なぜ猫はゴミ箱を漁るの?
猫を飼っているとよくあるのが「猫のゴミ箱漁り問題」です。 部屋のゴミ箱をごそごそと漁って、食べ物のにおいがするゴミを触ったり、ゴミを引っ張り出して遊んでいたりすることがあります。
そもそも、なぜ猫はこのような行動をとるのでしょうか。それには大きくふたつの理由が挙げられます。
食べ物のにおいがするから
猫の鼻は非常に優れているため、ゴミ箱の中にある生ゴミのにおいや食べ物の袋などを嗅ぎつけることができます。
特に、魚の生ゴミやツナ缶の入れ物、肉の骨など、猫の好物である魚や肉のにおいがするゴミには敏感に反応します。また、キャットフードの空き缶や袋などのにおいにも敏感なため、猫に見つかりやすいです。
このようなにおいがゴミ箱からすると、猫はにおいにつられて漁りはじめます。
おもちゃになりそうな物が捨てられているから
カシャカシャと音のなるビニールや、猫じゃらしに使用されていそうな紐やリボン、コロコロと転がりそうなキャップや球状のゴミなどは、猫のおもちゃになりやすいです。 たまたまゴミ箱を覗いてみたら、おもちゃとして遊べそうな物を発見したので漁りはじめたというケースもあります。
しかも、猫は一度やったことのある行動を繰り返す習性があるため、「ゴミ箱=おもちゃがある場所」といった認識を猫に持たれてしまうと、何度もゴミ箱を漁るようになる可能性があります。
猫がゴミ箱を漁ることの危険性
このような猫のゴミ箱漁りは、事故や病気の原因となるため大変危険です。 猫が食べてはいけない食べ物を食べてしまい体調を崩してしまったり、ゴミ箱に入っていたものを誤飲して喉を詰まらせる可能性があるので、もし猫がゴミ箱漁りをしていたらやめさせる必要があります。
「日頃、猫の行動を見張っているから大丈夫」という人でも、留守中や人間の就寝時間を狙って、コソコソとゴミ箱漁りをするずる賢い猫もいるため、油断は禁物です。
猫のゴミ箱漁りに有効な対処法
猫がゴミ箱漁りをやめないようであれば、以下のような対策をとるようにしましょう。 ゴミ箱に工夫をして猫が開けられないようにするか、猫の手が届かない場所でゴミを保管する方法が主な対策方法になります。
1.蓋がついたゴミ箱に変える
一番手っ取り早いのは、猫が開けられない蓋付きのゴミ箱に変えるという方法です。 足でペダルを踏むことによって開くゴミ箱へ変えたり、いちいち手で開閉しないといけないタイプのゴミ箱に変えたりといった対策をとりましょう。
ただし、猫の知能が高い場合、ペダルに体重をかけてゴミ箱を開けたり、器用に前足を使ってゴミ箱を開けることもあるため、開け方を攻略されてしまった時は、別の対策を考える必要があります。
2.重くて大きいゴミ箱に変える
大きくて重たいゴミ箱を設置して、猫にひっくり返されないようにするというのもひとつの手段です。 サイズの大きいゴミ箱を買ってきて、そのゴミ箱に重しをつけるなどの工夫を凝らすのもよいでしょう。
3.ゴミ箱を斜めに設置する
猫や犬などのゴミ漁り対策として、ボックスタイプのゴミ箱を斜め掛けできるラックというのもあります。 ラックが斜めになっているため猫はゴミ箱の上に乗れないですし、ジャンプしただけでは中のゴミを漁ることは難しいため、ゴミ箱漁りに有効といえます。
4.猫が侵入しない部屋で保管する
もしゴミ箱自体に工夫を凝らすことが難しい場合は、危険なゴミが入っているゴミ箱には猫を近づけないという方法もおすすめです。
例えば「生ゴミを保管しているキッチンには猫を立ち入らせないように柵をする」や「紐やビニールなどのゴミは猫が侵入しない部屋のゴミ箱に捨てるようにする」などといった方法をとれば、猫にゴミを触られる心配もありません。
ただし、猫が絶対に侵入できないような対策を考える必要はあります。
まとめ
猫のゴミ箱漁りを阻止することは、猫を危険から守る行為でもあります。 部屋が散らかるだけならまだしも、猫がゴミを飲み込んだことによって異変を起こしてしまっては大変です。 そうならないように、猫のゴミ箱漁りに悩んでいる場合は、事前の対策を練っておきましょう。
20代 女性 茶々
猫ちゃんの楽しみを奪っているので可哀想に思うこともありますが、猫ちゃんの安全を考えると仕方ないと思っています。