猫が死んだ直後にやるべき3つの事
猫を飼育しているといつかは来る別れ、考えたくもないことですが、いざとなったら飼い主がしっかりしなければいけません。猫が死んだ後にどうしたら良いのかわからない、という飼い主も実際は少なくありません。
1.体を綺麗にする
猫が死んだ直後は、人間と同じように体を綺麗にしてあげましょう。濡れタオルを用意し、猫の体を拭いていきますが、そのとき猫の毛並みを整えるようにして拭いてあげると良いですね。
2.瞼を閉じる
猫が死んだ後に目が開いている場合には、瞼をそっと閉じてあげなければ死後硬直が始まり目が閉じなくなってしまうことがあります。目が閉じないというときには、既に死後硬直が始まっていることも考えられますので、時間が立ち硬直が終わってから目を閉じてあげてください。
3.死後硬直前に棺に入れる
猫が死んだ後、死後硬直が始まってしまうと目が閉じなくなってしまうだけでなく、体が伸びたまま硬直し、用意した棺の中に入れることができなくなってしまうので、死後硬直が始まる前に棺に入れることが1番安心です。
死後硬直は猫が死んでから2時間から3時間ほどだと言われていますので、その前に猫の体を綺麗にすること、目が開いている場合は閉じてあげること、そして棺の中に猫を入れてあげること、の3つを終わらせるようにしましょう。
猫が死んだ後の安置の方法
猫が死んだ後に入れる棺ですが、段ボールなどでOKです。猫が死んだ後には体液が出てくることもありますので、猫が入るほどの大きさの物を用意し、段ボールの底にはビニール袋を敷いておくと安心です。
ビニール袋の上には保冷剤などを敷き詰め、その上に猫が使っていたタオルなどを敷いてあげます。それが準備できたら、その上に死んだ猫をそっと寝かせてあげましょう。このとき、猫の体は横向けに寝かせ、手足を寄せてあげて丸くするようにしてあげてください。猫の死後硬直の前に行わなければいけないので、ここまでの
- 猫の体を綺麗にする
- 猫の目を閉じる
- 猫の体を丸めて棺にいれる
この3つを1時間くらいで終わらせてあげるようにすると、猫の死後硬直までに余裕がありますので良いですね。
その後はそのままにしておくと遺体の腐敗が進行していくので、猫を段ボールなどの棺に入れた後にも、氷を入れた袋や保冷剤などでお腹部分と背中部分をしっかりと冷やしてあげましょう。
そして部屋が暑いと、遺体の腐敗は更に進行しやすいと言われていますので、猫が死んだときには、棺に入れた後、寒い場所や冷房を入れている部屋に猫を寝かせてあげてください。
猫が死んだ後埋葬する方法
葬儀屋さんに空きがない、費用の面、気持ちの問題などのいろいろな理由により、猫が死んだら埋葬したいと考えている方も少なくはありませんよね。猫が死んだときに埋葬する場合は、2つの大きな注意点があります。
猫を埋葬するときの場所に注意する
まずは一番大切な場所、死んだ猫を埋葬するときには、必ず私有地に埋葬しなければいけません。私有地以外に猫を埋葬してしまった場合、”不法投棄”として罰せられてしまいます。貸家の庭ももちろんNGです。しかし土地の持ち主に許可を取り、OKが出た場合には問題はいりません。
猫を埋葬するときの仕方に注意する
次に注意しなければいけないのは死んだ猫の、埋葬の仕方です。まず死んだ猫を埋葬する際には、基本的に棺から出して埋葬します。棺の中に入っている保冷剤やビニール袋などは、猫が土へ還ることの妨げになってしまったり、土の中からニオイが漂ってきたりと様々な問題が出てきてしまいます。
猫を埋葬する場合は土の上に落ち葉などを敷き詰めると、猫が土へ還る速度は速くなると言われています。そしてその速度を邪魔しないよう、薄いバスタオルなどで猫を包んであげて埋めると良いですね。
ちなみに死んだ猫を埋めるときに、掘らなければいけない深さは50センチ~1メートルほどだと言われています。深く掘らなければ、ほかの動物などに掘り返されてしまうことがあるからです。
猫が死んだ後葬儀を行う場合の流れ
猫が死んだ後に葬儀を行いたいと思う飼い主さんもいますよね。死んだ猫の葬儀を行う場合は大きく2種類にわけることができます。
訪問セレモニーや自宅葬
移動式火葬車という特殊な車で自宅まで来てくれて、死んだ猫の火葬に問題のない場所で、車内で火葬できるのが訪問セレモニーの特徴です。また、自宅に直接お坊さんが来てくれて家族や友人を呼び、死んだ猫が住み慣れた家の中でお別れをすることができる自宅葬も、最近では人気があるようです。
ペット霊園などでの葬儀
一般的な猫の葬儀と言えばこちらを思いつく方が多いかもしれません。こちらから死んだ猫を霊園まで連れて行き、葬儀をしてもらうという形になります。
服装を気にする方が多いのですが、服装は家庭によって違うそうで、完全な私服で行くご家庭もあれば、喪服を着ていくご家庭もあるなど様々です。ほとんどの場合、決まりはありませんのでご家族で相談し合って決めてくださいね。気になる場合は、直接霊園へ問い合わせてみると安心です。
霊園などでの葬儀の場合、個別葬と合同葬に分かれます。個別葬は猫1匹だけで行う葬儀で、立会いや収骨、お骨を自宅に持ち帰ることも可能です。しかしその分料金は高めになっています。
それに比べて合同葬は他のペットたちと一緒に行われる葬儀で、火葬中のお立会いや収骨ができません。費用は個別葬よりも安いです。火葬が終わったら、他のペットたちと一緒に埋葬されます。死んだ猫が寂しくないように、と合同葬を選ぶ飼い主さんも少なくはありません。
保健所で遺体を引き取ってもらうこともできる
埋葬や葬儀など、ここで紹介した方法の他にも、死んだ猫を保健所や地域のごみ処理センターなどに持ち込むと、数千円で引き取ってくれることがあります。市によって全く違いますので、市役所やごみ処理センター、保健所に直接連絡してみましょう。
猫が死んだ後の飼い主の心のケア
猫が死んだ後に飼い主がかかりやすいのは「ペットロス」です。ペットロス症候群とも呼ばれ、死んだ猫に会いたい、悲しい、などという気持ちが強まり、日常生活に支障をきたすことを言います。
ペットロスにならないためにはどんな対策をするべきか、ペットロスになってしまった場合、「どのようにして解決すれば良いのか・・・」など悩む飼い主さんも少なくはありません。しかし、実際ペットを失うことで悲しみに暮れない人はいないのです。
私もペットロスによって数日間泣きっぱなし、家事までもできなくなってしまった経験がありますが、新たなぺットを迎えることで徐々に立ち直ることができました。
それまでの間はしっかり悲しみ、死んだ最愛の猫とお別れをし、新たなペットを迎える決断をし、里親として迎え入れる、という手順でここまで来ましたが、いまだに愛猫を忘れることはありません。命日には家族、そして新たに増えた猫と一緒に死んだ猫の写真を見て思い出話をしています。
まとめ
今回は猫が死んだときにするべきことや、猫が死んだときの埋葬方法、そして葬儀方法などをまとめました。
猫が死んだときに飼い主が陥りやすい「ペットロス」など、猫の死について気になるポイントくつかまとめましたが、いかがでしたか?是非参考になればなと思います。