誤食・誤飲により動物病院を訪れるペットの数は年間約20万件にも及ぶといわれています。
特にクリスマスや年末といったイベントがある12月は、猫や犬の誤食・誤飲が増えるので注意が必要です。
クリスマスグッズや植物
気をつけたいのはまず装飾品です。ペットがクリスマスツリーやお正月飾りに興味を持って齧ったり、モールやオーナメントなどをおもちゃ代わりにしてしまい、誤って飲み込んでしまったりすることがあります。
また、クリスマスプレゼントのラッピングに使われているリボンや、季節の植物も危険です。
クリスマスに飾られるポンセチアやお正月飾りに使われる南天は毒性があるので、食べたり舐めたりしないようにしましょう。
注意が必要な食べ物
食事に関しても注意点があります。イベント時は御馳走を食べることが多いですが、脂っこい肉料理や揚げ物をペットがたくさん食べてしまうのは健康上よくありません。
ハンバーグやミートローフのような玉ねぎが使用された料理にも注意しましょう。
また、骨付きチキンや豚のスペリアブを与えて誤って骨を飲み込んでしまうケースも、毎年多くの動物病院では見られる光景です。
アルコール、ケーキ、おもちゃも危険
お酒を飲む機会も多いですが、こぼれたお酒をペットが飲んでしまわないように気をつけましょう。ペットも急性アルコール中毒になる可能性があります。
クリスマスの楽しみといえばケーキですよね。チョコレートケーキは絶対に猫や犬にあげないようにしましょう。
その他にもお菓子の包装紙や、料理に使用したピックや串を食べてしまうことも少なくないので食事中も大切なペットから目を離さないようにしてください。
またお子さんのいる家庭では、クリスマスプレゼントにゲームやおもちゃを贈ることも多いのではないでしょうか。ゲームやおもちゃに使用する電池をペットが飲み込んでしまうことも少なくないので、十分に注意しましょう。
気のゆるみにご用心
イベント時や休日はつい飼い主さんも気が緩んでしまい、常にペットの動向に気を配って過ごすことは難しいかもしれません。
しかし誤食や誤飲は最悪の場合は命に関わることもあります。可愛いペットを守るために、危険なものからは遠ざける工夫をしてください。
万が一、誤食や誤飲をしてしまったら無理矢理吐き出させようとせず、すぐに動物病院に連れて行きましょう。