れます。ただそばにいたり、じっと見つめていたりするだけだったとしても、飼い主さんの身に起こっている異変に反応している行動と思われます。飼い主さんを励ましているのかどうかは不明ではありますが、猫は飼い主さんに起こった異変を察知することはできるようです。
猫にとって「いつもと違う」ことはとても不安なことなので、飼い主さんの異変には敏感に反応すると考えられます。飼い主さんが元気を取り戻すことができたら、猫ちゃんもきっと安心できることでしょう。