猫がしつこいときの対処法
飼い主さんが忙しいときの、「ちょっぴり、しつこい猫の甘えたい!構って!」アピールは、どうするのが一番良い対処法と言えるのでしょうか?
- 違う部屋に移動する
- 違う物に興味が行くようにする
- 遊べないことを理解させる
- 飼い主が見えるところに寝床を設置
以上の4つが、猫がしつこいときの対処法とされます。では、猫がしつこいときの対処法についてそれぞれ詳しく見ていきましょう!
1.違う部屋に移動する
猫が甘えたくてしつこいときの対処法では、飼い主さんが忙しいときは、「違う部屋に移動する」という対処法がおすすめです。
猫たちは自分の欲求が満足するまで、飼い主の方に「構って!」というアピールをしてしつこく甘え続けるため、同じ部屋にいて「ダメ」と言っても、簡単には納得してくれないことも多いです。
飼い主さんがどうしても構えないときには、無視をして別の部屋に入ることで、「今は構えない時間」ということをしつこい猫たちに教える必要があります。
そして、猫たちも飼い主の方が別の部屋に入ると、構ってくれないことを自然と理解するため、猫が甘えたくてしつこいときの対処法の一つとして、忙しいときにおすすめですね。
2.違う物に興味が行くようにする
猫が甘えたくてしつこいときの対処法では、飼い猫の性格が食いしん坊であったり、遊び好きであったりするなら、「おもちゃ、ごはん、おやつ」などを用意して猫の意識が「違う物に興味が行くようにする」という対処法もおすすめです。
しつこく甘える猫を構ってあげられないときに、猫が好むものを渡してあげることで「食欲や狩猟本能」といった猫たちの欲求を満たすことができるので、猫たちはひとまず満足してくれます。
構ってほしい欲求があるときの猫は、飼い主さんから「安心感」や「満足感」を与えてもらいたいと思っているため、「好きなもので満足感」を覚えさせてあげることは効果的であると言えますね。
このため、違う物に興味が行くようにする方法は、猫が甘えたくてしつこいときの対処法としておすすめできると言えます。
3.遊べないことを理解させる
しつこい猫に今は遊べないことを理解させるためには、小さな頃から遊べるときと遊べないときのメリハリを付ける合図を決めておくことです。
例えば、「今はダメ」と繰り返し教えることで、猫がこの言葉が出たら遊んでもらえないと理解してくれます。(もちろん、飼い主さんも決めた合図を言ったら、絶対に遊んだり構ったりしないことが大切です。)決めた合図で遊べないことを理解させることが、猫が甘えたくてしつこいときの対処法の一つと言えます。
4.飼い主が見えるところに寝床を設置
たとえ、構ってもらえなくても猫たちは飼い主さんの側にいたいものなんですね。猫たちは近くに飼い主さんがいるだけで安心して眠れるので、猫が甘えたくてしつこいときの対処法の一つとして、「飼い主が見えるところに寝床を設置」してあげると良いでしょう。
用意した寝床(できれば猫の匂いがついたもの)で大人しく寝てくれる気分のときもあります。飼い主さんが見えるところに猫の寝床を設置してあげることで、猫が安心できる環境作りに繋がり、猫がしつこく構ってアピールをすることを減らすことができると言えますね。
猫がしつこいほど構ってアピールをする理由
- オス猫は特に甘えん坊
- 安心したい
- 飼い主への要求がある
- 親から離れる時期が早すぎた
猫がしつこいほど構ってアピールをする理由は以上の4つです。では、猫がしつこいほど構ってアピールをする理由について、それぞれ詳しく見ていきましょう!
理由1.オス猫は特に甘えん坊だから
オス猫にはメス猫を求めてアピールをする積極性と、自分の欲求を行動に移す行動力もあります。飼い猫の場合は、これらが全てメス猫ではなく飼い主さんに向くため、猫がしつこいほど構ってアピールをする理由の一つと言えます。
アピールの仕方はオス猫の性格によって違いますが、飼い主さんに向かって「甘えたい!構って!」と鳴いてみたり、行動をとってみたり、全力でアピール=甘えてくるためオス猫を飼っている飼い主の方は、「オス猫は特に甘えん坊」と言われます。
また、去勢手術をすることで更に甘えん坊になると言われており、人から一歩距離を置くメス猫に比べると、「かまってちゃん」のようにも感じますが、いつまで経っても子供のような性格のオス猫は、飼い主さんにとって魅力的な存在ですね。
理由2.安心したいから
猫がしつこいほど構ってアピールをする理由の一つには、ふだんから飼い主さんに甘えている猫の場合は、飼い主さんが他のものに興味を示すと不安になることがあります。
この不安から解消されるために、猫たちは飼い主さんに向かって「ちょっとしつこい…」と思えてしまうくらいアピールをして、興味を自分に引こうとしているんですね。
猫は飼い主さんに構ってもらえることで安心するので、猫がしつこいほど構ってアピールをしてきたら一度、構ってあげて、これ以上は構えないときは、別の部屋に行くなどメリハリを付けてあげると良いでしょう。
理由3.飼い主への要求があるから
猫がしつこいほど構ってアピールする理由には、「飼い主への要求がある」ときであるとも言えます。その要求は「甘えたい!構って!」というだけでなく、「ごはんが欲しいやトイレを綺麗にしてほしい」など場合によって様々あります。
もし、いつもご飯をあげる場所の近くで鳴いていたり、トイレの前をウロウロした後に、飼い主の方に甘えてきたりしたら、「ごはんが欲しいやトイレを綺麗にしてほしい」などの要求です。
猫がしつこいほど構ってアピールする理由が本当に甘えたい!という要求なのか、どうかを仕草や行動をよく見て判断してあげることも大切です。
理由4.親から離れる時期が早すぎたから
実は、猫たちの子猫時代には親離れの時期というものがあります。子猫が生後4か月~6か月の時期に親離れがあり、母猫が付いて来る子猫に威嚇をして、独り立ちを促すと言われています。
しかし、人の手によって保護をされた子猫は、本来あるはずの親離れを経験していません。このため、親から離れる時期が早すぎた子猫は、飼い主さんを母猫と思いこんでしまい成猫になっても子猫のような気持ちのままであると言えます。
成猫になっても子猫の気分なので飼い主さんから離れず、後を付いて歩いたり、甘えたい!という欲求をそのまま伝えたりするため、猫がしつこいほど構ってアピールする理由になってしまいます。
猫がしつこいときの注意点とは
猫がしつこいときの注意点とは、異常なほど飼い主さんから離れられない場合は、「猫が分離不安である可能性」があります。もし、猫が飼い主さんと離れたあと大声で鳴いていたり、カーテンや家具を壊してしまったりするなどの破壊行動をみせることがあれば、分離不安の症状の一つです。
このほか分離不安の症状では、過度なグルーミングなどの自傷行動や、いつもと違う場所での粗相など排泄行動の異常が見られます。分離不安の原因とされるのが、先天性と後天性の要因です。
先天性の要因は、父猫の性格や毛色など遺伝子的な問題ですが、後天性の要因とされるのが人や母猫による世話や接触の仕方、栄養状態、経験からなる社会性などの育った環境が猫たちに影響します。
ですがもちろん、分離不安の症状は環境の改善や、ストレスケアなどを行うことで症状の軽減ができます。もし、猫に分離不安の疑いがあれば一度、獣医師に相談してみましょう。
まとめ
いかがでしたか?猫たちはクールで気分屋に見えて、意外と感情が豊かで甘えん坊です。猫たちは甘えたい!というときには、飼い主の忙しさなんて関係ない!とばかりに甘えてきます。
本当に忙しいときは、構ってあげられないときもありますね。そんなときは別の部屋に行くのがベストです。…ですが、いつも構ってもらえないと猫にとってはストレスになってしまうので、しばらく構ってあげて、「また、あとでね」と猫たちに構ってもらえない合図を繰り返し覚えてことも大切ですね。
飼い主さんが無理をしない程度に、猫と距離を保ってあげましょう!