主人から猫の奴隷へ
猫を飼い始めた頃は、「自分がご主人様だぞ!えっへん!」となっていたハズなのに、いつの間にか「猫様、どうぞ」に変わっていた…。これって、猫飼いさんあるあるですよね。
そんなご主人から猫の奴隷に変わったと感じた瞬間はどんな時でしょうか?
花粉症なのに窓を開けっぱなしにする
たとえ花粉症でも、猫様が窓を開けろと仰れば窓を開け外の空気を感じさせてあげるのです。もちろん、猫様の安全を考慮し、網戸+奴隷の監視付きでございます。
くしゃみ?痒み?そんなものは猫様のために我慢です。
暑くてもコタツとヒーターは長めに
人間からすればそろそろ片付けどきかな?と思うような気温でも、猫様がコタツやヒーターを付けろと申したら付けるのです。
猫の奴隷ですもの、コタツとヒーターは猫様が暑いと感じる季節まで長めに出しておきます。
エアコンは28度で付けっ放し
猫様が寒いと感じない適温を目標に、そして熱中症にならないように無人でも付けっ放しが常識です。猫の奴隷は、猫様が快適と感じる温度の部屋へ行き来出来るよう、部屋ごとに温度を変えておくことも欠かしません。
水分補給に気を配る
猫様が脱水を起こさないよう、ぬるま湯にしてみたり、氷を浮かべてみたりと水をたくさん飲んでもらえるよう最善を尽くします。
猫様に言われなくても奴隷は自ら進んでやります。
コタツやヒーターは早めに出す
猫様お気に入りのコタツやヒーターは一足先に出させて頂きます。人間にはまだ必要なくとも、猫様が必要とあらば早めに出すくらいなんでもありません。
読書の秋は諦める
猫様がいる以上、じっくり読書をすることはまず無理です。本を読んでいると必ずと言っていいほど猫様に邪魔をされますが、可愛いので許します。
そして読書は諦め、奴隷は猫様の遊び相手になるのです。
布団は譲る
猫様が布団の真ん中を占領したとしても、どかしたりなんてしません。寒くて風邪をひくかもしれませんが、それでも猫の奴隷は毛布を譲ります。
ヒーターはあたれない
ヒーターやストーブは基本的に猫様が最前線です。人間には暖かい風は届きませんが、猫様が幸せそうにしているならそれで良いのです。
むしろ猫の奴隷は、猫様が火傷しないかケガの心配をします。
コタツは足を伸ばせない
一番暖かいところで猫様が寝ていらっしゃるので、人間は足を伸ばすことは出来ません。端っこで我慢します。猫様が暑そうにコタツから顔や足を出していたら、猫の奴隷はコタツの温度調節を行います。
朝早くに起こされても許す
少しでも長く寝ていたい朝ですが、猫の奴隷は猫様が起こしに来れば起きます。たとえ二度寝をしたとしても、猫様はしつこく何度も起こしにくるので無駄な抵抗となります。
猫様の為なら外出も厭わない
猫を飼う前は出不精のインドア派だった人でも、猫様の生活用品、フード、おもちゃを買うためなら長距離でも車を出し買い物にでかけます。それが評判の良い病院であるなら尚更です。
噛まれても引っかかれてもいい
痛いのは嫌だけど猫様ならなぜか許せます。それどころか、猫の奴隷にとっては傷さえもなんだか愛しく思えてくるから不思議です。大事なソファやマットを爪とぎでボロボロにされても「仕方ない」で済みます。
足の痺れもトイレもギリギリまで我慢
トイレに行こうかなと思っている時だったり、そろそろ移動しようかなと思っている時に限って猫様は人間の上でリラックスし出したりするのです。
そんな時は、猫様のためについギリギリまで我慢!してしまいがちですが、トイレの我慢はほどほどに…。
猫と暮らす上で奴隷化は避けられない
冒頭でも触れたように、猫は自由気ままで人間に合わせるようなことは基本的にしません。なので、自然と人間が猫に合わせるようになります。
猫の気分に合わせる
しっぽの動きや猫の表情を見て、そっとして置くか遊んであげるかのタイミングを見極めます。ここを見誤ると逆にストレスを与えてしまうことになるので、なるべく猫の気分に合わせて柔軟に対応します。猫の奴隷の見せどころです。
猫の気に入るフードを見つける
猫は好き嫌いが激しく、さらに気に入らないフードはどれだけお腹が空いてても食べなかったりします。ですので、日頃から愛猫の好みを知っておくことが大事です。
猫の食いつき具合をよく観察し、お気に入りのフードが見つかるまで根気よく付き合ってあげます。猫様の幸せは奴隷の幸せです。
帰宅が早くなる
中にはとっても寂しがりやで留守番が苦手な猫もいます。「行かないで」とスリスリ鳴かれたり、外から帰るといつもドアの前で出迎えてくれる猫を見ていると、出かける時はなんだか後ろ髪を引かれる思いに…。
外出中でも猫のことが気になり、なるべく早く帰ろうと思うようになります。同様に宿泊するような長距離旅行も減り、代わりに日帰りで我慢です。
猫様が寂しいと言ったら、猫の奴隷はそばに居ます。
まとめ
どんなに猫中心な生活を強いられたとしても、猫飼いさんはみんななぜか幸せそうにしています。それは、気ままでワガママな猫だからこそ可愛く、更にそんな猫の役に立てているのが嬉しいからなのです。
猫飼いさんは嫌々奴隷になるのではありません。喜んで奴隷になっているのです。そして今日もまた、愛猫の奴隷となるべく働くのです。
30代 女性 やなか
膝裏撫で撫でしろの合図。
片手で撫でていると、チロッともう片方の手を見る。
そっちの手、空いてんだろ?の合図。
両手で全身撫で撫でサービスを続けると、カプっと手をひと噛み。
もういいからの合図。
でも噛まれて「痛い!」と思わず声に出したら、あんた大丈夫かい?ペロペロ…と優しくしてくださるので、尽くしてしまうのです。