愛猫の健康寿命を延ばすために|診断項目を全国で統一「Team HOPE」の健康診断

猫の健康診断は必要なの?

猫は、成猫になると1年に約4~5歳のスピードで年齢を重ね、中・高齢期を迎えていきます。

いつまでも子どものように可愛らしく元気に見える愛猫も、年齢を重ねるにつれ外見からは見えない変化を迎えているのです。

猫には元々けがや病気を周囲に気付かれないよう隠す習性があります。

目に見えて不調が分かる時には症状が進んでしまっていることが多いと言われていますが、健康寿命延伸のためには定期的に健康診断を受診し、小さな変化を見逃さないこと大切です。

全国で統一した診断項目「Team HOPE 健康診断」とは?

同じ描種、年齢であっても、1頭1頭の健康状態や生活環境は異なるため、しっかりとした診断が必要となります。

ペットの状態を把握するために必要な検査項目を全国で統一することで、健康診断に対する飼い主の不安・不信を払拭し、安心して受診が可能です。

  • ペットの状態を的確に判断できる検査8項目
    ①問診:日常のペットの様子や健康状態、生活サイクルを聞き取ります。
    ②視診:目、耳、皮膚、口腔内、歩き方などに異常がないか確認します。
    ③触診:体の外から触れるリンパ節の腫れや浮腫、お腹、皮膚のしこりの有無、体型チェック、関節の動きに異常が無いかを確認します。
    ④聴診:聴診器を使って、心音、呼吸音、心拍数、循環器・呼吸器、腸の動きに異常がないか確認します。
    ⑤血液検査:血球計算と血液化学検査を行います。
    ⑥尿検査:尿のpH、潜血、タンパク、尿糖などの有無を調べます。
    ⑦便検査:色や硬さを確認し、消化管内の寄生虫の有無や、出血の有無を調べます。
    ⑧レントゲン:胸部と腹部のレントゲン検査を推奨しています。
  • 全国で統一した診断項目なので、引っ越しをしても全国どの獣医師でも診断可能
  • 健康診断結果は、わかりやすく説明した報告書付き

▶ 詳しい健康診断の項目はこちら
▶ 詳しい血液検査の項目はこちら

0歳から年に1回の健康診断を

先天的な病気を見つけるためにも、猫が0歳のうちに健康診断を受けることを勧めています。

2017-2018年Team HOPE調べによると、0歳~3歳の子猫に血液検査を実施したところ、4.1%の猫に異常値が検出されました。

元気なうちから全身の健康なデータを蓄積しよう

異常が見つからなかった場合でも、健康な時のデータを蓄積することは大切です。

集めたデータに変化が出てきたら、いち早く精密検査を行い病気の早期発見につなげたり、食生活や生活環境の見直しを始めるなど疾病予防に役立ちます。

7歳以上のシニア猫は年2回の健康診断を推奨

人間は毎年健康診断を受け、前回の数値と比較をしながら変化を見つけます。ペットも同様に、中・高齢期を迎えていく上で、定期的に総合的な健康状態を知り、記録することが大切です。

猫は人間の約4倍のスピードで年をとります。猫の7歳は人間でいえば、50歳近い年齢です。

急速に進む加齢によって起こる外見からはわかりにくい変化を見つけるためには、半年に1回の健康診断を推奨しています。

Team HOPEとは

Team HOPEはペットの健康診断を推進する獣医師団体で、全国の動物病院(賛同病院 2,340病院)・獣医師がTeamとなって以下のほか様々な活動をしています。

  • ペットの健康診断の普及
  • 気軽に動物病院に相談する環境を整える活動
  • ペットとの良好な共生を目指した環境づくり

また全国を北海道・東北・関東・中部・関西・中四国・九州・沖縄の8つのブロックに分け、各ブロックごとに地区委員会を設けて地区ごとの活動を行っています。

詳細はこちら⇒ Team HOPE

動物病院をリレー形式で紹介、猫の健康に役立つ情報等も紹介しています。

愛猫の健康寿命を延ばすためにも、全国で統一した「Team HOPE 健康診断」を受けてみてはいかがでしょうか。