イタズラする猫のしつけ方
大人の猫のしつけ方
猫はやんちゃで、高い所に上ったり、走り回ったり、素早い動きで飛びかかったりします。そこがかわいいのですが、大切なものを壊されたり、家具や壁を傷つけたり、飼い主に噛みついたり、猫のイタズラがひどいと困ってしまいます。
大人になっても猫がイタズラをやめないと手に負えないですよね。大人の猫だからと諦めないで、イタズラをさせないように、しっかりとしつけをすることが大切です。
猫が興奮して攻撃的になっている時は、手を出すと飼い主がケガをしてしまいますので、手を大きく叩いて音を立てましょう。この時、猫が落ち着いて静かになったら褒めてあげて下さい。
猫が再び興奮し始めたら、同じように手を叩きます。猫が大人しくなったら褒めましょう。これを、何度も繰り返しているうちに、静かにしていると褒められるということを覚えていきます。
褒める時は、大げさなくらい褒めましょう。噛み癖がある時は、噛まれたら大騒ぎをしないことです。噛まれた手を引いてしまうと、飼い主がケガをしてしまいますので、「だめ!」と猫の目を見て言い、自分の手を猫の喉の方へ押し込みます。
ただ、猫が突然飛びかかってきたり、夜中に鳴きわめく時は、ストレスを発散させる行動のこともあります。飼い主が遊んであげだり、スキンシップをしてあげることも大切です。
子猫のしつけ方
子猫はとってもやんちゃで甘えん坊。イタズラも多いですが、ばれた時の顏がかわいいので、ついついしつけを後回しにしてしまいがち。
でも、子猫のうちからしっかりとしつけをしておかないと、ひどいイタズラに悩まされることになりますよ。指を動かすと、子猫はじゃれてくるのでかわいいのですが、それでは指が遊んで良いものだと覚えてしまうのです。
ですから、指では遊ばせないようにしなければいけません。遊ぶ時は、おもちゃを使いましょう。手を噛まれた時に「だめ!」と言い、手を喉の方へ押し込むのは、子猫の頃から有効なしつけの方法です。
猫のイタズラ対策
物にイタズラする場合
テーブルに乗って、食べ物を泥棒するなど、困ったイタズラですね。このような時は、テーブルに乗ると嫌なことがあると覚えさせましょう。
それには、水を入れた霧吹きを使います。猫がテーブルに乗ったら、霧吹きで水をかけるのです。この時、飼い主が水をかけているのだと気づかれないようにしましょう。
飼い主がやっているのがばれたら、飼い主が嫌なことをする人だと思われてしまうからです。水だけではイタズラをやめないなら、猫が苦手な匂いをつけるのもおすすめです。
カーテンや網戸に上ってイタズラをする時などにも効果的です。猫のしつけ用のスプレーは市販さもれていますので、それを利用してもいいでしょう。
アースしつけ上手
猫のしつけ用スプレーです。猫の嫌いな匂いで、猫がイタズラをするのを防ぎます。爪とぎをされたくない場所などにスプレーをしておくと、猫が近寄らなくなるという商品です。優しい香りでスプレーをした箇所もすぐに乾きます。
ビターアップル ダバー 猫用 118ml
リンゴの皮から抽出した天然の苦味成分が、猫ちゃんのイタズラを防止します。家具や靴など、噛まれて困るものに塗っておくと、猫は噛むと嫌なことがあると覚えて、噛まなくなります。スティックのりのようなダバータイプなのでコードなど細いものにも塗りやすいです。
人にイタズラする場合
人にイタズラする場合で困ってしまうのが、噛み癖です。噛み癖は、子猫の頃に、早くから親やきょうだい猫から引き離された子に多いです。
子猫は、きょうだいで遊んでいるうちに、噛まれると痛いということを学びますが、その機会がないまま大きくなってしまった猫は、加減がわからないので強く噛んでしまうのです。
噛まれると痛い、ということを知ってもらうには、猫の手や尻尾を猫の口に持って行き、噛ませるようにします。猫が自分で噛んで、痛いということを覚えれば、噛み癖は治まってきますよ。この時猫が怪我をしないように注意しましょう。
また、猫に指を噛まれた時、慌てて手を引いてしまいがちですが、猫の牙でケガをしてしまうことがあります。猫に指を噛まれた時は、猫の口の奥に手を押し込むようにしましょう。猫の目を見ながら「だめ!」などと短くはっきり叱るのも効果があります。
トーラス 手足への噛みぐせを防ぐ 噛みぐせノン 100ml
噛むのをなかなかやめない猫ちゃんに効果的な噛み癖防止ハンドローションです。飼い主の手や足にあらかじめ塗っておくと、猫が噛んだ時に辛くてまずい味がします。噛むと嫌なことがある、と猫が学習し、噛み癖がなくなります。肌に優しい、保湿成分配合です。
その他のイタズラ
猫が夜中に走り回ったり、大きな声で鳴いたりすることがあります。これは、運動不足でストレスを抱えている場合もありますので、エネルギーを発散させてあげる必要があります。
昼間や寝る前に飼い主が十分遊んであげると、夜は疲れて寝てくれます。運動不足解消にキャットタワーなども置いてあげるといいですね。夜に餌をあげたり、夜中も餌を食べられる状態にするのはやめましょう。
猫がイタズラをする理由は?
猫の狩猟本能
猫が飛びかかったり、噛んだりするのは、猫が狩りをする動物だからです。
猫は、動くものがあれば興味を引かれて飛びかかり、噛みついてしまいます。狩猟本能なので、それらのイタズラは仕方のないことですが、困った噛み癖などのイタズラをしつけで抑えることは可能です。
猫の習性
猫は本来夜行性です。ですから、人間が寝静まった夜中に起き出して大きな声で鳴いたり、走り回ったりすることがあります。特に、完全室内飼いの猫は、運動不足になりやすいので、エネルギーを発散するために、夜中に走り回るのです。
猫の愛情表現
子猫の場合、人に対するイタズラは愛情表現のことがあります。
母猫が一緒であれば、人へのイタズラも少ないのですが、他に猫がいないと、飼い主にずっとつきまとい、飼い主の食事の時はテーブルに上ってきたり、鳴き続けているなど、飼い主に対してイタズラしてきます。でもこれは、子猫の愛情表現でもあるのです。生後1歳頃までには落ち着くことが多いです。
構ってほしい
飼い主が留守がちだったり、ひとりでいることが多い猫は、粗相をしたり、部屋を荒らしたり、よくイタズラをすると言います。それは、猫が飼い主に構ってほしいというサインでもあるのです。
留守中に猫のイタズラがひどい場合は、猫が寂しいのかも知れません。飼い主が家にいる時は十分に構ってあげましょう。そうすると、落ち着くことがあります。
ストレス
室内で飼われていて運動不足の猫は、ストレスを発散させる行動がイタズラになることがあります。特に、突然暴れたり、夜中に走り回るのは、運動不足でストレスを抱えていることが多いです。
猫にイタズラをやめさせる時の注意点
猫をしつける時は、子猫でも成猫でも、決して叩かないことです。猫は叩かれると、叩かれたことだけが記憶に残ってしまうからです。
イタズラは猫の本能や習性からしてしまうことなので、猫に悪いことをしているという自覚はなく、なぜ叩かれたのかも理解しません。良くできた時には褒めることと、イタズラをすると嫌なことがあるからもうやめようと、猫自身に思わせることが大切です。
まとめ
やんちゃな猫はかわいいですが、イタズラがひどいと困ってしまいます。猫がイタズラをしないように、きちんとしつけをしましょう。猫のイタズラには、叩いたりするのではなく、褒めることと、イタズラをすると嫌な思いをすると猫に覚えさせることです。
猫がイタズラをしたら大きな音をたてる、水をかけるなどすると、猫も学習します。猫が嫌いな匂いのスプレーをあらかじめ吹きかけておくのも効果的です。猫のイタズラをやめさせるためのしつけは、猫と人が一緒に気持ちよく生活するために大切なものです。