猫の留守番
生後6カ月以上の猫であれば、1人での留守番も大丈夫。猫は本来、単独で生活できる動物なのです。そして、睡眠時間が長いことから、1人でいても苦痛を感じることはないと言われています。1~2日間程度なら、1人でお留守番させることも可能です。
ただし中には飼い主がいないことにより、ストレスを感じる猫もいます。幼少期から人間に飼われている室内猫の中には、「分離不安症」にかかってしまう子も少なくないのです。
飼い主が不在になると不安になり、ご飯を食べなくなってしまったり、粗相をしたりと不安定な精神状態に陥ってしまうのです。
飼い主と猫。依存しすぎる関係ではなく、信頼関係を築きながら独立心を養っていくのが重要なのです。
- 短時間でも飼い主と離れて過ごす時間を作る
- 飼い主がいなくても、おもちゃで遊ぶなど1人遊びの習慣をつけさせる
- 同居猫を増やす
日頃から、猫と飼い主が依存しすぎないように心掛けることも必要です。そして、お出かけの際には猫の性格を把握した上で、抜かりなく準備をすることが大切なのです。
猫の留守番の準備
食事
ウェットタイプのキャットフードは酸化や腐敗の恐れがあります。衛生面から見てもドライフードをお勧めします。できればタイマー付きの給餌器があると安心です。
水
100円ショップなどでも給水器や給水用のお皿は販売しています。留守番の際には水飲み場を多めに用意してあげましょう。
トイレ
猫用全自動トイレなどもありますが、通常のキャットトイレを使われているのであれば、念のため予備のトイレを用意してあげるのが良いでしょう。
室温
猫にとって快適な温度を保ってあげることが重要です。猫に最適な温度は21~28℃といわれていますが、品種や年齢などに影響を受けます。常にその子にとって快適な温度を知っておく必要もありますね。
安全の確保
危険なものは片付けておきましょう。誤飲してしまうような小さい物や、薬類、人間の食べ物、紐のようなものも片付けておいた方がいいでしょう。浴室なども、しっかりと閉めておいた方が良いと思われます。
その他
退屈しないような猫用玩具があってもよいかもしれません。また、猫用のヒーリングミュージックCDなどもおすすめです。
猫に3日以上留守番させる場合
家族や友人・知人に依頼
3日以上の留守番の場合は、信頼できる人に世話を頼むことをお勧めします。メインは、水と食事の提供と、トイレの片付け、部屋の換気、温度調整です。多少でも面識のある人が対応してくれた方が安心ですよね。
ペットシッターに依頼
ペットシッターさんに依頼することも一つの手段ではあります。通常、1時間数千円~のようですが、鍵を預けるからには、あくまでも信頼できるかどうかが重要になってくると思います。サービス面でも、どこまでお願いできるのか事前に確認が必要ですね。
ペットホテルや動物病院
1泊3000円前後のようですが、設備や条件によっては追加料金が発生することもあります。預かり条件も意外と厳しいので事前に確認が必要です。実は猫の年齢によって断られることがあるのです。
猫に留守番させたあと
帰宅したらまず猫の体調チェックを行いましょう。いつもと変わった様子はないか、水や食事はちゃんと摂取できていたのか、ちゃんと排尿排便はされているかを確認します。重要なのは健康チェックです。仮に粗相をしていたとしても大目に見てあげましょう。
そしていつもより多めにスキンシップをとってあげましょう。「よくお留守番できたね。偉かったね。」と、褒めてあげましょう。
まとめ
猫に留守番させないに越したことはないですが、人間が生活する以上どうしても猫を残して外出することはあります。そんなときは、事前に水や食事などを準備して、できるだけ猫が快適に過ごせるようにしましょう。分離不安でストレスを与えないために、日ごろからの接し方も気をつけたいですね。