猫がいる部屋でアロマ加湿器を使うのは危険って本当?

Q: 猫がいる部屋でアロマ加湿器を使うのは危険って本当?
A: 本当です。猫はアロマで中毒症状が出る危険性があります。

冬になると空気の乾燥対策として加湿器を設置する方が多いかと思います。

実は猫も乾燥のせいで皮膚や肉球がカサカサになってしまうことがあるので、ある程度高めの湿度を保つのは大切です。ウイルス対策としても有効なので、自宅に加湿器がない方は1台持っておくのがおすすめです。

アロマ加湿器はNG

加湿器の中にはアロマオイルを垂らして香りを楽しめるアロマ加湿器というものもあります。良い香りに包まれて癒し効果があるアロマテラピーは人気ですが、猫の飼い主さんは注意が必要です。

猫とアロマの相性は悪く、アロマによって中毒症状を起こした事例が多く報告されています。

アロマの危険性が注目されたのは、アロマの一種であるティートゥリーオイルを配合したシャンプーを使った猫が中毒症状を起こしたことがきっかけでした。

ティートゥリーで中毒になった猫は体調を悪くしたり、脱毛や皮膚の炎症を起こしたりしてしまい、中にはそのまま死亡した事例もあったようです。

ただし全てのアロマが猫にとって有害ではなく、飼い主がアロマをたいていても問題なく元気に過ごしている猫もいます。

とはいえ、数あるアロマの中でも「どの種類が安全で、どの種類が危険なのか」ということは現時点ではわかっていない状態なので、リスクを避けるには猫のいる部屋でアロマはできるだけ使用しないほうがよいでしょう。

被毛を舐めることで危険も

猫が直接アロマオイルを舐めることがなくても、アロマ加湿器を使って空気中に漂っているアロマの成分が猫の被毛に付着すると、グルーミングの際にアロマの成分を舐めてしまうことになります。

もしも飼い主さんがアロマをたきたい場合は、愛猫が入ってくることのない部屋でだけアロマを楽しむようにしましょう。アロマオイルは猫がいたずらしないように、手の届かない場所で保管してくださいね。

アロマの影響で愛猫が体調を崩しては大変です。猫が過ごす部屋の乾燥対策に加湿器はおすすめですが、できるだけアロマ機能は使用しないようにしましょう。

ペットの匂いや毛が気になる場合は、加湿機能付きの空気清浄機を設置するのもおすすめです。快適な環境で乾燥の季節を乗り越えてください。