猫が外に出たがる時の対処法!しつけ方の2つのポイント

猫が外に出たがる時の対処法!しつけ方の2つのポイント

猫が外に出たがる事は悪くはありませんが、外の世界は沢山の危険な事で溢れています。特に猫の交通事故は、猫の死因の中でも上位に位置しているので安易に猫を外に出すべきではありません。では、猫がどうしても外に出たがる時はどうしたらいいのでしょうか。

猫が外に出たがる時の対策

窓の外を見ている2匹の猫

室内から外の景色を見せる

窓を開けて、外の空気を入れたり景色を見せる事によって猫の外に出たがる欲求を一時的に抑える事が可能です。
外の雰囲気を少しでも室内に取り入れる事で、猫にとっては気分転換となり室内が新鮮な雰囲気に変化します。

猫のプレイスペースをつくる

室内でも猫が十分にストレス発散が出来るように、アスレチックなどを置きプレイスペースを作ってあげましょう。室内でも身体を動かせると猫が判断すれば、外に出たがる頻度が減ります。
また、プレイスペース内で飼い主が猫と遊んであげる方法も効果的です。
猫の興味を外から室内に向かせる事が出来れば、外に出たがる場合の対策は万全となります。

外に絶対に出さない

飼い主が猫を外に出さないと徹底すれば、猫も自ら外に出ようとは考えません。猫は一度でも外に出たら外に出たがります。
したがって、外ではなく家の中が愛猫の生活の場だと認識させれば、猫が外に出たがる事は無いでしょう。

猫が外に出たがる理由

窓に手をかけている猫

猫が外に出たがる理由は、ストレス発散が目的です。
室内だけでの生活だと猫が息詰まってしまい、身体を動かすために外に出ようとします。

また、一度外に出てしまうと、縄張りを作ってしまうので、自分のテリトリーが侵されていないかを確認する為に外に出かけます。

更に、猫は太陽の光を浴びて自分の身体を清潔に保つ習性があるので、日光の光を浴びるために外に出たがる場合もあります。

猫が外に出たがる理由は、猫の習性や習慣によるものが殆どです。
外の世界を完全に遮断するのは難しいかもしれませんが、猫の習性を理解して適切なしつけや対策を行う事が大切です。

猫を外に出すことの具体的なリスク

道に佇む猫

交通事故に遭う危険性

車やバイクとの接触

猫は体が小さく、ドライバーから見えにくい存在です。また、車のエンジン音やクラクションに驚いてパニックになり、道路に飛び出してしまうことがあります。俊敏な猫であっても、突然の出来事には対応しきれず、命を落とす危険性が非常に高いと言えます。

自転車との衝突

車だけでなく、静かに近づいてくる自転車も猫にとっては危険です。特に住宅街の細い道では、自転車との衝突事故も少なくありません。骨折などの大怪我につながる可能性があります。

感染症や寄生虫のリスク

他の猫からの感染

外には、どのような病気を持っているか分からない他の猫がいます。喧嘩の傷口やグルーミング、食器の共有などから、猫エイズウイルス感染症(FIV)や猫白血病ウイルス感染症(FeLV)といった、一度感染すると完治が難しい病気に感染するリスクがあります。

ノミ・マダニや寄生虫

草むらなどには、ノミやマダニが潜んでいます。これらが体に付着すると、皮膚炎の原因になるだけでなく、様々な感染症を媒介します。また、汚染された土や水、他の動物のフンなどから、お腹の中に寄生虫が侵入する可能性もあります。

怪我や迷子の可能性

他の猫との縄張り争い

外の世界では、他の猫との縄張り争いは避けられません。激しい喧聞になると、噛み傷や引っかき傷を負い、そこから細菌に感染して膿んでしまうこともあります。

迷子や行方不明

一度外に出た猫が、パニックになったり、遠くまで行きすぎたりして、自力で家に帰れなくなるケースは後を絶ちません。首輪やマイクロチップがなければ、保護されても飼い主の元に戻ることは非常に困難になります。

猫が外に出たがる場合のしつけ方

外に出たがっている猫

室内が快適だと認識させる

猫が外に出たがる素振りを見せたら、おやつやおもちゃなどを利用して、部屋に留まらせるようにします。
すると、外の世界が魅力的に感じていた猫が室内での生活を快適だと認識し、室内を自分のテリトリーだと考えるようになります。

室内で過ごすテリトリーを決める

室内飼いを徹底するのであれば、部屋の中での猫のテリトリーを決めてあげましょう。
自分の縄張りが外ではなく、家の中にある事を理解出来れば、猫も外に執着する事は無くなります。

以上のように、猫に室内で過ごしてもらうためのルールを決めて、徹底して決まりごとを実践すれば猫にとっても飼い主の決めたルールが新しい習慣となるので、徐々に外への関心が無くなっていきます。

しかし、強く猫が外に出たがる場合は、一度外に出してあげるのもひとつの手段です。
外に出られない事が猫のストレスの要因になるのであれば、かえって猫の体や心に傷を残してしまいます。

したがって、どうしても猫が外に出たがる場合には一度外の空気を吸わせてあげて下さい。

猫が外に出たがる時の注意点

柵の外に出たがっている猫

猫が外に出たがる場合の注意点は、首輪など飼い猫である印を何らかの形で付けてあげましょう。
外に出てその場で愛猫が不運にも亡くなってしまった場合、首輪に住所や電話番号を記しておけば何かあった時に連絡が入ります。

ですが外に出る以上、病気や怪我、そして事故に遭うリスクは高くなります。
完全に外出先でのトラブルを防ぐ事は難しいです。

猫は身軽なので危険をある程度察知出来ますが、病気や怪我は予測出来ません。
したがって、病気や怪我に対しては罹患した際に早急に医師に診せる必要があります。

いずれにしてもすぐに医療機関に連絡出来るように電話番号や住所などを控えておきましょう。
また、病気や怪我の容態を適切に医師に伝えられるように、愛猫の状態を逐一確認し、可能であればメモを取っておきましょう。

まとめ

外を見ている猫

猫が外に出たがる時には、まず室内を快適なストレスフリーの環境にする事が先決です。
例えば、アスレチックを導入したり、猫専用のプレイスペースを作ったりすると、外に出なくても身体を十分に動かせるので、猫のストレス発散に一役買います。

また、飼い主とのコミュニケーションを密に取る事も、外の世界への執着を薄くするためには必要です。
飼い主が遊び相手になってくれれば、外の世界に刺激を求めなくてもいいからです。
猫が室内で暇を持て余さないようにすれば、外に出たがる頻度も少なくなります。

生活サイクルも外の世界になるべく興味を持たせないようにすれば、猫は室内で上手に過ごす事が出来ます。
しかし、本来であれば猫は外に出る事が本来備わっている習慣です。
どうしても外に出たがる場合には、一度外の空気を吸わせてあげて下さい。

そして、猫が外に出る場合の注意点は飼い猫である事を証明出来るアクセサリーを付ける事と緊急時の連絡先を把握しておく事です。

猫を外に出さないようにする事は骨が折れますが、飼い主として猫が少しでも安全な環境で過ごせるように工夫してあげましょう。

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