ペットブームの中で「愛玩動物看護師」が国家資格に!医療の向上が期待される

愛玩動物看護師法とは?

2019年6月に愛玩動物看護法が可決され、2020年10月には施行日が2022年5月1日となることに決定しました。

愛玩動物看護法は、これまで民間団体の認定資格だった「愛玩動物看護師」を国家資格と定める法律です。

法律が施行されることで国家試験を突破した高い技術を持った「愛玩動物看護師」が誕生し、ペット医療の現場で活躍していくことが期待されています。

愛玩動物看護師法が制定された背景

愛玩動物看護法が制定されたのは、犬や猫などのペットが現代では家族の一員として大切にされる存在になっていることに理由があります。

ペットブームの中で、ペットの飼い主が医療に求める内容は高度になり多様化しています。また飼い主としての義務も重視されており、適切なペットの健康管理やしつけなどが求められています。

さらに動物との関わりが人に与える影響についても注目されており、福祉や教育の場で愛玩動物が大きな役割を担っていくことが期待されています。

獣医師と動物看護師がチームとして獣医療を提供できる環境を整備し、動物看護師によるしつけなども通してこれらの様々な課題に対応していく必要があるとして、愛玩動物看護師法は制定されました。

動物愛護看護師の国家資格化に期待できること

愛玩動物看護師が国家資格として認められることで、動物看護師の業務内容は大幅に広がります。これまでは獣医師が行っていた採血や投薬などの一部の診療行為が、獣医師の指示の下で動物看護師にもできるようになるのです。

国家試験に合格した高い水準の知識や技術を持った動物看護師が、幅広い業務において活躍できる環境が用意されるのでキャリアアップもしやすいというメリットがあります。

もちろんペットの飼い主さんにとっては、獣医師だけでなく動物看護師も今まで以上に頼もしい存在になることが期待されます。

環境省と農林水産省によると、現在は大学や養成所での準備を進めている段階で、最初の国家試験は2023年2月末から3月の間に実施する予定とのことです。

▼出典:環境省自然環境局

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/kangoshi/index.html