日比谷図書文化館にいろんな猫が大集合！―展覧会、講演会、人気投票、猫本

日比谷公園内にたたずむ日比谷図書文化館では、現在、いろんな猫が大集合しています。猫だらけの展覧会「アートになった猫たち展」をはじめ、愛猫家で知られる彫刻家朝倉文夫に関する講演会や朝倉の猫作品の人気投票、さらに、館内のいろんな猫本を一堂に集めてお待ちしております！

2020年10月16日更新

執筆ライター

日比谷図書文化館
千代田区立日比谷図書文化館は、本を読み・調べる「図書館」と、歴史や多彩な文化情報を展示する「ミュージアム」、さまざまな講座やイベントを行う「カレッジ」が一体となった複合文化施設です。

浮世絵、油彩、陶器…アートになった猫たちが日比谷図書文化館に大集合！

日比谷図書文化館1階の特別展示室では現在、特別展「アートになった猫たち展～今も昔もねこが好き」を開催中です！

猫ブームは200年も前から存在していた

現在、空前の猫ブームと言われていますが、200年も前の江戸時代から猫ブームは存在していました。江戸の町では、愛猫家の絵師・国芳が人気を博し、多様な猫の姿が浮世絵に描かれました。愛らしく、時に神秘的な猫は、美人画や戯画に登場し、女性と戯れる猫、踊る猫、芸をする猫、猫顔で人気役者になりきって愛嬌たっぷりの姿を披露する猫など、庶民に広く親しまれてきました。

また近代では、竹久夢二、藤田嗣治、水野年方、海外ではビアズリーなどが自らの作品に好んで猫を描き、多くの人々を魅了してきました。

アートになった猫たち展

本展は、浮世絵蒐集家・中右瑛氏が長年にわたり蒐集した浮世絵と近代美人画のコレクションを中心に、暮らしの中に描かれた猫や、猫を愛した芸術家たちの作品約120点を紹介するものです。人々を惹きつけてやまない猫たちと、人と猫の深い関わりをお楽しみください。

アートになった猫たち展～今も昔もねこが好き

会場：日比谷図書文化館1階　特別展示室
会期：開催中～2019年6月23日(日)
休館日：6月17日(月)
観覧料：一般300円、大学・高校生200円
詳細はこちら

10匹以上の猫と生活を共にした彫刻家、朝倉文夫の魅力に迫る講演会

猫に囲まれる朝倉文夫　　画像提供：朝倉彫塑館

日比谷図書文化館の地下１階、日比谷コンベンションホール（大ホール）では、日比谷カレッジ「朝倉文夫の猫たちと朝倉彫塑館～朝倉文夫の猫 AKN 総選挙＠日比谷、中間発表もあるにゃん～」を2019年6月7日に開催します。

彫刻家、朝倉文夫と猫

明治・大正・昭和にわたって活躍した、彫刻家朝倉文夫。

早稲田大学の大隈重信像や、東京国際フォーラムにある太田道灌の彫像など、写実的な人物彫刻をいくつも手がける優れた彫刻家ですが、10匹以上の猫と生活をともにするほどの愛猫家でもありました。猫好きが高じて、1964年の東京オリンピックの開催にあわせて「猫百態」展を企画し、たくさんの猫をモチーフとした作品を制作しましたが、1 月に病魔におかされ、「猫百態」展は夢の企画となってしまいました。しかし、朝倉のしなやかで生き生きとした猫たちの作品は、今もなお、人々を魅了し続けています。

講演会「朝倉文夫の猫たちと朝倉彫塑館」

今回は、朝倉の住居兼アトリエだった台東区朝倉彫塑記念館の主任研究員戸張泰子さんを講師にお迎えし、愛猫家朝倉が制作した猫の作品を4つの視点からお話しいただきながら、朝倉彫塑館についてご紹介いただきます。愛猫家の朝倉がどのように猫を見つめ、彫刻として表現をしたのか、そのまなざしにふれていただくことで、猫好きのみなさまにとっても、猫への新しい気づきへとつながることを願っています。

講演会　朝倉文夫の猫たちと朝倉彫塑館

日時：2019年6月7日（金）19:00～21:00（18:30 開場）
会場：日比谷図書文化館地下 1 階日比谷コンベンションホール（大ホール）
定員：200 名（事前申込順、定員に達し次第締切）
参加費：1000 円
詳細・お申込方法はWEBページをご覧ください