絶滅危惧種のベンガルトラの集大成
1980年代から2020年2月まで岩合さんがインドの森で追い続けた絶滅危惧種のベンガルトラを集めた1冊が、2021年12月27日に発売されました。
長い年月をかけて撮られてきた野生のベンガルトラの生態とはどのようなものなのか。
トラはチーターやライオンのように視界のひらけた草原では滅多に見かけることはできないため、森に入り野生のベンガルトラを撮っていることになります。
彼らの住む空間に入り込んで撮られたものだと思うととてもドキドキしてしまいますね。
力強く鋭い表情が魅力的なトラですが、岩合さんの手にかかると野生動物たちのふとした一瞬の見逃してしまいそうな姿を写真におさめることができます。
写真家の岩合光昭といえば猫のイメージが強い
岩合さんといえば猫。NHKBSプレミアムでも放送中の「岩合光昭の世界ネコ歩き」も猫を通して世界の街を歩く番組です。
プライベートでも、2019年2月に公開された「ねことじいちゃん」の映画監督をしたときに出会った兄弟猫、「タマトモ」と一緒に過ごす姿がたびたびTwitterに投稿されています。
無事に写真集の「虎」が2021年12月27日に発売されて、寅年生まれである岩合さんが2022年の寅年をむかえられることをタマトモと一緒に喜んでいるそんな幸せそうな1枚も。
『虎』の写真集と年末のご挨拶。寅年の僕、この本の出版と、来年を迎えられることが本当に嬉しい。なぁ、タマトモ。と声を掛けるも『虎』に刺激されたのか、ふたりは戦闘モード。言うことなんて聞きやしない。そう、今年も来年も、ずっとネコさま次第……。良いお年をお迎えください。感謝をこめて。 pic.twitter.com/3OTifJXIWs
— 岩合光昭 (@lion007) December 27, 2021
近頃はコロナウイルスの影響で海外に出向くことが難しいため、国内の猫たちとふれあう機会が多いようです。
初対面の猫の方から岩合さんに近づいて膝の上にのっている姿などとっても和やかな癒される1枚も掲載されています。
そんな岩合さんですが南極やアフリカなど世界各国の野生動物を撮り、数々の写真集を出されています。
HP上で過去に発売した写真集についての撮影エピソードが岩合さん自身によって語られているのですが、毎日のように顔をあわせていたら野生のチーターの子供が膝にのってきたエピソードなど驚くような出来事も。
岩合さんは景色や動物たちをどのようにして撮っているのか、なにかものすごい瞬間を撮ろうとしているのではなくて、野生動物たちの何気ない一瞬のゆったりとした日常を景色丸ごと1枚におさめているように感じます。
テレビ越しや動物園では見ることのできない「虎」を見ることができる
岩合さんが何年もかけて何度も足を運び、インドの森に住む動物たちもいる中でどのようにして森の王である虎をみてきて写真におさめてきたのか。
野生の虎がどんな場所でどのような動きをして、そしてどんなふとした瞬間を見せてくれるのかとっても気になりませんか?
岩合さんの目を通して撮られた1枚1枚がこの1冊にぎゅっとつめ込まれています。猫好きな方なら野生のベンガルトラの姿をドキドキワクワクしながら楽しむことができますよ。