猫の行動や健康状態を知るデバイス

猫の行動や健康状態を知るための画期的なデバイスシリーズ「Catlog」を展開する会社「RABO」は、11月16日、Catlogの製品を利用している猫から得られたデータを活用する「Catlog総合研究所」の開設を発表しました。

Catlogシリーズには、猫のトイレの下に敷いて体重や排泄に関するデータを記録するデバイス、そして首に装着して運動時間や睡眠時間などの健康データを記録する首輪型デバイスなどがあります。

得られた猫のデータは28億件超！

RABOによると、これまでにCatlogのデバイスで得られたデータが28億件以上も蓄積されており、様々なデータを組み合わせて得られる研究データには大きな価値があるとのこと。

猫ごとのデータを比較することにより、病気の早期発見や何らかの体調異常の発見にもつながる可能性があるそうです。

また、これだけのデータがあれば年齢層別にデータを比較したり、属性データとかけ合わせて特定の猫に関する統計データを得ることもできます。

今後は猫と飼い主の生活に役立つ様々な研究データをレポート

Catlog総合研究所では、今後Catlogデバイスにより得られたデータをもとに猫の行動や健康状態を管理。年齢や季節に伴うデータの変化や猫種間のデータの比較など、様々なテーマに的を絞った役立つ情報をレポートしていくそうです。

一方、11月初旬に行われた「バイオロギング研究会シンポジウム」に参加した同研究所のアニマル・データサイエンティスト渡辺伸一氏は、「Catlogという統一されたデバイスにより得られた膨大なデータは、イエネコのみではなくイエネコに類似する野生猫の研究をはじめ様々な研究に応用できる可能性がある」と言っています。

今後はCatlogで得られたデータから、猫に関する新たな知見や興味深い事実が明らかになっていくかもしれませんね。