猫は単語、そして話している飼い主さん様子を結びつけて、ある程度は飼い主さんが自分に何を伝えようとしているのかを察する能力があると言われています。
一般的に猫は1歳半~2歳の子どもと同じくらいの知能を持っており、80個くらいの単語を覚え、聞き分けることができるようです。
猫は自分の名前を理解していることが解明
飼い主さんが愛猫にかける言葉として最も多いのは、その愛猫の名前でしょう。
猫が自分の名前を理解していることを証明する実験が上智大学の研究チームによって行われ、2019年に英国の科学誌に発表されました。
実験内容は約70匹の飼い猫や猫カフェの猫を対象に、「その猫の名前に似たアクセントや長さの単語と他の猫の名前を4回呼びかけ、最後に猫の正しい名前を呼びかけて反応を調べる」というものです。
その結果、自分の名前以外を呼びかけられるとだんだん反応が小さくなっていったのに対し、自分の名前を呼ばれると反応が大きくなったとのこと。猫が自分の名前を理解している証拠ですね。
聴覚と観察力で飼い主の伝えたいことを察知
猫は言語機能をつかさどる大脳新皮質はあまり発達していませんが、聴覚に優れているので単語を聞き分ける能力はあります。
特に食べ物など、興味関心の高い事柄に関する単語はよく覚えています。
また観察力が高いので言葉を発している人の声のトーンや仕草などの様子から、「褒めているのか、怒っているのか」などを判断することも得意です。
単語と状況を結びつけて、飼い主さんが自分に何を伝えようとしているのかをある程度は察しているとのことです。
日頃から話しかけることが大事
いかがでしょうか?日頃から愛猫にたくさん話しかけることで、より単語を覚えて意思疎通がはかれるようになるかもしれません。
猫は単語と状況を結びつけて理解するので、叱る時などネガティブな場面で名前をたくさん呼ぶと、自分の名前とネガティブな場面を結びつけて覚えてしまうそうです。
愛猫が名前を呼ばれるたびに嫌な気持ちを思い出さないように、名前は楽しい場面や褒める時などにたくさん呼んであげるとよいでしょう。