わがままな猫への接し方
わがままを言って飼い主を引っ掻いたり、爪研ぎを止めない猫ちゃんに対しては、しつけが重要となってきます。
しかし、猫は本来、犬のように飼い主に従順な性格ではありません。自由気ままを愛する猫なので簡単には飼い主の言うことを聞きません。ですが、接し方を誤ってしまうと、わがままを増長させてしまう恐れがあります。したがって、猫への接し方は非常に重要となってきます。
暴力はNG
わがままな猫に対しては、決して暴力や大声を上げない事が大切です。猫は大きな物音が苦手な生き物です。大きな音を立てると猫は警戒心を強く持ってしまい、飼い主に対してより攻撃的になってしまいます。
また、暴力を振るうと猫は飼い主に対して恐怖心を抱いてしまい、問題行動を助長してしまいます。なので、絶対にわがままな猫に乱暴を働かないで下さい。
それでは、どのようにわがままな猫と接すれば良いかというと、出来るだけ穏やかに接してあげて下さい。猫に怖がられてしまうとしつけどころではなくなります。よって、出来るだけ穏やかな態度で接する必要があります。
猫へのしつけ方
猫のわがままを矯正するには、やはりしつけをする事です。しつけをする事で物事の善悪を猫なりに判断が出来るようになり、問題行動が徐々に減っていきます。
なので、しつけは猫にとっても非常に重要です。しかし、猫は犬とは違ってしつけの効果がすぐに表れる動物ではありません。したがって根気強く猫と付き合っていく必要があります。
効果的な方法は
猫への効果的なしつけ方は手を「パン」と叩く音などいつもと違った音を立てる事です。猫は大きな物音が苦手だと述べましたが、必要以上に大きな音を立てなければ猫に恐れられる事はありません。
しかし頻繁に音を出すとしつけの効果も無くなる恐れがありますし、ストレスになってしまうので注意しましょう。
猫が悪い事をしたら手を叩く音を聞かせて「ダメ」と教えてあげましょう。すると、猫は大きな物音を出されないように悪い事を学習しようとします。
いけない事をした時だけ手を叩く音を聞かせて、ダメな事を教えてあげると、猫の問題行動は確実に減っていきます。
猫のわがままはどこまで受け入れるべき?
猫のわがままは全てを受け入れる必要はありません。しかし、全てのわがままを無視してしまうと猫の心に傷を負わせてしまうのであれば、ある程度は受け入れる事が必要です。
許容範囲は人それぞれ
どこまで受け入れるべきなのかは、各家庭のしつけの方針で変わってきます。例えば、食事に関してしつけたい場合は、猫がどんなに人間の食べ物を欲しいと要求しても、おもちゃなどで猫の興味関心を逸らしましょう。
猫に合わせ過ぎる必要はない
また、猫が遊んで欲しい時に自分のやるべき事を犠牲にしてまで付き合う必要はありません。ある程度遊んだら、猫も満足しているので切り上げても大丈夫です。どうしても構えない場合はペットトイを利用して、ストレスを発散させてあげましょう。
このように、飼い主のスケジュールや家庭の方針によって、猫のわがままをどこまで受け入れるかを検討する事が大切です。その上で、猫とコミュニケーションを取りながら、我慢を覚えさせていきましょう。
まとめ
猫のわがままは対処法を誤ると、矯正するどころか悪化してしまいます。
しかし、何もしないままでは猫のわがままを是正する事は難しいです。気が済むまで放っておく事もひとつの手段ですが、思い切ってしつけを行うと猫との付き合いが楽になります。
猫は大きな音が大嫌いですが、しつけに利用するだけであれば大きな音は有効的です。ダメな事をしたら大きな音を立てるようにすれば、徐々にわがままを言わなくなってきます。
また同時に猫のわがままを受け入れつつ、我慢を覚えさせる事も大切です。ある程度猫の要求に応えたら、猫の興味関心を別のものに逸らしたり「少し待っててね」と優しく声を掛けてあげましょう。人間との生活は我慢が必要だと学習すれば、猫も理不尽な事を要求しなくなっていきます。