夜間に急病で病院へ運び込まれた元野良猫
2021年11月頃、元野良猫のナスリは急病のため、飼い主によって夜間に動物病院へ運び込まれました。
ナスリは、飼い主のファティエ・キバールさんが数年前にトルコのアイドゥン県で拾った3匹の野良猫のうちの1匹です。
キバールさんは、ナスリが出血していることに気づくとすぐに獣医の元へ連れて行きました。
ブラク・アンタキャリオグル獣医師は、夜間にも関わらず助けを求めるキバールさんの電話を無視せず快くナスリを受け入れます。
至急輸血が必要に
診察によると、ナスリは子宮から内出血していることが判明し至急輸血が必要とのことでした。ですが、アンタキャリオグル医師はこれまで猫に輸血を行ったことがありません。
医師によると、「猫の輸血は非常にリスクが高く、成功するかどうかは2匹の猫にかかるストレスの大きさに左右される」と言います。
一方、ナスリの姉妹猫チャカルの血液型はナスリの血液型と適合することが確認されていたため、キバールさんは急いで自宅へ戻りチャカルを連れてきました。
終始落ち着いていた猫のおかげで輸血は大成功!
そしてどうにか輸血に成功した後、アンタキャリオグル医師はナスリの子宮を摘出しました。
キバールさんは、「2匹とも助かって本当に嬉しいです」と嬉しそうに地元メディアに語ります。
アンタキャリオグル医師によると、「犬での輸血は比較的一般的ですが猫ではめったに行わない」とのこと。その理由は、献血した猫の方が死に至る場合もあからだそうです。
また、成功のためには猫が落ち着いていられることが重要となります。
輸血する際は「これからナスリを助けるから、大人しくしてるんだよ」とチャカルをなだめ、チャカルは言いつけを守り終始大人しくしてくれていました。
アンタキャリオグル医師によると、「輸血に成功したのは2匹の落ち着きと、輸血を行うという決断が早かったからではないか」とのことです。