猫が凶暴化する原因
猫の凶暴化の原因は様々で、特定が難しい場合もあります。そのなかでも、特に多いとされる原因は以下の3つです。
恐怖心、トラウマ
猫の凶暴化の原因として、一番多く挙げられるのが恐怖心や、トラウマです。
例えば、愛猫がおもちゃに絡まってしまったり、網戸に爪が引っ掛かってしまったりしてパニック状態に陥ったとします。その時、飼い主さんは急いで愛猫を助けようとしますよね。しかしこの時痛い、怖い思いをしたことを、その場に現れた「飼い主さんのせいだ」と、愛猫が捉えてしまい、攻撃の対象を飼い主さんに転嫁することで、凶暴化が引き起こされるのです。このようなことが原因の凶暴化は、どこのご家庭にも起こり得ることですよね。
何らかの疾患
何らかの病気や、体調不良によって猫が凶暴化する場合があります。てんかんや、先天性の疾患によって攻撃的になったり、何らかの病気が原因の痛みによって情緒が不安定になっている可能性があります。
ストレス
人間同様、ストレスの原因を突き止めるのは非常に難しいことです。例えば、窓の外に見える野良猫に対してのストレスや、鳥や虫などの獲物を捕らえられないということがストレスになっている可能性もあります。その他にも、季節の変わり目や、引っ越し、新入り猫がストレスの原因になることも。
ストレスと言われると「愛情が足りなかったのだろうか」と、ご自身を責める飼い主も多いですが、決してそんなことはありません。愛猫が凶暴化して、ご自身を責めるような飼い主さんなら、きっと愛猫にたっぷりの愛情を注いでいたはずです。
凶暴化の原因を突き止めるために、愛猫が凶暴化してしまった時、いつもと変わったことはなかったか、じっくり思い出してみて下さい。原因は多岐にわたるため、まずは一人で抱え込まず、かかりつけ医に相談しましょう。
猫が凶暴化した時の対策法
まず、愛猫が凶暴化してしまったとき絶対にやってはいけないこと、それは「怒鳴る」「叩く」「閉じ込める」です。豹変してしまった愛猫を前に、飼い主さんもショックと恐怖でパニック状態になってしまうことが多いかと思います。でも、愛猫だって何の理由もなく、愛する飼い主さんを本気で攻撃することはありません。まずは冷静に対処しましょう。
まずは、初めて愛猫が凶暴化した時の対策法をご紹介します。
目を合わせない
パニック状態になっている愛猫を目の前にすると、つい目を合わせて「落ち着いて」「大丈夫だよ」と話しかけてしまいがちですが、決して目を合わさず、合わせたとしてもゆっくり瞼を閉じることで、こちらに攻撃の意思はないと伝えることが大切です。
動かない
いつもはおっとり可愛い愛猫でも、本気で攻撃されれば大怪我に繋がります。逃げ出したい気持ちは分かりますが、大きな音をたてたり、むやみに逃げ回ると、愛猫を余計に興奮させてしまう可能性があります。
そっとしておく
愛猫が何かに絡まったり、挟まったりしたのを助けようとしたのが原因で凶暴化したと考えられる場合は、無理に助けようとせず、しばらくそっとしておきましょう。ただし、緊急性がある場合は、長袖や長ズボンを着用し、大き目の毛布で愛猫を包み込むなどして処置して下さい。この時点で、洗濯ネットやキャリーバッグに入れることができれば、かかりつけ医に相談するのもいいかもしれません。
初めての凶暴化で、どのような対応をするのかがその後に大きく影響します。この時、怒鳴ったり叩いたり、咄嗟に閉じ込めてしまったりすると、凶暴化が悪化することも多いようです。上記のような対応で、凶暴化が落ち着けばいいのですが、恐怖心がトラウマとなり、ある一定の状況で凶暴化するようになったり、責任転嫁をすることで特定の人物の顔を見ただけで凶暴化したりしてしまう場合は、下記のような方法で、焦らずゆっくりと対策していくことが大切です。
かかりつけ医に相談
猫の凶暴化が繰り返される場合は、まずかかりつけ医に相談しましょう。何らかの疾患が原因になっていないかの検査や、凶暴化の度合いによってフェロモン剤や、抗不安剤などを処方してもらえる場合があります。一人で抱え込まず、必ず専門家に相談して下さいね。
猫が安心できる場所を確保する
凶暴化の原因となった恐怖心の対象物を、猫の視界に入らないようにするのも、方法のひとつです。おもちゃや物なら簡単ですが、移動が難しい場合は、目張りをしたり、他の部屋で過ごせるような工夫をしましょう。
猫ときちんと話し合う
どうやって話し合うの?と思われてしまいそうですが、実はとても大切な方法のひとつです。普段は落ち着いていて、甘える素振りもあるようなら、原因となった事案について愛猫が安心できるよう、話してあげてください。
凶暴化についての体験談のなかで、意外に多かったのが「愛猫の勘違い」です。例えば、何らかの事情で実家に預けた、飼い主さんがしばらく帰宅できなかったという場合に、愛猫が「飼い主さんに見捨てられた」と勘違いしてしまうケースです。「自分は、こんなにも飼い主さんを愛しているのに、裏切られた」という哀しみから、凶暴化してしまうこともあるのです。
「愛猫ちゃんに、ちゃんと事情を説明しましたか?」と言われて、ハッとした…という飼い主さんも多いようですよ。実際に、愛猫ちゃんに事情をきちんと説明し、謝ってから凶暴化が無くなったという声も。猫には言葉が分からないなんて思わずに、話し合ってみて下さいね。
猫の凶暴化は突然訪れる
「猫の凶暴化」と聞くと、どんな姿を思い浮かべますか?この記事で取り上げる「猫の凶暴化」とは、さっきまでゴロゴロ喉を鳴らしていたのに、急にガブッと噛まれた…なんてレベルのお話しではありません。なかには「猫が怖くて家に帰れない」という飼い主さんも居るほど、深刻な問題なのです。
凶暴化した猫は、目が合うだけでキバや爪を剥き出しにして、必死で飛びかかり攻撃します。何度振り払っても、部屋のなかを逃げ回っても、追い掛けて攻撃してくることもあります。猫の凶暴化は、ある日突然起こります。長い月日をかけて愛猫の凶暴化を抑えるために、試行錯誤している飼い主さんや、攻撃性が高く共存が難しいと判断し、愛する我が子を手放すしか方法がなかったという飼い主さんも居ます。
そんな凶暴化した猫達も、元は飼い主さんが大好きでお腹をだして甘え、いつもどんな時でも、飼い主さんと一緒に居たという子ばかりなのです。猫の凶暴化は、他人事ではありません。今は膝の上で甘えながら眠っている愛猫にも、いつ訪れるか分からないものなのです。
凶暴化した愛猫と離れるという選択
最初にお話ししたように「愛猫が怖くて家に帰ることができない」ほどに、愛猫の凶暴化が酷い場合は、「離れる」というのも選択肢のひとつだと思います。「愛猫を簡単に見捨てるなんて!」「責任を持て!」という声もあるかと思います。ただ、愛猫と同じように飼い主さんも苦しんでいるということを、忘れてはいけません。
特に「飼い主さんにだけ凶暴化する」という場合は、離れて暮らすことで、愛猫も幸せになれる可能性があります。もちろん、突然愛猫を投げ出してもいいと言っているわけではなく、事情を説明し、責任を持って引き取り先を見つけることが前提です。
出来ることなら、ずっとずっと愛猫と一緒に居たい。でも、このままでは愛猫も、自分も幸せにはなれない。そう考えて、愛猫との暮らしを諦めた飼い主さんもいらっしゃいます。それを無責任だとか、酷いだとかそんな風に責める資格は誰にもありません。出来ることなら、愛猫の一生に責任を持って生きていきたかったのは、紛れもなく飼い主さんなのです。
もし、周りで「愛猫の凶暴化」で悩んでいる方が居れば、「愛情をかけていれば、凶暴化するはずがない」「ストレスをかけたのではないか」「手放すなんてとんでもない」そんな言葉は絶対にかけないであげて下さいね。
まとめ
私自身も、猫の凶暴化について詳しく知ることがなければ「愛猫を手放すなんて無責任だ」と思ったかもしれません。愛猫が凶暴化したとき、無理にでも抱きしめて落ち着かそうとしたかもしれません。何事も「他人事」ではなく、知識を蓄えることは無駄にはなりません。また、無知が、苦しむ人を更に傷付けることだってあるのです。猫の凶暴化については、原因が多岐に渡ることや、それぞれの環境も大きく影響することから、絶対に効果的な対策法というものはありません。ただ、多くの愛猫家さんが情報を共有することで、愛猫の凶暴化に悩む飼い主さんにとって、解決の糸口が見つかることを心から願っています。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。
20代 女性 匿名
急に唸り従姉妹の2歳に襲いかかる所を私が止めに入りました。2歳は無傷。私は素足(着替え中でした)だったので膝と足の甲と手首に今も残っている傷があります。血が溜まるくらいえぐられましたが自然に治し、あとから見てもらったら縫うレベルの傷。と言われました(^_^;)
その後、治ったり凶暴化したりを2回ほど、その後は凶暴化せず13歳になりました(^ ^)
2回目は布団を頭まで被り少しでも動くと上に来て静かになるまで母と私と姉を監視してました笑)怖かったですよ、本当に笑
部屋を出る時はゆっくり歩いて無視して…入るときは少しだけ扉をあけてどこにいるか様子を見てから…
凶暴化した時は常にズボンを4枚ほど上は長袖3枚ほど重ね着して身を守ってました(^_^;)
こんな可愛い子が…私達嫌われたのかな。大好きだよ、怒らないで。と毎日母と泣いてましたよ。
もうおじさんになって、でも甘えん坊で。
一生残る傷も今はいい思い出です(^ ^)弟(猫)と大喧嘩したんだ〜!と笑い話です。
凶暴化はもう経験したくありません(^^;)
30代 女性 はなこ
初めは何処か痛くて苦しいのかなと思い獣医師に診ていただくと癌が脳に転移していてその影響で凶暴化していることがわかりました。
爪を短く切っていただき、それからは、上手に距離をもって接するようにしました。
安定剤を少しだけ飲ませることによって、すこし落ち着きましたがずっと、怖かった思い出があります。猫ちゃん本人はわからずに凶暴化していたんだと思うので、可哀想だったなと思いました。穏やかな最期だったので、安心しました。
50代以上 女性 匿名
白猫(4才♀)は元々小さい頃から神経質で敏感なタイプでしたが、家族の中では一番私になついておりいつも甘えて来ていました。ところが昨年の夏、ある出来事から度々凶暴化するようになりました。
私が猫のトイレを片付けていた時、猫が後ろにいるのに気づかず立ち上がった際よろけてしまいしっぽを踏んでしまったのです。ファーッ‼と怒りながらすぐに2階へかけ上がる猫を追い、謝りながら怪我をしていないか確認しようと近寄ると、全身の毛を逆立て唸り声を上げ怒る姿は今まで見たことのない形相で、私は恐怖すら感じました。後ずさると噛み付こうとするので逃げる。すると彼女も執拗に追いかけてくる状態。この日は家族が夜戻って来るまで非常に大変でした。
数日間はちょっとしたことで唸り声を上げていましたがなるべく当たらず騒がずで治まっていました。
しかし、また最近になって夏の時と同じような凶暴化になりショックを受けています。
以降、似たシチュエーション(昼間私が居る時や外出から戻った時など)で怒りだす事が増えているのでなるべく長時間凶暴化させないように当たらず騒がずその場を離れて・・・はいるのですが。
家族が居る時や朝夜などはこういう状態にはならないのできっとトラウマのようになってしまったんだと思います。
なかなか大変ですが一番辛い思いをしているのは彼女(猫)ですから。
いつかは穏やかになると願いながら一番ベストなつきあい方を模索しながら今後も接していこうと思っています。
50代以上 男性 よしくん
可愛がっていました 子猫が 3か月くらいの時に 誤って妻が 子猫の尻尾を踏んでしまいました ちょうど 後ろで親猫が見ていて
妻に飛びかかってきました 私は 止めに入って 噛まれるわ 爪で引っかかれるわで
けっこうなキズです
二、三回 襲われましたが 一週間おとなしかったので すが 妻の顔を見ると まだ 唸り声上げて 威嚇してました 2週間後
やっと 私だと素手でも抱っこできるように なり 妻にも 慣れてもらうべき 対面させると また 暴れ出しました また 元に戻り
いつまで 続くのかと ショックです
40代 男性 匿名
CMからの勝手な先入観で、ペロペロ美味しそうに舐めるのだろうなと予想し、「喜んでくれたらいいな」との思いで鼻先に差し出しました。
するとアルミ袋ごと噛みついてしまい、いさめようとアルミ袋を引っ張ると唸り声をあげて奪い取ろうとしてくる。
これはまずいと思い、抱き上げていた片手を離して無理にでもと取り上げようとしたところ、アルミ袋ごと噛みちぎってしまいました。
周囲にちゅーるを撒き散らしてしまいましたが、それよりもアルミ袋を誤食してしまうことを怖れて急いで口から出させなきゃと捕まえたところ、本気の抵抗・攻撃を見せました。
迎えて1週間、まだ月齢3ヶ月弱の女の子です。
これまで怒る猫の様子や映像はそれなりに見て知っていたつもりですが、かわいい盛りの幼猫があのように豹変する様子は見たことがありませんし、想像すらしていませんでした。
本気で引っ掻いてくるし、うぎゃー!と叫びながら本気で噛み付こうとする。
しかし怪我することよりも誤食させてしまうことの方が怖かったので、引っ掻かれまくりながらも全力で押さえつけ、攻撃を避けながら奮闘すること数十秒。
やっと固く閉じた口からアルミ袋を引っ張り出すことができました。
幸い事なきを得たことにはホッとしましたが、すぐにゴロゴロいって甘えてくる幼猫があのように豹変すること、自分の先入観から誤食の危険を招いてしまったこと、献身的にお世話していたつもりだったのに本気で攻撃されたこと等がとてもショックで、しばらくは鼓動の高鳴りが治りませんでした。
この一件によって私にたいする恐怖心やトラウマを植え付けてしまったのではという点も恐れましたが、そこはケロッとしていて、変わらず甘えてくるのが救いではあります。
しかし…幼猫であったから事なきを得たに過ぎません(それでも本気出した幼猫の力は強いです)。
そして、幼猫であったからこそ私の受けたショックは大きいものでした。
成猫に成長したときに同じような状況を引き起こしてしまったらと思うと…
ネコの可愛さばかりが喧伝される昨今ですが、一緒に生活することの難しさや覚悟も、もっと広めないとネコも人間も不幸になってしまうのではと思った一件でした。
これからは一層気を引き締めて世話して行こうと思っています。
50代以上 女性 7匹の猫飼い主
30代 女性 匿名
ネットで沢山調べましたが、よくわからず、唯一「激怒症候群」というワードを見つけました。我が家の幼児に、
もしこの攻撃があったらどうしようと、とても不安になり動物病院に相談。サプリとてんかんに使うものを処方してもらいました。
ケージも広めを買い、家事をして忙しくする夜には入ってもらってます。
常に猫の居場所を把握するようにしてるので、少し疲れてます。後ろをついてきてるときは、緊張です。でも、自分で連れ帰った子。どうにか共存し、穏やかな日々を過ごしてもらいたいです。周りの人に心ない事を言われたり、悲しく、悔しく、沢山泣いた日もありました。とてもショックだったので、もし悩まれてるかたの参考になればと思います。次はレメディも試そうと注文しております。
50代以上 女性 匿名
50代以上 女性 匿名