犬猫マイクロチップ装着「健康不安」などで根強い抵抗感|飼い主の約56%「装着させたくない」

当記事は株式会社NEXERが運営する『日本トレンドリサーチ』によるアンケート調査を元に作成いたしました。

株式会社NEXER
日本トレンドリサーチアンケート調査結果

2022年犬猫のマイクロチップ装着が義務化についてのアンケート実施

2022年6月から飼い犬や飼い猫へのマイクロチップ装着が義務化されるのはご存じでしょうか。

6月以降にペットショップやブリーダーから犬猫を購入すると、すでにマイクロチップが埋め込まれた状態で引き取り、飼い主情報を登録することが求められます。

現在、犬や猫を飼っているという方にとってマイクロチップ装着は「努力義務」という名目のため、必ずしも愛犬や愛猫に装着しなくてはならないわけではありません。

マイクロチップには、ペットの遺棄を抑制したり行方不明時の捜索がしやすくなったりというメリットがある一方で、動物の体にチップを埋め込むことへの不安の声も上がっています。

実際のところ、賛成と反対どちらの意見が多いのでしょうか。

そこで日本トレンドサーチによる、「犬猫のマイクロチップ装着義務化に関するアンケート」調査の結果が発表されたのでご紹介していきます。

「犬猫のマイクロチップ装着義務化に関するアンケート」調査の結果

アンケートはアンケートサイトの「ボイスノート」を利用して、インターネット上で実施されました。集計対象者は男女2,000名です。

まず「ペットで犬や猫を飼っていますか?」という質問では、21.6%の人が犬か猫もしくは両方を飼っていると回答しました。

ペットを飼っている方を対象に「飼い犬・飼い猫にマイクロチップを装着していますか?」と聞いたところ、全頭装着していないと回答した方が75.5%と多数を占めていることがわかります。

ペットを飼育していない方も含めて「マイクロチップ装着が義務化されることを知っていますか?」と質問した結果、76.3%の方は知らないと回答しています。

まだマイクロチップ装着の義務に対する認知はそれほど広まっていないようですね。

「飼い犬・飼い猫にマイクロチップを装着させたいですか?」という質問では、装着させたいと答えた方が17.6%、装着させたくないと答えた方が55.9%、悩んでいると答えた方が26.5%という結果に。

半数以上の方が、ペットへのマイクロチップ装着に反対意見を持っていることが判明しました。

マイクロチップ装着への「賛成・反対」理由

アンケートでは、すでに飼い犬や飼い猫にマイクロチップを装着している方の理由や、していない方の理由、マイクロチップ義務化をどう思うかについても調査しています。

現在ペットに装着している方やマイクロチップ装着に賛成している方の理由としては、「飼い主のマナーのひとつ」「迷子になった時に役立つ」「飼い主としての自覚と責任につながる」といった意見があありました。

一方で、現在ペットに装着していない方やマイクロチップ装着に反対している方の理由として、「室内飼いなので不要」「健康への影響が心配」「道徳的にどうかと思う」といった意見が寄せられました。

また、「必要性がまだ理解しきれない」「かわいそうだけどメリットもありそう」という理由でマイクロチップの装着について悩んでいる方もいるようです。

調査結果からは大切な愛犬や愛猫のことなので心配や不安も大きく、「慎重に考えたい」や「少しでもリスクがあるなら装着したくない」という方が多いことがわかります。

マイクロチップ装着によるメリットや必要性、また本当に安全なのかどうかなどの正確な情報が義務化される6月までにもっと広まる必要があるでしょう。