ペットロスの症状11項目 予防や克服するための方法まで

ペットロスの症状11項目 予防や克服するための方法まで

昔と比べ犬や猫などのペットを飼育する家庭が増え、動物としての概念ではなく家族の一員としてかけがえのない存在・パートナーです。ですがいつかはペットとお別れする時がやってきます。ペットロスは大事なペットを失った現状を受け止めることができず、心に大きな穴をつくり深い悲しみに陥り、心や体に様々な症状が現れてきます。今回はペットロスについて症状や予防、克服するまでの過程についてお話ししたいと思います。

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ペットロスの症状

落ち込んでいる女性

ペットロスとは?

ペットロスとは、大事な家族の一員であった愛するペットが亡くなったり、行方不明になったりなど、ペットを失ったショックで現実を受け止めることができずに、飼い主の精神バランスが崩れてしまい、身体的・精神的な症状が起こることをいい、「ペットロス症候群」とも呼ばれています。

ペットロスの症状チェック

症状
  • 突然深い悲しみに陥り涙が出る
  • 疲労感が抜けず、疲れやすい
  • 胃腸の調子が悪く、吐き気がある
  • 頭痛やめまい
  • 何をしても楽しいと感じない、興味がわかない
  • やる気がなく何もしたくない
  • 食欲不振、または過食
  • 孤独感や絶望感
  • 失ったペットの遺品をいまだに整理ができない
  • ペットはどこかにいるのではないかと思ってしまう(幻覚や幻聴)
  • 後悔や自分を責めてしまう

ペットロスの症状として、上記の症状が挙げられます。それぞれ個体差がありますが、ペットロスになると突然深い悲しみに陥り涙が出る・涙が止まらない、無気力、絶望感、眠れなくなる、食欲不振・過食、疲れやすいなど、ペットを失った悲しみによるストレスで、心や体に様々な症状が現れてきます。

あるアンケート調査で、ペットロスによる様々な症状の中で多くの方にみられる症状として、「突然悲しくになり、涙が出てきた」と答えた方が、全体の80%を占めていました。

長年家族の一員として、愛情を注いできたペットとのお別れで、深い悲しみに陥ってしまうことは誰もがみんな同じだと思います。今まで経験したことがない反応や症状に対して、「病気かも」と不安になってしまいがちですが、ペットロスはペットを愛した方なら、誰もが起こることでもあるため、必ずしも病気ではありません。

ペットロスの原因

ペットロスの症状の中には、ペットを失った悲しみにより心の病気や身体的な病気にかかってしまう人も少なくありません。

ペットを飼育する家庭が増えただけではなく、獣医療の発達に伴いペットの寿命が年々伸び続けてご長寿な猫も増えました。そのため、昔よりも飼い主とペットと過ごす時間が長くなったことで、ペットが亡くなったときの心のダメージが大きくなり、ペットロスを引き起こしやすいと考えられます。

あるアンケート調査で、ペットが亡くなり何らかの症状が起こり、ペットロスになったことがあると回答した方は、全体の60%と3人に2人はペットロスの症状に陥っているのです。また、ペットロスになった1割ほどが仕事を休んだとのアンケート結果もありました。

特にペットを家族のように、大切に愛情を注いでいる人や、ペットに対して他に何かしてあげれることはなかったのかと後悔する人などが、ペットロスになりやすいともいわれています。

ペットロスを予防するには

ベッドで体育座りをしている女性

供養をして心の整理をつける

昔と比べて、飼い主のペットに対する意識の向上や飼育環境、獣医療の発達などにより、ペットの寿命が伸び、長生きするようになりました。

それでも、どんなに寿命が伸びたとしても、私たち人よりははるかに短い命です。私たちにとっての1年は、犬や猫にとっては4〜5年くらい年をとるスピードが早いため、飼い主よりも先に亡くなります。
先のことは考えたくもないかもしれませんが、人よりも寿命が短く、いつかはお別れがくることを理解しておくことが大事です。

ですがペットも人と同じ命があり、いつかはお別れがくることは理解していても、それがいつになるのかは誰もが分かりません。そのため、心の準備が整う前にペットが亡くなってしまい、深い悲しみに陥ってしまいます。

だからこそ、ペットを飼うときからペットとの最期を考えておくことが大切です。ペットロスの多くの方が、ペットが亡くなっても供養ができず、立ち直れない傾向があります。ペットロスを防ぐ予防法として、ペットとの最期のお別れをした後、すぐ供養してあげることです。供養することで、ペットとのお別れを理解し、気持ちの整理がしやすくなります。

日頃から健康チェックを受けさせる

動物病院で働いていると、発見が遅れ重症化したペットが来ることがあり、命を落とすケースも少なくありません。後悔や自分を責めてしまわないように、日々の健康管理や定期健診をしたり、感染症予防のためにワクチンなどの予防をうけたりする、事故防止など飼育環境の改善や見直しをすることが大切です。気軽に相談できる、かかりつけの動物病院を見つけることもよいでしょう。

仲間に相談する

また同じペットを飼育している友達や仲間を作り、相談したり気持ちを打ち明けたりすることで、ペットロスになったとしても症状の緩和や期間が短く済むことができます。

ペットロスを克服する方法

たくさんの写真を見ている女性

ペットロスから立ち直るまでの期間や、乗り越え方は一人一人異なります。だいたいペットロスから立ち直るまで、平均で1か月ほどといわれていますが、現実を受け止めることができず、数か月や1年以上回復するまで長い期間かかる方もいます。

悲しみの5段階

ドイツ人のエリザベス・キューブラー・ロス博士が、「悲しみの5段階」の理論を公表しています。この理論は、ペットを失い回復するまでの心の過程を5段階に分けられています。

否認

ペットを失ったことに対して、現実を受け止めることができない状態のことをいいます。

怒り

「あのときもっと早く病気に気づいていれば、すぐに病院に行くべきだった」と、後悔などの気持ちが大きくなり怒りの感情になる状態のことをいいます。また、「獣医の治療が適切であったのか」という疑いや、他人に対しての怒りを抱くこともみられます。

交渉

「生き返らしてください」と、現実から抜け出そうと神様や仏様に願うようになる状態のこと。

抑うつ

やる気がおきず、無気力になる状態のこと。全てのことに対してもマイナス志向となり、好きだったことも楽しめなくなり、深く落ち込む。

受容

ペットを失ったことに対して、受け入れる段階のことを指します。時間とともにペットを失った現実を受け止め、好きだったことに対して楽しめるようになります。「受容」の過程に至るまでの時間は必要です。ペットと過ごした時間を思い出しながら、自分の気持ちを見つめ向き合うことが大切です。

十分に悲しむ

悲しむのはもう止めて、早く立ち直らなければと気持ちを心の奥に抑えてしまうと、返ってペットを失った悲しみは癒すことができず、ふと突然悲しみに陥ってしまいます。自分の気持ちを隠さず悲しむことで、ペットを失った真実を理解ししっかりと受け止めることができます。

この5つの過程を知ることで、今自分がどの段階にいるのか、これからどの段階になり回復していくのか把握することで、早期回復することができます。

自分を責めない

ペットロスに多く見られるのが、「あのときこうしていればよかった」「もっと早く気づいていれば」という、自分の行動に対して後悔や罪悪感を抱いてしまうと思います。

いつまでも自分を責めてしまうと、亡くなったペットも悲しんでしまいます。どんなに尽くしても、いつかはペットとお別れをするときがきます。その気持ちこそが、ペットを大事に思い愛情を持っていたことになります。

ペットの最期まで一緒に過ごしたことは、飼い主としての義務を果たしたことにもなります。そんな自分を優しく包んであげましょう。

思い出を振り返る

今まで撮ったペットの写真がたくさん残っていると思います。失った直後は、思い出すため見たくないかもしれません。

ふとしたときにアルバムを開いてペットの写真を眺めたり、ペットのお気に入りの1枚を飾ったりとペットと過ごした思い出を振り返ってみましょう。

自分の気持ちを綴ったり、話を聞いて共有する

最近では、SNSの普及でたくさんの人と交流できるようになりました。ブログなどSNSを通じて、自分が抱いている感情をそのまま伝えてみたり、同じペットロスの方とお話ししたりするなど、悲しみや辛い感情を言葉にし、聞いてもらうことで自分の心を整理することができます。

まとめ

天使の羽をつけた猫

ペットロスは、ペットを失ったことに対してその現状を受け止めることができず、突然涙が出て深く悲しみ何もやる気がおきない、何をしても楽しいと感じない、食欲がわかないなど精神的・身体的に様々な症状が現れます。

飼い主の意識向上や獣医療の発達により、ペットの平均寿命が年々伸び続けています。そのため昔と比べてペットと過ごす時間が長くなったことで、よりペットを大事に思い、その分失った大きなショックにより、ペットロスになりやすくなりました。

しかし、家族の一員として一緒に過ごしてきたペットを失い、深い悲しみに陥ってしまうことは誰でも起こることです。深い悲しみから立ち直るまで、長い年月がかかるかもしれません。旅立ったペットたちは、虹の橋の向こうできっと私たちのことを待ち続けていると思います。

笑顔でまた再開できるように、焦らず自分のペースで気持ちと向き合い、誰かと共有することで新たな光が見えてくると思います。

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