干支に猫年が無いのはなぜ?猫好きには嬉しい猫年が存在する国もある!十二支の謎と逸話をご紹介

Q: 「干支(えと)」に猫年が無いのはなぜ?
A: 「干支」は古代中国から伝わってきたもので大昔につくられたため、12種の生き物がどのような理由で選ばれたのか諸説ありますが詳細は不明です。猫が十二支に入っていない理由も謎のままです。

中国にも昔から猫はいたので、大昔の中国人にとっても猫は馴染みのない動物というわけではありませんでした。

しかし、中国では猫よりも同じネコ科のトラが古くから存在し、強い動物として神格化されていたので猫ではなくトラが選ばれたのではないかという説があります。

十二支にまつわる有名な日本の作り話

作り話ではありますが、十二支にまつわる昔話には猫年が無い理由が描かれています。

むかしむかし、神様は動物たちに1月1日に新年の挨拶をしに来るようにいいました。早く来た順に12番目までの動物を交代で年の守り神にするというのです。

動物たちは張り切りますが、猫はうっかり神様に挨拶に行くべき日付を忘れてしまいます。そこで猫はネズミに日付を尋ねました。するとネズミは意地悪をして1日遅い日付を教えます。

そして1月1日、牛の背中に乗って神殿に向かったネズミは到着寸前に飛び降りて、ちゃっかり1番乗りを果たしたのです。

ネズミに騙された猫は1日遅れで神様のもとを訪ねてしまい、十二支の仲間に入ることはできませんでした。これをきっかけに猫はネズミを恨んで追い回すようになった、というお話です。

海外には「猫年」がある国も!

このような猫が可哀想な想いをする昔話があることもあいまって、猫好きの方にとっては猫年が無いのはなんだか淋しい気持ちになりますね。

日本に猫年が無いのは残念ですが、実は海外には猫年が存在する国があります。

ベトナムやチベット、タイ、ベラルーシ、ブルガリアには猫年があるので、「猫年を体験してみたい」という方はこれらの国を訪れてみるのも楽しみの一つではないでしょうか。

いかがでしょう?干支については謎が多いので、猫年が無い理由もはっきりとしたことはわかっていません。

昔話ではネズミに意地悪をされてしまう可哀想な猫ですが、今年は「にゃー」を連想させる2022年そしてネコ科の仲間であるトラが干支なので、猫や猫好きの人々にとって幸せな一年になることを祈りましょう。