猫に教える「待て!」について
しつけと猫の性質の関係性
猫に待てを教える方法の前にまずは、猫の性質について把握してみましょう。常に単独行動を取る猫達は、集団生活を基本とする犬達とは性質が異なりますね。そのため猫は犬よりも、人の命令に従いにくい生き物と考えられています。
近年では、時代と共に猫の家畜化が進み、猫の性質も犬寄りになって来たと言われていますが、猫達はやはり気ままな生き物です。猫は犬と違って気分によって言うことを聞かない日もあります。
飼い主の皆さんは、それが猫の魅力の一つだと考えて、気長に忍耐強く「待て!」を教えて行きましょう。
猫に「待て!」を教える重要な3つのコツとは?
猫に「待て!」を教える時や、他のしつけを教える時にも使える3つのコツをご紹介します。ぜひこの3つのコツを使い、猫達に「待て!」やしつけを上手に教えて行きましょう。
しつけのコツ1:食事前の空腹時に教える
食事前の猫がお腹を空かせている空腹時が一番のタイミングです。この時、猫がおやつを貰おうと「待て!」に集中してくれるので「待て!」や他のしつけなども、覚えやすいベストタイミングと言えるんです。
しつけのコツ2:猫のしつけ時間は5分が目安
気分屋な猫がしつけに集中できる時間は5分が目安です。これ以上になると猫が苦痛を感じてしまうので、次から猫の気分が乗らなくなったりしてしまう原因になります。また、猫は日によって気分が違いますので、機嫌が悪い日などは別の日に「待て!」を教えて行きましょう。
しつけのコツ3:褒めて楽しく教える
猫だって褒められると、もちろん嬉しいです。出来たら「思いっきり褒めてあげる」ことを忘れずに、猫と楽しく遊びながら「待て!」を教えて行くことが重要なコツとなります。
猫に「待て!」を教える方法
しつけにかかせない重要なコツを覚えたら、次は実際に猫に「待て!」を教えてみましょう。ここで用意するのは、丸いカプセルです。もしカプセルがなければ透明な小さな瓶(割れないもの)で代用してみてもいいです。では1つずつ猫に「待て!」を教えていってくださいね。
⑴最初は、猫に我慢を覚えさせる。
まず、中身が見えるカプセルに猫が「好きなおやつ」を入れて猫の前に置いてみましょう。
これにより猫は、カプセルの中身である「好きなおやつ」に興味を持ち、食べようとしますがこの中身は食べたくても食べられないものと認識すると「我慢」を覚えることが出来ます。
この時、飼い主の方は猫に「食べたい」とおねだりをされても、ぐっと耐えておやつを与えるのを暫く我慢して下さいね。
⑵猫に忍耐力を作る
猫が暫く我慢が出来たら次に、カプセルを開けてカプセルの半球でおやつを隠します。
この時、「待て!」の合図を出し、猫に待たせた後におやつを与え「いいよ」とおやつを与えるご褒美の合図を覚えさせます。これを食事前の空腹時に繰り返し教えて行くことでカプセル無しで「待て!」が出来るようになっていきます。
⑶「待て!」を実践
猫が待てるようになって来たら、カプセル無しの「待て!」のチャレンジです。
猫の前におやつを置いて「待て!」と合図を出して暫く我慢させてみてください。このあと、おやつを食べてもいいという合図「いいよ」を猫に指示して、上手に出来たら盛大に褒めてあげてくださいね。
まとめ
猫に「待て!」を上手に教える1番の方法は、猫を楽しませて飽きさせないことです。
犬と違って猫は人に従う生き物ではないので、基本的に楽しいか楽しくないかで気分が変わってしまいます。用意するおやつは一番好きなものであること、また空腹時でないとしつけには集中しないので、必ず空腹時を狙って「待て!」を上手に教えて行くことが大切です。
そして、飼い主の皆さんも楽しく気長に「待て!」を教えて行ってくださいね。