【カナダ】後ろ肢を失った子猫、車いすで初めての歩行|困難を乗り越え逞しく生きる姿が話題に

後ろ脚を失くした子猫が9週間も野外で生き延びる

カナダのブリティッシュコロンビア州にある「TinyKittens」は、設立者であるシェリー・ロッシュさんの自宅を拠点とする猫の保護団体です。

2021年9月、TinyKittensは後ろ脚のない子猫のキャシディーを保護しました。

体重がわずか500gほどしかないキャシディーは、衰弱して自力で排尿することもできず重篤な感染症にかかっていたそうです。

救急の獣医師によると一時は安楽死させる可能性が濃厚でしたが、現在はすっかり回復して元気に遊びまわっています。

ロッシュさんによると、「キャシディーはおそらく野良の母猫から生まれて間もな後ろ脚を失くしたのではないか」とのこと。

悲しい話ですがキャシディーを産んだ母猫は、その直後、へその緒を噛み切ろうとして誤ってキャシディーの足を噛み千切ってしまった可能性が高いそうです。

キャシディーは7月の初めに生まれ9月にTinyKittensに保護されるまでの2か月間、後ろ脚のない状態で生きてきました。

生後間もない子猫が、9週間も後ろ脚が無い状態で野外で生きるのは非常に過酷だったはずですが、保護してもらうことができてとても幸運でした。

車いすで生まれて初めての歩み

キャシディーは、TinyKittensの拠点であるロッシュさん宅でミニサイズの車いすを使い、生まれて初めて自力で一歩を踏み出しました。

キャシディー用に特注の車椅子を提供したのは、障害のある動物の保護団体「Handicapped Pets Canada」のアンドリュー・フィリップスさんです。

フィリップスさん自身がデザインし組み立てたもので、彼曰く「これまでに作った中で一番小さく、以前に作ったウサギ用の車いすよりも小さい」そうです。

この車いすは、キャシディーが成長してサイズが合わなくなったらフィリップスさんに返却され、車いすが必要な別の子猫に再び貸し出されます。

フィリップスさんも「とてもやりがいのある仕事です」と誇らしげです。

ロッシュさんは、「奇跡的に生き延びることができたキャシディーのような存在を知ってもらうことで、少しでも多くの人々に子猫を救う手助けをしてもらえれば」と願っています。