猫が虫を食べるのはなぜ?
「何で虫なんか食べるの!」と飼い主さんはビックリしてしまうものですが、猫は本能的なものでどうしても虫を見ると食べてしまうことがあります。
1.獲物だと思っているから
猫は「動くものに反応してしまう」動物です。大昔は、山に生息しており小動物を食べて生活をしていました。それにより狩りをする習性が身についているので、どうしても動くものがあると食べてしまうんですね。
また、飼い主さんが狩りを知らないことで「狩りの仕方」を教えるために、獲物捕まえて持ってくるようなことをすることもあります。
2.遊んでいるうちに食べてしまったから
猫は動くものがあると、つい楽しくて猫パンチしてみたり、ちょっかいを出してみたりなど、遊んでしまいます。虫などでも猫にとっては興味をそそる対象になるので、どうしても遊んでいるうちに口に入れてしまうこともあるのです。
猫が虫を食べるのは大丈夫?
虫と言っても様々な種類がありますが、猫がゴキブリやノミなどの虫類を食べてしまっても「あまり体には問題はない」と言われています。しかし、駆除薬を食べたゴキブリを猫が食べてしまうと最悪死亡してしまう事もありますので、食べないようにしてもらう事が一番です。
そして、猫が捕まえそうな小動物としてあげられるような「ネズミ」「カエル」「ヘビ」などは、体に悪影響を及ぼす可能性が高いです。猫が食べてしまうと、ネズミであればトキソプラズマという「寄生虫」が猫の体内に入り混んでしまい、トキソプラズマ症になってしまいます。
トキソプラズマ症になると、下痢などの症状も出てしまいます。またネズミを食べてしまうと、猫条虫という病気になってしまう可能性があり、もし感染すると下痢や嘔吐、腹痛、食欲不振を伴います。カエルやヘビもマンソン裂頭条虫症になり、下痢や嘔吐を繰り返してしまいます。
このように様々な悪影響がありますから、食べさせるのはもちろん、遊ばせないようにしなくてはいけません。もし食べてしまった場合には「食べた量」「食べた時間」「食べたもの」をメモして、すぐに動物病院へ連れて行くようにしてください。
猫が虫を食べることを止めさせるには?
猫が虫を食べてしまうと、寄生虫などが体内に入り込んでしまって、感染症などになってしまう可能性もあるので何とか止めさせたいですよね。そこでここでは、止めさせる方法についてご紹介させていただきます。
1.虫が出ない環境作りを心がける
どうしても自然の多いところで暮らしていると、虫も自宅に出やすくなってしまいますが、こまめに掃除をするなどして「虫が出ない環境作り」を心がけるようにしてみましょう。猫は本能的に虫を食べてしまうので、まずは飼い主さんができることから始めてみてください。
2.だめ!と現行犯で教える
猫は飼い主さんに叱られたり、教えられたりしたことはきちんと学んでくれます。
もし虫を食べようとしているのを見つる、遊んでいる光景に気がついたりしたら、猫に「だめ!」「危ないよ!」などとシンプルに教え、「遊んではいけないこと」を理解させるようにしてみてください。そして、猫が満足できるように飼い主さんが遊んであげましょう。
3.日頃から遊んで体力を使わせる
飼い主さんが日頃から猫と遊んで、体力を十分に消耗させていれば虫にも興味を示さなくなるでしょう。狩猟本能をくすぐるようなおもちゃで、1日に10〜15分程度を目安に体を動かしてあげてみてくださいね。
まとめ
猫が虫などのお土産を持ってくるのは、飼い主に褒めてもらいたい、飼い主に狩りのやり方を教えている等説がありとても可愛らしく思いますよね。でも猫が虫を食べてしまう習慣は飼い主としては、なるべくならやめてもらいたいと思いますよね。
猫は動くものを見ると狩猟本能をくすぐられることで、どうしても虫などのものにも飛びついて食べてしまうことがあります。猫がネズミ、カエル、ヘビなどを食べてしまうと、食べた物から感染症などになってしまう恐れもありますので、何か異変があれば動物病院を受診するようにしましょう。
猫が虫を食べてしまわないように、飼い主さんが駆除しておいたり、猫が虫に興味を示さなくなるくらい十分に飼い主さんがおもちゃで遊んであげたりすると猫も満足してくれますよ。